不況にみる機会と脅威 - ITコンサルティング全般 - 専門家プロファイル

小坂 淳
株式会社環 
東京都
ウェブ解析士マスター

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不況にみる機会と脅威

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新宿のホームページ作成会社 取締役の日記

不況にみる機会と脅威



環の小坂です。

昨今の不況は一昨年の後半からその兆候がありましたが、
それに世界不況・金融危機が重なり、大きな社会問題となっています。

好況と不況は表裏一体です。

例えば
・トヨタなどの自動車産業好景気は円安や海外の需要増加に支えられていた。
 →円高になると利益が逆に吹っ飛ぶし、海外不況の影響を受けやすい。
・金融システムの人手不足がおき、人件費が高騰も起きていた。
 →その開発が終われば大量の人余り現象が起き、
   高騰した給料負担に耐えられずリストラが増える。
・金融ファンドによる不動産ビジネスが不動産の高騰や
 マンション等新設ブームを起こしていた。
 →金融ファンド次第でブームは去るし、
   供給過多になれば、価値は下がる。
・売上に比べて高い借入でどんどん成長する企業が多かった。
 →貸し渋りがおきればジ・エンド。
・製造業中心に雇用が増加し、愛知などには全国から派遣労働者が集められた。
 →派遣だからいつかは契約が終わる。そこに他の職場はそんなにない。
・新卒採用売り手市場、なかなか採用ができない中新卒採用を増やす企業が増加。
 →バブル後(私が社会人になった頃)もそうでしたが、
  その後は急激な採用抑制が入る。
といったことがあります。

少数精鋭主義に企業が走ると、いい人材は囲い込まれますが、
そうではない人材は職を失いますし、なかなか再就職ができません。
常日頃の精進や学習が重要になってきます。

そういう意味で今はチャンスです。
・採用はしやすくなったので、いい人材を採用するチャンス。
・一時期特にエンジニアに起きていた給与の高騰がなくなる。
・採用コストが下がる。(弊社では2年前一人当たり30万円ぐらいかかっていた獲得コストが
 今は10万円切っています。)
という採用面での好影響があります。

また、金融が良くも悪くも世の中を動かすことは政府も良くわかっていますから、
資金流出に動きますし、金利も下がるという金融面の好影響もあります。

そしてコスト削減が各社の課題になる中、アウトソースなど事業ニーズ自体も増えてきます。

企業の統合も含めた再編や異業種転換が起き、
公共事業頼りや一社依存型の企業が消えていきますので、
産業自体は活性化されていきます。

皆真剣になり、自分勝手な人が減りますから、社会自体も良くなります。

昨日のWBC野球を見ていても感じましたが、5年に一度ぐらいはこういう不況があってもいいなじゃないかと最近思いますし、
機会と脅威は表裏なので、そこをどう考えるかが3年後の結果として現れるのではないかと思います。