- 堀江 健一
- カウンセリングルーム エンパシィ 代表責任者
- 東京都
- 恋愛恐怖症・心の問題カウンセラー
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劇場版アニメ 鬼滅の刃 無限列車編を題材に夢と睡眠、主に睡眠障害に関した話題を書いています。
鬼滅の刃 無限列車編4では、新卒でアパレルに就職した私は、今している仕事が
「自分はこの仕事が合っているのか?この先、続けてやっていけるのか?」
と言う様な思いに駆られ、
「明日の為に寝なければいけないのに、寝たくない」
と言うような葛藤状態になりました。
結局一旦仕事を辞め、母校の美大の研究生として再度学生となりました。
心理的な背景に「モラトリアム」の課題があった、と言うお話しの続きです。
季節は丁度新年度。
学校でも職場でも新しい顔ぶれが増える時期でもあります。
今回はモラトリアムを脱するきっかけと、
新しい環境になじむ際に必要となる「人にものを尋ねる際の難しさ」に関して書いてみます。
わからない事を人に聞いたり、習得して行くために必要な事とは?
■就職を決める為の岐路
何しろ美大の絵画コース(つまり絵描きとか芸術家志望者)を出ても、就職先と言うものがあまりありません。
デザイン科であれば色々商業的に需要があると思われますが、
当時の私には、絵の勉強して絵を描く事を活かして食って行く為には
本当に絵画コンクールで賞でも取り、作った作品が売れる様な芸術家になるか?
イラストレーターになるか?
看板描きか?
学校の美術科教師か絵画教室の先生になるか?
くらいしか思い当たりませんでした。
実際在学中に、学内の学生課の就職相談室と言う所に言って、担当の職員さんに聞いてみた所
「あ~絵画コースの学生さんかぁ。就職先はないね!教員免許あるなら先生になれば?」
と、一言べもなく言われてしまい唖然とした記憶があります。
もし自分に子供が出来て、その子が美大で絵描きになる勉強したいと言い出したら、反対したかも知れません。
元々ファッションには興味があり、ファッションデザイナーに今からなるのは難しそうだけど、アパレルに就職すれば、なにかしらクリエイティブな事が出来るんじゃないか?と言う、安易と言えば安易な動機で就職したのでした。
その後、美大研究室を卒業し、研究室の先生のつてで美術系短大助手の仕事を経て任期終了となり、そこも退職となった私は、再び無職の身となります。
ざっと2年おきに仕事や所属している所が変わっていることになります。
■結婚を決める為の岐路
実はその頃(28歳くらいです)の私には婚約者もいたのですが、彼女の心変わりがあり婚約破棄されてしまうという憂き目に会います。
21歳の時から7年間もお付き合いした一つ下の彼女でした。
恋人を愛していましたが、なにしろモラトリアムですから、まだ仕事も固定していない身で「結婚」する覚悟はなかなかつけられなかったのですが、もう彼女も27歳と言う適齢期です。
さすがにこのままのらりくらりと引き延ばすのは不誠実だと思い、身を固める決意をした矢先の出来事でした。
結婚するにはタイミングと言うか勢いが必要に思います。
あまりお付き合いが長くなるのも考えものかも知れません。
まぁこの事については結婚を考えている方には重要な事だと思うので、また別の機会に書いてみたいと思います。
美術系短大助手の仕事は安定してお給料も良く、けっこうある程度結婚資金も貯める事が出来たのですが、使い道が無くなってしまいました。
急いで次の就職先を見つけなくても良いくらいの余裕があったのです。
幸いにも、とは思えませんが、、、結婚しない事になって、どこかホッとするような気持ちもありました。
そうした面でもモラトリアムだったなぁと感じます。
●初心者が仕事を覚える苦労
パソコンでデータの保存方法さえ難しいありさま
当時1993年、シブがき隊のもっくんがCMをしていたウインドウズ3.1が発売されており、まさにパソコンブームの前夜みたいな時でした。
特に次の仕事の当ても無かった私は、版画工房(作家さんの版画作品を刷るアトリエ)でアルバイトをしながら、
美術系短大にもごく初期の球体とか三角柱を立体的にコンピュータ上で作り出す「3D」の授業などもあり、
「この先パソコンくらいいじれないとヤバイんじゃない?」との思いもあり、とある大手カラオケ会社のIT部門でもアルバイトを始めました。
ITと言う言葉は当時まだ無くて、マルチメディアと言う名称でパソコンゲームやビジネスソフトの制作会社がニョキニュキ設立されていたのです。
