- 寺崎 芳紀
- 株式会社アースソリューション 代表取締役
- 東京都
- 経営コンサルタント
-
03-5858-9916
対象:経営コンサルティング
- 戸村 智憲
- (経営コンサルタント ジャーナリスト 講師)
- 荒井 信雄
- (起業コンサルタント)
こんにちは!株式会社アースソリューションの寺崎でございます。
今回は、介護事業所における看護師の確保について、お話したいと思います。
まずは、私が現場にいたときのことを、お話させていただければと思います。
思い起こすこと10年以上前、私が老人ホームで施設長をしていたときのこと。
慢性的な人員不足に悩まされ、非常に苦労をしたことがあります。
すべての職種においてそうだったのですが、特に厳しかったのが「看護師の確保」でした。
私がその施設の管理者になる前、2名の施設長が退職され、私は3代目でした。
しかも、開設してわずか2か月で、施設長が2名辞めるという悲惨な状況。開設時は初代施設長、ケアマネ、看護師、相談員、常勤介護職員2名が一気に辞め、2代目施設長が就任されるもどうにもならず、その方はわずか2週間で辞めました。
そんな厳しい状況下で施設長を任されたのが、私でした。
就任当初、老人ホームの入居率が半分以下でした。
ですので社長からは、何よりもまず「満床にさせる」ことを直々に命じられていました。
満床にすることはもちろん重要ですが、その前に人員体制を何とかする方が重要だろう・・・と当時は思っておりました。当然のことです。
社長には早期の満床を命じられていましたが、私はまず人員体制の確立を最優先に行いました。
入居者様が増えても、日勤も夜勤も回らないようであれば本末転倒です。
使える予算にも限界がありましたが、何とか社長と掛け合って、求人に関する予算を確保することができました。それで、何とかうまく求人募集を行えました。
毎日のように求人メディア会社の方とやり取りをし、募集広告を練り上げたものです。
それ以外にも、当初出始めたばかりのWEB求人も活用し、何とかケアマネ、相談員、介護職員等を確保することができました。
しかし、それには大変な時間がかかったため、現状のスタッフにて踏ん張るしかありません。
入居者数も、営業活動の甲斐もあって少しずつ増えてきましたが、マンパワーは変わらないためにスタッフへの負担が増幅します。
当然、不満は出てきます。
私は、状況を説明しながら何とか不満を鎮めてきました。
スタッフの鬱憤は、相当なものでした。かなり辛辣な言葉を浴びせられたこともありました。
しかしそれでも、私が施設長に就任した時期に残っていたスタッフは、辞めずに頑張ってくれました。
今思えば、私が当時月の残業250時間以上行い、ろくに休まずに働いていた姿を見て、不憫に思ってそうしてくれたのだと思います。
時間はかかりましたが、何とか主要メンバーがそろい、法人の他事業所の方々のお力も借り、何とか最低限のスタッフを確保することができたのです。一部の職種を除き・・・
その「一部の職種」が、看護師でした。
数年現場にいて、どの職種でも人材不足に悩まされましたが、看護師だけでは遂に常勤職員を採用することができなかったのです。これは、私の力不足でした。
そういうわけで、看護師採用の苦悩が始まったわけであります。
この続きは、次回に。
このコラムの執筆専門家
- 寺崎 芳紀
- (東京都 / 経営コンサルタント)
- 株式会社アースソリューション 代表取締役
介護事業所の開設から運営まで、オールワンでお手伝いいたします
有料老人ホーム施設長・訪問・通所介護管理者・老健相談員、事業所開発等の経験を活かし、2007年7月に弊社を設立しました。介護施設紹介サービスをはじめ、介護事業所の開設・運営支援等を行い、最近では介護関連の執筆活動にも力を入れております。
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