- 福島 多香恵
- チェアロビクス創案者 フィットネスアドバイザー
- ピラティスインストラクター 社会福祉士
こんにちは。
心配な毎日が続いておりますが、みなさん、大丈夫ですか?
コロナの予防策をいろんな側面で考察しております。
今回はしぼりこんだ考察はできおりませんが、大事なことだと思いましたので、投稿いたします。
<院内感染について>
【MASA】
院内感染の起因菌としてMRSAがあります。これは、便、痰、膿、皮膚等から排出され、敗血症、肺炎、MRSA腸炎などの感染症をひきおこします。
空中浮遊菌もあり、床、リネン、聴診器などあらゆるところに長期生存するため、医療者はとくに確実な消毒が必要です。
【SARS】
SARSウイルスのときには、「陰圧病室」という言葉を耳にしました。
病室内の気圧を外部より低くした病室。空気は髙い気圧から低い気圧にながれることから、
感染源を陰圧の中に閉じ込めて外に出ていかせないということ。1)
<感染症予防に使う消毒薬>
ポビドンヨード(イソジン®)は傷の消毒やうがい薬に使える。MARSやブドウ球菌に有効、器具などの消毒には使わない。
エタノールはB(C)型肝炎ウイルスを変質させる効果あり。一般の細菌やウイルスに有効。
コロナの消毒で使用されている次亜塩素酸ナトリウムは、皮膚に触れないほうがいい。1)
<夜間勤務の影響と対策>
人間は本来、朝起きてから身支度や通勤を経て仕事につく。心身の状態は徐々に活動的となり、日中をピークとして夕方に向かうにつれて徐々に低下する。
これは「生体リズム」または「生体の日内リズム」と呼ばれている。
夜勤は社会生活からずれた睡眠・覚醒リズムへ移行し、時相変化直後の症状として、睡眠不足と障害が生じたり、作業能力の低下と疲労、食欲不振・違和感などが生じる。症状は3~4日までつよく、その後も夜勤期間中続く。元の生活をすると1~2日で復帰する。
週労働時間は40時間内が望ましく、月間夜勤回数は8回以内、可能なら6回まで、連続夜勤日数はできるだけ単夜。最大でも3夜。
勤務の長さは原則として8時間、夜勤後の休養時間はできるだけ48時間以上。最短でも24時間以上。
交替番の順序は日→夕→夜勤で、休日間隔はできるだけ5日以内、最大でも6日まで。交替周期は出来るだけ短く、交替の規則性はできるだけ規則的な交替様式がよいとされる。
勤務中でも深夜に1~2時間仮眠すると日内リズムは一応保たれる。2)
<ストレスから心を守るために>
人のライフサイクルのなかでもさまざまな危機に誰もが遭遇するもので、そんな危機が精神状態にも影響する。
例えば、青年期の特性に、自分のあるべき姿がはっきりしていないことで、情緒が不安定になってしまうことが多い「モラトリアム」、子育てを終えた母親に多い「空の素症候群」、熱血サラリーマンに多い「ワーカーホリック」など。
こういうライフサイクルにおける危機は、精神疾患にもかかわってくる。3)
【うつ病】 気分障害の症状の1つ。5~20%の人が一生に一度は罹る病気。「心のかぜ」とも呼ばれる。体の動きが鈍くなるのも1つの症状。うつ病は治る病気。ゆっくり休養することなどが大事。
【仮面うつ病】 うつ病は心理的、身体的、社会的にとらえる必要がある。うつ状態が、頭痛、肩こりという症状で現れる状態を、仮うつ病という。うつ病を抱えて無理に仕事している人にみられる。医療サインとして、顔つきの暗さ、関心のなさ、朝より午後の調子が良い、体重減少などがあげられる。4)
また、うつは心のアプローチだけでは足りないとされている。
食事を摂ると血糖値が上がる。上がった血糖値はインスリンが分泌されることで、ゆるやかに下がり、3~4時間で空腹時とほぼ同じ数値になる。
血糖値は空腹時の数値より下がることはない。ところが、糖質の摂りすぎや、ビタミンB群、鉄分、ミネラルなどの栄養素の不足で調整機能が低下するとインスリン分泌のタイミングがずれるなど様々な原因で、血糖値が下がりすぎてしまうことがおこる。
血糖値が下がりすぎてしまった人は人体の危機のため、体は血糖値をあげるホルモンを分泌。このホルモンが問題になる。アドレナリンは興奮作用があり、不安感情を強くし…、ノルアドレナリンはやる気を起こすのにも必要なホルモン。…コルチゾールはストレスに対応するためにも使われる。
これらのホルモンが血糖値を上げるために使われてしまうと、肝心なときにホルモンが足りず、
やる気が出ない、ストレスに対応できないといった身体になってしまう。5)
【考察】
①みなさんの消毒の知識は万全だと思いますが、ときには思い違いも発生するためまとめてみました。
筆者は無水エタノールと消毒用エタノールを持っています。消毒用エタノールはエクササイズマットを拭くときに用います、消毒用エタノールを水で希釈して、アロマオイルを入れた除菌ウオーターです。
コロナでは次亜塩素酸ナトリウム希釈液で家の中を清掃している方が多いと思いますが、肌に触れないようにしてください。
無水エタノールは空気洗浄のためのアロマスプレーに用います。無水エタノールと精製水、アロマ(ランベダーやティートリーなど)混ぜて作ります。
MASAの空気浮遊菌のことを考えると、アロマスプレーを持ち運び、ときどき空気洗浄するのも予防策のひとつかと思われます。<まだコロナの特性も完全にわかっていないため>
また、気圧の変動が多いので、感染が流行しやすいのかな?と思います。気圧の流れで注意すべき地域が特定できれば予防になりそうです。
➁前回、自律神経を整えることが大事だと考察しましたが、夜勤対策には触れておらず今回記載しました。深夜の仮眠やシフトの入れ方など工夫することで自分を守れることができます。
また、結果がすぐにみえにくい仕事の方は特にストレスコントロールが必要です。睡眠不足の方は、眠る前にどんなに苦しくても、鏡の前で笑顔をつくってから休む、顔を蒸しタオルであたためてから休むなどの工夫が必要です。脳が錯覚して眠りの質を高められる可能性があります。
③心のケアをしなければいけない危機的状態では、あれ?と思われるサインを見逃さず、休養をとることが大事です。
血糖値の安定とメンタルの安定は密接にリンクしており、血糖値が激しく変動しない食べ方をして、心を強くしてください。
1.看護師・看護学生のためのなぜ?どうして?1 医療情報科学研究所 株式会社メディックメディア 2007/3
2.労働と生活の心理学 著者:越河六郎 星薫 放送大学教材 2001/3
3.看護師・看護学生のためのなぜ?どうして?10 医療情報科学研究所 株式会社メディックメディア 2007/4
4.ホームヘルパーと介護者のための医療サイン 著者:宮原伸二 創元社 2006/12
5・聴くだけでうつぬけ 著者:橋本翔太 フォレスト出版 2019/2
※上記文献を引用したものです。一部は文を変えております。
このコラムの執筆専門家
- 福島 多香恵
- (ピラティスインストラクター 社会福祉士)
- チェアロビクス創案者 フィットネスアドバイザー
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