受け口,不正咬合で歯が左にズレ顔も左へ歪んで横顔のラインコンプレックス

歯列矯正・噛み合わせQA （症例、原因、費用）受け口、しゃくれ、反対咬合、切端咬合(せったん咬合) 2022-01-20 14:59

（質問）

受け口,不正咬合で悩んでいます。
特に下の歯が左側にズレている為、顔自体も左側へ大きく歪んでいます。横顔のラインも下の歯のが出ておりコンプレックスです。
右側の顎も口を開くと骨(?)がなり、時折痛くなる事もあります。
下の歯だけの矯正で治せるものなのか、手術が必要なのか知りたいです。また、保険は適応についても教えてくださると嬉しいです。

（回答）

写真を見た限りでは、あなたのかみ合わせは、骨格的反対咬合の様です。
治療の方法としては、
①　矯正歯科のみの治療
②　外科手術と矯正治療の併用
この２つに一つとなります。

①　の場合には、写真を見た限りでは、少なくとも下顎全体の矯正が必要になり、
下顎一小臼歯（糸切り歯の後ろの歯）の抜歯が必要と思われます。歯を動かす期間は２年程になります。
この場合、少なくとも上下顎全体の矯正が必要で、下顎全体の矯正の基本料は95万円＋装置料15～40万円となります。
ただし、上顎を部分矯正にすれば、20万円程は安くなります。
またこれに検査料、調整料そして保定装置料など10万円程かかります。
期間は全体矯正では歯を動かす期間が歯を抜く場合は2年です。また、保定期間は歯を動かした期間と同じだけかかります。

②　の場合には
あなたの場合は、健康保険適応になる歯科大学病院の口腔外科（歯科外科）に受診すべきでしょう。外科治療が保険適応になれば、矯正歯科治療も保険が適応されます。
いずれにしても、厚生労働大臣が定める施設基準に適合した育成（更正）医療指
定の歯科医療機関でなければ、上記の健康保険治療が出来ませんので、
治療方法や治療費用については、歯科大学病院などの育成（更正）医療指定の歯科医療機関に問い合わせて頂きたいと思います。
ご存知の様に、以下の疾病に付随する歯列不正、不正咬合の矯正歯科治療は、育成（更生）医療の適用となり、健康保険での矯正治療を行う事ができます。
たとえば、いわゆる顎変形症、唇顎口蓋裂、などです。また、手術を必要とする強度の反対交合や上顎前突等も矯正治療が健康保険適用となります。

いずれにしても、しっかりとした検査・診断をした上で、ご本人の希望にそった治療方針を決定すべきだと思います。（相談者の同意を得ている掲載です）