新しい年と共に誕生した"新生"jammin' Zeb ① - 文化・芸術全般 - 専門家プロファイル

舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ
東京都
クラシックバレエ教師・振付家

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対象:文化・芸術

大園 エリカ
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(クラシックバレエ教師・振付家)
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(クラシックバレエ教師・振付家)

閲覧数順 2024年04月19日更新

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新しい年と共に誕生した"新生"jammin' Zeb ①

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私は昨日、横浜美術館レクチャーホールで行われた「jammin’ Zeb 2020 ニューイヤー・アカペラ」を観て参りました♪

(^^✿

 

 

今回のコンサートで私が彼らから感じられた事は、今までの中での最高のアート・パフォーマンスであったという事です。

 

その今回私が感じた感覚は、今までにも彼らから幾度となく感じて来た「今までの中でのベストなパフォーマンスが出た!」というものとは全然意味合いの違うものであり、

 

それは今までに私が拝見した事のない、jammin' Zebというグループ・アーティストとしての、「一つの完成形に辿り着かれた彼らを見た」と表現すれば、皆様に伝わりますでしょうか。

☆_(_☆_)_☆

 

その彼らの今までにない魅力を加味されたお姿は、この2020年の新年に相応しい、正に「新生した jammin’ Zeb」という表現がピッタリであった様に私は思います。

\(◎o◎)/~☆彡

 

 

 

私が偶然彼らに出会ったのは、3年半前の夏の錦糸公園で行われていた野外ライヴでしたが、(※詳しい経緯は「jammin' Zeb(ジャミン・ゼブ)という素敵なアーティストに出会った思い出の場所」をご覧下さい♪)

 

そこで購入させて頂いたCDを日常で聴く事で、彼らの生み出す音楽の波動の高さを私は確信。(※私もジャンルは違えど、一応アーティストの端くれですので、波動の高さというものを"自分の体の感覚"から感じ取るという能力を持っています)

 

その後は、Amazonで彼らの他のCDを購入し聴くという日々を送り、出会ってから一年後にようやく、ふと「彼らの生の歌声に触れてみたい」と思う様になって、そこからライヴに足を運ぶ様になったという、まぁ、ファンとしては結構のんびり亀さん派の私㋱だった訳ですが、(笑)

 

でも実はこういう流れというのは、私的には非常に珍しい事なのです。

 

何故なら、私は自分自身が「この方は本物のアーティスト」と感じられる方の舞台でなければ、なかなか足を運ぼうとは思わない体質だからです。

 

そんな私ですから、今や「立派な追っかけファンの一人」になってしまったなんていうのは、ちょっと自分でも相当稀な事だな~と今でも思っておりますが(※彼らのファンには、そういう感覚を持たれた方達もとても多い様です)、

 

それはつまり、jammin' Zebというアーティストは、私含むファンに取っての「稀に見る"皆が本物のハートとテクニックを持たれた稀有なグループ・アーティスト"」であるという事なのですね。

 

そういう存在でなければ、この私が"魅力を感じる"という事は有り得ない事だからです。

( ・・) ~ ☆彡

 

 

 

ちなみに今回私が感じた「一つの完成形」という感覚が、何から来ているかと言うと、それは私が真っ新な心で初めてライヴに足を運ばせて頂いた時の、彼らから私が受けた全体的&個別の印象というものを鮮明に覚えている事と、

 

そしてこの2年半の間で数々拝見した舞台の中で、私が実際に生の舞台を観させて頂く事からしか得られない彼らからの、多分彼ら自身も無意識だったのではないかという部分を、私がその都度自分の感覚で受け取って来た事。

 

それと同時に、本物のアーティストでしか持ち得ない感性や感覚、知性と謙虚さを彼ら全員がそれぞれ持っているからこそ、その都度変化を起こし続けて来られた彼らのアーティストとしての器の大きさというものを、私がずっと感じて来たという事から来ていると思います。

 

そしてこうした背景には、若いデヴュー当時からの彼らを育て導いて来られたプロデューサーである宮住俊介さんという方の存在の陰のお力が、とても大きいと私は感じております。