コンピュータの普及に伴い、ゲームソフトはもちろん、その他CGを使った映像が目を引く様になり、絵を描く仕事が出来る人の需要が高まり、就職先が増えるであろう予感がしてきた時期でした。
ある種の産業革命前夜と言える程の変革期です。
その職場ではウインドウズではなくて、マック使い(アップル社のパソコン・マッキントッシュのこと)が主流でした。
当時は画像制作にはマックが圧倒的に先端技術だったのです。
使うソフトとしては「フォトショップ」と「イラストレーター」は必須でした。
私は何しろ30歳近くなってから初めてパソコンをいじるわけです。
まだ身近にもパソコンは普及もしておらず、まったく初めて目にするような有様で、
教えてもらう時に
「はいマウスをまず手にとって。その丸っこい奴ですよ。
そしたらそのマウスに向かって『起動して』って話しかけてみて。
そしたらスイッチが入るから」
なんて冗談で言われても、きっと本気にしてマウスに話しかけていたでしょう。
マウスってマイクみたいにも見えますから。
そのくらい何も知らなかったのです。
周りでスイスイとパソコンを使いこなしているのはほとんど20代前半の若者達です。
そんなかなり年下の子達に、何度も何度も
「すいません、データ保存する時、『名前を付けて保存』と『上書き保存』の違いって何でしたっけ?」
なんて聞くのは、我ながら情けないと言うか、申し訳ないと言うか、
きっと「いちいちうるせぇおっさんだなぁ」と思われていたことでしょう。
聞かないで自分で調べろよ!と言う話でもあるのですが、トリセツなんか読むと、分厚いし、わからない専門用語が羅列されていて、余計何が何だかわからなくなるようなシロモノです。
もう恥を忍んで、迷惑を顧みず尋ねるしかありませんでした。
人にものを尋ねるのが苦手なタイプの人
ちなみに、みなさんの中には、「人に聞く」と言うのがとても苦手な方もおられるかも知れません。
平気な人もちろんおられるでしょうが、平気な方には想像も出来ないほど「人に聞くことが苦手な方」も多いものです。
前になにか尋ねたら、
「そんなことも知らないの?」とさげすむように見られたり、
「いい加減覚えてよ」と邪険にされたり
そんな経験があったりすると、人に尋ねるのは怖くなりますよね。
また、相手の手を止めてしまうことになるので、非常に遠慮してしまったり、
そもそも聞くタイミングがわからなかったり、
コミュニケーションを取るのに非常に緊張があったり
するのが主な原因のようです。
アスペルガー傾向のある人の障壁
特にアスペルガー症候群の傾向があるような一部の方の中には、人とコミュニケーションを取って、わからない事を尋ねる事が非常に苦手意識がある方がおられるようです。
上の様な心理的なブレーキがかかって、人に聞く事に恐怖さえ覚えるようです。
学生時代はとりあえず講義に出て出席を取り、試験で合格点を取り、卒論さえかければ卒業までは出来ます。
友人関係はあまり上手く築けなくてもどうにか学生生活は送れても、
いざ仕事に就くとなるとどうしても現実的に人とコミュニケーションを取らなければならない場面に出くわす事となり、
就職してから問題が大きく表面化し、ドロップアウトしてしまう新人さんも多いようです。
人に聞かないとわからない事が多いのは当たり前の事です。
初めてすることばかりでしょう。
でも厳しい職場だと、先輩に「これどうするんですか?」と聞いても
「自分で考えてやってよ!こっちも忙しいんだから!」
なんて言われてしまうと、言葉をそのまま受け止めてしまうアスペルガーの方は、正直に「わからなくても、もう誰にも聞いちゃいけなんだ」と一般論的に受け止めてしまいがちです。
そのため、わからないなりに自分で仕事を進めるのですが、なにしろわかっていないまま進めるのですから非常にドキドキしながら緊張して仕事することになります。その時点でヘトヘトです。
そして当然やり方や手順を間違うことになります。
しかし、ミスしたらしたで、「何でわからないなら聞いてからしないの!」と怒られてしまう事になります。
人に聞いても怒られる
聞かなくても怒られる
じゃ一体自分はどうしたらいいんだ!もうこんな社会ではやって行けない」
と感じても無理もないと思います。
本来新人に教えてあげる立場の人で、聞かれても怒るし、聞かれなくても怒るような人は、その人自身もアスペルガー傾向がある方なのかも知れません。
親切か不親切な人なのかの話以前に、わからない人の立場や気持ちが想像できない可能性もあるわけですから。
クラッシャー上司
人は自分が詳しいことを、知らない人に教える時、しかもそれが同じ様な繰り返しの質問であった時には、
つい上から目線で相手を下に見てしまいがちです。
自分がまだ初心者であった頃の事など、忘れてしまうのでしょうか?
