本格的な利上げの時代到来？安全だけでお金を守れるか？

1月は

私の所有している個別銘柄の株価が下がりました。1月27日は日経平均株価が一時1000円近く下がりました。このようなことは投資の世界では、必ずやってくるとわかっていても、時に無性に歯がゆくなります。　

株価急落のきっかけは、

アメリカのＦＲＢ（日本でいうと日本銀行のようなところ）のパウエル議長が3月から利上げを始めるかもしれないと言ったことです。以前から予測されていましたが、目の前に迫ってくると怖いものです。利上げの理由の一つは、原油高などが原因になっている物価上昇です。

利上げが断続的に行われると、

投資家は不確実性のある株式よりも、安全性の高い、満期の短い預貯金やMMF（主に満期の短い債券で運用されている投資信託）にお金を移した方が安心だと考えます。皆様はお持ちの株式や投資信託に納得して投資をしておられますか。金融機関の担当者から勧められるままに投資していて、思いもよらない価格の下落に驚いておられませんか。そろそろ投資先を見直そうと思っておられますか。

今のようなときに大事な心構えは、

金融機関の担当者に説明を求めること、そして手元の現金残高を確認することです。金融機関の担当者に説明を求める時は、冷静に質問をして説明を聞き、元本の回復する可能性や時期、欲しい利回りや値上がり益のためにリスクを取りすぎていないかを、担当者と話し合います。わからなかったらわかるまで聞きます。

もしも担当者が気に入らない時は、担当者の変更を金融機関に申し入れます。リスクを取りすぎている場合は、売却した上でお気持ちに合った銘柄に投資します。

株式での運用を例にとると、

弊社では、運用期間は少なくとも7年～10年は必要だとお話しています。ナスダック総合指数のように2000年頃のITバブルから戻るまで15年かかることもあります。リスクというと急落した時を想像されると思いますが、急に上昇するのもリスクです。投資を続けるかどうかは、目先の損得ではなく、長い時間をかけてお金をふやせるかどうかで決めると良いでしょう。お金をふやすためには、ある程度は安全性の高いものにお金を置いておくことも大事です。

日本でも物価上昇が

徐々に進んでおり、消費者物価指数が前年同月比で0.8％上昇しています。電気やガス、食料品等でステルス値上げが行われています。ガソリン価格も高騰しており、国が対策に乗り出しました。預貯金だけでは将来の生活を守れるかも気がかりです。預貯金だけの方は、まずは勉強することから始めましょう。