- 山藤 惠三
- 有限会社エスオープランニング 代表取締役 クリエイティブディレクター
- 東京都
- クリエイティブディレクター
つかみはOK?ファーストシーンの演出術 #3
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メディアと映画、ずっと楽しい関係。
映像メディアの演出術
2009-03-23 08:50
日本は、東西に長い国なので季節も人の心も細やかですね、
この季節、一人ひとりにイロイロな思い出が生まれる春です。
こんにちは、山藤(サンドウ)です。
映像メディアの演出術、つかみはOK?ファーストシーンの演出術について書いています、
映画はオープニングの演出で決まる!
といっても過言ではありません。
前回では、たくさんの映画のファーストシーンの中でも、大きく福田康夫型タイプと、
小泉純一郎タイプに分かれると言うことを書きました。
福田康夫タイプは、
演説の中身を、きちんと一から順番に説明してお話を進めるタイプです。
映像で言えば、遠く空のかなたから、空撮でどんどん街に入ってゆき、
ハイウェイを走る、ある車をカメラが追ってゆきます。
その車には、主人公が乗っており、助手席にはキレイなGFが座っている、
といった感じのファーストシーンです。
こうした、「全体から核心へ」というパターンで、オーソドックスなスタイルといえます。
これとは、まったく違うタイプが、実は「小泉純一郎タイプ」です。
小泉純一郎タイプ
彼の演説は、いきなり核心から入ってゆきます、そして短いキャッチーな言葉で、
聴衆を魅了します。
あの、大相撲の横綱優勝のときに、「感動した〜、おめでとう〜!」は、
その良いケーススタディといえます。
最初にどーんと、アップで見せて、「なんだこりゃ?」と思わせて、
気がつくと映像の中へと引きずり込んでゆくスタイルです。
たとえば、
「スターウォーズ」シリーズ
スターウォーズ・サーガで言えば、
やはり第四作、「新たなる希望」でキマリ!ですが、オープニングのタイトルが、
静かに宇宙空間に消えてゆくと、突然巨大な宇宙船「スター・デストロイヤー」が、
画面の中を、度迫力で通り過ぎて行き、その後宇宙空間で、
眼もくらむようなバトルが繰り広げてゆくというシークエンスはあまりにも有名です。
次回は、私の大好きなSF映画、スターウォーズの演出について書いてみたいと思います。
つづく。
福田康夫タイプな映画: 男はつらいよ40周年サイト、山田洋次監督
小泉純一郎タイプな映画: ミッションインポッシブル レビューサイト