中には自分はわかっている、知っていると言う事に優越感を感じ、それを誇示するために、必要以上にわからない人に見下した態度をしてしまうタイプの方もいたりするものです。
本来は部下や後輩に上手に仕事を教えてあげられるのが優秀な人だと思うのですが、そうしたタイプの方は目先の優越感を重視してしまうのでそこには思いつかない様です。
そうした態度が続いてしまうと、本人は非常に仕事が出来ると自負しており、実際自分の仕事は良く出来着たりもするのですが、現実には部下からの信望は失い、結局は「やっかいな上司」「新人つぶし・部下つぶし(クラッシャー上司)」などと評価されてしまう事になります。
本来仕事が出来る人なのに、そのような態度なだけで評価が悪くなってしまうとしたら、勿体ない話なのではないでしょうか?
プライミング記憶
さて私は特別物覚えが悪い方だとは思っていませんでしたが、このパソコン操作に関しては、どうも基礎的な経験が足りなさ過ぎて、感覚とか概念として扱い方がわかりませんでした。
今まで似たようなやりかたで操作をする機械も機会も無かったので(※シャレではありません)。
ヒトの記憶の種類には色々あってその中の一つに「プライミング記憶」と言うものがあります。
分類の仕方自体にも色々種類があるのですが、
覚えておこうとする意志があって記憶するのか?思いだそうと思えば思いだせるのか?
それとも
意識しないで記憶しているのか?記憶くしている事さえ覚えていないのか?
の違いで分類すると
覚えようと意識して、思いだそうと努力すれば思いだせる記憶である「顕在的記憶」
と
覚えようと意識しないで記憶している「潜在的記憶」
があります。
今回は記憶の話がメインでは無いので詳しく書きませんが、「プライミング記憶」は「潜在的記憶」です。
学校での学習などは覚えようと意識して頭に入れるのですから顕在記憶です。
でも覚えようと努力して覚えても、思いだせないから試験では苦労したりするので、なかなかその定義は難しく、
記憶すること自体も難しいものではあります。
では潜在記憶とは?と言うと、例えば
子供の頃からお父さんやお母さんが運転する車に乗る機会が多かったとしたら
車の運転の仕方や運転する上で注意する点などを、見ていよう、覚えておこうと意識しなくても、
見ているうちに自然と理解し、覚えたりすることがあるかと思います。
なかには興味を覚えて、意識して学習する子供もいるとは思いますが。
そうした運転操作する他人を日ごろから目にする機会に恵まれていた人と
車なんてたまにタクシーに乗るくらいしか無かった人とでは、
車の教習場で習得する上で大きく差が出るであろうことは容易に想像できることかと思われます。
このような意識して学習する以前に、予備的な学習を、それとは意識せずに潜在的(無意識的に)に学習していた記憶のことを「プライミング記憶」と呼びます。
実際私も合宿型運転教習場で運転を習得しましたが、私の家には車が無く、ほとんど乗った事が無かったためか、エンストしないで発進させると言う初歩中の初歩から苦労しました。
自分が子供の頃から親がパソコンを操作するのを見ていたら、いざ自分がパソコンを覚えようと思った時に、覚えるのも早くなることでしょう。
ただ私がパソコンを覚えようとした頃は、まだ一般的に多くの家庭にパソコンがある程普及しているわけではなかったので、「プライミング記憶」の影響は無かったであろうと思われます。
