まず、このお話にご協力いただいたモニターの方に、この場をお借りして深謝いたします。
『美容外科医のデザイン力』について、いつも書いているのですが、最近この点について書く先生方も増えてきましたので、患者さんもどんどん概念的に広がっていって欲しいと思っています。
今回は、小鼻縮小術のデザインをご紹介したいのですが、このデザインの難しい点は、
1.左右差が患者さんごとに必ず存在する事
2.小鼻を切り取ると顔側の断面積と小鼻側の断面積に差が生じる事
だと思います。
こうした左右差や、仕上がっていく過程を頭の中でシュミレーション出来ないと、きちんとしたデザインが書けません。
この能力は、トレーニングに依る部分もあるのですが、むしろ『センス』の方が大事だと思っています。
実際に私が書いたデザインをお見せします。
黄色い線でイメージを示しましたが、左右で異なるデザイン線(青)を書いているのがお分かりいただけますでしょうか?よく何ミリで切除してという表現も見かけますが、顔の大きさも鼻の大きさも違うのに、同じミリ数で切る方がおかしいと私は考えています。
このデザインが引けるだけでは、手術は出来ません。
切りながら小鼻の内部組織をなるべく残すようにしないと、小鼻の丸みが無くなったような鼻が仕上がってしまいます。
片側の手術が終わった状態をお見せしますので、小鼻の丸みが残り、傷の縫い合わせも立体的にされている点をご理解いただきたいと思います。
美容外科の手術は、医者の腕、感性がはっきりと形で出てきます。
手術を受ける前に、担当医がどのような手術を行っているのかを、きちんと検証することをお勧めします。
ちなみに、この方の術前、術後等は私のコラム『美容外科話』に載せてありますので、そちらも是非ご一読下さい。
このコラムの執筆専門家
- 山本 豊
- (東京都 / 院長)
- 新宿山本クリニック
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美容整形手術における、数多くの修正手術の症例数を持つ、私だからこそ出来るアドバイスがあります。初回・修正を問わず、目や鼻、リフトアップの美容手術はもちろん、美肌治療やヒアルロン酸などの美容皮膚科の分野にも広く対応しております。