つかみはOK?ファーストシーンの演出術 #3 - クリエイティブ制作全般 - 専門家プロファイル

山藤 惠三
有限会社エスオープランニング 代表取締役 クリエイティブディレクター
東京都
クリエイティブディレクター

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対象:クリエイティブ制作

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つかみはOK?ファーストシーンの演出術 #3

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メディアと映画、ずっと楽しい関係。 映像メディアの演出術
桜の開花前線が北上中です、
日本は、東西に長い国なので季節も人の心も細やかですね、
この季節、一人ひとりにイロイロな思い出が生まれる春です。

こんにちは、山藤(サンドウ)です。

映像メディアの演出術、つかみはOK?ファーストシーンの演出術について書いています、

映画はオープニングの演出で決まる!


といっても過言ではありません。

前回では、たくさんの映画のファーストシーンの中でも、大きく福田康夫型タイプと、
小泉純一郎タイプに分かれると言うことを書きました。

福田康夫タイプは、


演説の中身を、きちんと一から順番に説明してお話を進めるタイプです。

映像で言えば、遠く空のかなたから、空撮でどんどん街に入ってゆき、
ハイウェイを走る、ある車をカメラが追ってゆきます。
その車には、主人公が乗っており、助手席にはキレイなGFが座っている、
といった感じのファーストシーンです。


こうした、「全体から核心へ」というパターンで、オーソドックスなスタイルといえます。



これとは、まったく違うタイプが、実は「小泉純一郎タイプ」です。

小泉純一郎タイプ



彼の演説は、いきなり核心から入ってゆきます、そして短いキャッチーな言葉で、
聴衆を魅了します。
あの、大相撲の横綱優勝のときに、「感動した〜、おめでとう〜!」は、
その良いケーススタディといえます。

最初にどーんと、アップで見せて、「なんだこりゃ?」と思わせて、


気がつくと映像の中へと引きずり込んでゆくスタイルです。

たとえば、

「スターウォーズ」シリーズ



スターウォーズ・サーガで言えば、
やはり第四作、「新たなる希望」でキマリ!ですが、オープニングのタイトルが、
静かに宇宙空間に消えてゆくと、突然巨大な宇宙船「スター・デストロイヤー」が、
画面の中を、度迫力で通り過ぎて行き、その後宇宙空間で、
眼もくらむようなバトルが繰り広げてゆくというシークエンスはあまりにも有名です。

次回は、私の大好きなSF映画、スターウォーズの演出について書いてみたいと思います。

つづく。

福田康夫タイプな映画: 男はつらいよ40周年サイト、山田洋次監督
小泉純一郎タイプな映画: ミッションインポッシブル レビューサイト