でもゲームセンターではコンピュータゲームが主流でしたし、かなり家庭用ゲーム機も普及していましたし、パソコンのゲームはすでにあったので、一部のゲーム好きの人はすでに家にパソコンもあり、なじみがあったかも知れません。
私はほとんどコンピュータゲームはしないほうだったので、そこら辺の違いで、パソコン操作に対する「プライミング記憶」がなく、ある人に比べて覚えるのに大きく差が出てしまった可能性はあるかも知れませんね。
話が飛躍してしまいますが、親に暴力を振るわれて育ってしまった子供が、
自分が成長して子供が出来た時に、
子供に愛情があるにもかかわらず、親の育て方と同じように暴力を振るってしまうのも、こうした「プライミング記憶」の負の側面があるのかも知れません。
一般的にお手本になるような育て方をきちんと「これが一般的に正しい育て方なのだから、それを覚えよう」と意識して学習する前に、
無意識的に覚えたやり方が間違った仕方であったために、愛情の表現の仕方が悪くなってしまった結果です。
よく加害者である親が、「躾の為に」と弁明することがありますが、
自分を正当化する為に言い訳であることもあるかも知れませんが、
実際に子供に良かれと思って、文字通り「躾」の為と信じて暴力を振るってしまう方も多い様で、
なかなか一般的に”暴力が愛情から振るわれる世界”と言うのは理解できない所もあります。
この虐待の例の様に、子供は親のする事は正しい、と、無意識的に学習してしまっているものです。
子供が大人になってから、意識的に「親の言動は果たして正しかったのか?間違っていたのか?」
と判断出来る年齢になったり、じっくり考える機会に巡り合えて、
意識の上で「良くない」と理性で判断できてさえも、
無意識で覚えた事は、やはり無意識的にそのように行動してしまったりすることがあるものです。
「子供は親の背中を見て育つ」と言いますが、
良くも悪くも無意識的に刷り込まれた学習は、後から修正するのはなかなか難しいようです。
根が深いですね。
鬼滅の刃の主人公である炭次郎は、宿命的なものに導かれ鬼と対峙することとなります。
その中でまず師匠に修行し、壱の型とか弐の型とか剣術を習得して行きます。
アニメしか見ていない私にはまだ全貌はわかりませんが、どうやら炭次郎の父親も鬼滅隊と関係があり、
しかも剣術の型を繰り出す時の呼吸法の基本になる「ヒノカミ神楽」と言う舞を習得しており、
炭次郎自身淡い記憶の中でその舞いをよく目にしていた事が示唆されています。
つまり炭次郎も「プライミング記憶」として、鬼せん滅の為の潜在的な学習をしていたと言えるでしょう。
映画でも夢使いの鬼である累(るい)に対してヒノカミ神楽の呼吸法を咄嗟にその場で応用した剣術を使い、みごと撃退しています。
禰豆子を人間に戻すと言う強い使命感もあったからだと思いますが、そうした素養もあり、適性のある者だけが手にした時に黒くなると言う日輪刀が黒くなったのかも知れませんね。
仕事の話しに戻ります。
やり方をメモにも取るのですが、我ながらほんとに何度も聞かないとなかなか理解できませんでした。
ご年配者や、ずっとガラケーを使っていた人がスマホに替える時など、教わったり教えたりする立場になることもあるかと思われます。
リモートで仕事をする機会も増え、今まであまりパソコンを使いこなして来なかった方が、使えるように慣れなければいけない状況も多いことでしょう。
まだ小学生くらいの呑み込みが早い成長期なら別ですが、特に高齢で無くても、難易度が高いものかと思います。
どうか新人や、未経験者やご年配の人にものを教えてあげる時は、忍耐を持って接してあげて下さい!
どうかお願いします!
とお願いしたいです。
頭が良いとか悪いとか、年齢的な脳の衰えとは少し違う次元の問題が背景にあったりするかも知れません。
私の職場の若者達は、幸いにもそんな忍耐が強く、根気良く教えてくれました。本当に感謝です。あの人たちがいなければ、
その後の私はどうなっていたか。
このような流れの中で、どうにか私は「自分に合っていそうで、やって行きたいと思える仕事をとりあえず見つける事が出来ました。
まぁとりあえずって感じなんですけどモラトリアムからは卒業出来たかも知れません。
●職場でなじむためのヒント
人に甘えられる謙虚で素直な気持ちをわかりやすく伝える
総じて、新人や転・移動になって、新しい職場でなじむ為には、
「人にものを教わる技術」
がまず重要になると思われます。
新人さんや新顔の方の中には、自分は仕事出来ますよアピールをしてしまいがちな人もいます。
そんな気持ちが強いと、人にわからない事を尋ねるのは、つまり自分はその事を知らないですと明らかにする事になり、弱点を知られてしまう様な気持がして、素直に教えて下さいとお願いできなかったりするタイプも見受けられます。
言い方を変えると、素直に人に甘えられる気質とも言えるかと思います。
仕事出来ない自分でも、人のお世話になっても良いのだと思える気質です。
基本的には「自分なんか教わらなければ全然仕事なんか出来ないんだ。でも出来なくても当然なんだ」と謙虚であり、
現実を受け入れながらも卑屈には考えない心が必要となるでしょう。
教育欲を満たしてあげる
人には「教育欲」と言うような人に物を教えたいと感じるような本能があります。
まぁ先にも書きましたが、人にものを教えると言うのは、教える側の優越感を刺激する所もあるので、その教育欲を満たしてあげると、人はより積極的にも教えてくれるようになったりもしますし、
逆に自分はモノを知っていますよ的な素振りをすると「生意気な奴」みたいに思われて反感を買ってしまったりもするものです。
また、純粋に「人を育てたい」と言う動機が強い方もおられます。親切な方ですよね。
モノを尋ねて教えてもらうのは、相手にとっても心地よい事なのだ!と考え方を変えることも必要かも知れません。
もちろん感謝の気持ちと相手を立てる態度も、わかり易く伝える必要がありますよね。
相手が欲しているのか?どんな欲求なのかわかると、かなりコミュニケーションする上で助かるのですが、これはなかなか難易度が高いことだと思われます。
少なくとも「別に助ける必要はないだろう」と勘違いされないように、「私、わからなくて困っているんです」とSOSを少しオーバーに表現するアピールが大切に思われます。
積極的なアピール
私の様に周囲の人に恵まれなかったらどうしたら良いのでしょう?
職場によっては、本当に先輩方がみんな忙しくて、指導する余裕が無くて、いきなりほっとかれるような場合もあるようです。
最悪、「これやっておいて」と指示さえももらえなかったりする可能性もあり得ます。
忙しいと職場の雰囲気も殺伐として、余計意地悪な雰囲気にもなってしまっているかも知れません。
このような状況はもちろんあなたが何か悪いわけではありません。職場の体制が悪いのです。
しかし、このような環境では最悪自分がウツになって仕舞いかねません。
けして「私はきっと嫌われる存在なんだ」などと自分を責めてしまう様なネガティブなことを考えたりしてはいけません。
でも指示待ちをしていてはなんの進展も無いでしょう望めません。
勇気を出して、個別に「私に出来そうな事があったらお手伝いさせて下さい」と声をかけて行く必要があります。
なかなかそれも苦手な人には難易度は高いと思われますが、そんな積極的な人をその部署では望んでいるような社風みたいなものが存在している可能性があります。
中には「いつ声をかけて来るんだろう?」とあなたを観察し、試している様な先輩もいるかも知れません。
それでも仕事をもらえず、ほったらかしなら、もう辞める覚悟でもっと上の上司や、人事課がある職場なら人事に相談するしかないかも知れませんね。
ざっと思い当たる事を書いてみましたが、少しでもお役に立てたらと思います。
さて話はこの後、精神的には少し成長出来たものの、実際の仕事が大変で、非常に睡眠不足な状況になる事となります。
その話は次に続きます。
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このコラムの執筆専門家
- 堀江 健一
- (東京都 / 恋愛恐怖症・心の問題カウンセラー)
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2021年公認心理師(国家資格)取得13年間で1万人以上の相談実績を基に、深く人を理解し心のもつれた糸を解きほぐします。恋愛が出来ない、自己否定感、人と接するのが怖い、夫婦間の亀裂など、人間関係全般、アスペルガーの方の社会適応などのご相談。
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