 

アーティストの才能を最大限生かし、育て導くという作業というのは1人でも大変な事なのに、4人一緒に…なのですからねぇl

(^^;

 

そしてそこからも、如何に彼らのハートが良いのかという事が、同時に私には窺がえます。

☆_(_☆_)_☆

 

 

 

これは私の感覚ですが、私がライヴに通わせて頂く様になった頃、彼らは結成10周年を迎えられた頃であり、それ故(※これは私の眼ですが)「あまりに近過ぎて、お互いに見えなくなっているものが彼らの中にあるのではないか?」と私が感じた部分があり、

 

そういう、多分彼ら自身も無意識だったのではないかという全体的、或いは個々から受ける"無言の情報"というものを、過去の彼らの事は何も知らないからこそ視えてしまったものが、当時の自分にはあった様に私は思う訳なのです。

( ・・) ~ ☆彡☆彡

 

 

 

初めて彼らを拝見した時に感じた印象は、「彼らのライヴはファンの期待を裏切らない」「自分が想像していた以上のものを受け取れる」と言った様な、その洗練された高レベルのパフォーマンスとセンスであり、

 

「彼らは歌う時には非常に調和が取れていて、素晴らしいハーモニーが生み出されている」という"グループ・アーティストとしての基盤となる4人の声質や感性というものの相性の良さ"に対しては、間違いなく揺るぎない印象が感じられた反面、

 

当初私が感じた印象の中には、生身の人間である彼らが個々に感じている悩みや葛藤の様なものから生まれる或る種の"不調和"というものも、実は同時に感じてしまってもいたという事がありました。

 

これは誰が良いとか悪いとかではなく、彼らのアーティストとしての長い活動の歴史の中で、常に良いものを生み出そうとされて来られたからこそ、そうなって来てしまった理由と経緯というものがそれぞれにあり、

 

"今のバランス"としてそういう状態になっているのだなという事も、私には理解できる反面、

 

「多分お互いに近過ぎて、それで見えなくなってしまっているものや、言えなくなっているものが彼らの中にあるのではないか?」という様に、私には当初感じられてもいたのです。

 

勿論彼らはプロフェッショナルであり、歌になれば不思議と自然に調和し、そういう様なものは微塵も感じさせないのですが、

 

でも私は「もし彼らがそういう不調和の原因にそれぞれが気付いて、それを各々越える事ができたならば、元々生まれ持った彼らの高い波動は今より強く大きくなり、更に素晴らしい飛躍をする事が出来る人達ではないか」という思いが私の中にはありました。

( ・・) ~ ☆彡☆彡☆彡

 

 

 

ちなみに彼らに限らず、"不調和"というものが一体何から生まれるのか?というのは、一言で言えば「本来の自分でないものになろうとする=本来の自分を見失っている」という行為から生まれるものなのだと私は感じます。

 

自分も含めて、人間というのは「他人の事だと正しく見えたりするのに、自分の事になると正しく客観視できなくなる」という事が往々にしてあるものですからねぇ~。(※それだけ皆自分の事が一番可愛いから、自分に対しては盲目的になってしまう訳ですね)

 

特にアーティストという存在が陥り易いものに、「自分がこうなりたいと思うものと、似合うものが合致しないケース」というものが往々にしてあったりするのですが、

 

自分をクールに客観視できなくなっている場合、それがどういうケースで表面に現れていたとしても、そこから生まれる無理矢理感みたいなチグハグ感とか、遠慮や委縮というものが出て来てしまうものなので、

 

それで大きなパワーとなる情熱が削がれていたり、躍動感が失われていたり、違和感というものが生じてしまうという様な事なのですが、

 

人というのは、自分可愛さのあまり、自分では気付けなくなってしまっていたり、或いは傷付いた自分を守ろうとして、「他者(※親含む)の期待に応えようとし過ぎて、本来の自分を見失う」という落とし穴に、大概ハマってしまうものだからなのです

 

(※ちなみにそういうものを生んでしまう原因は、社会や文化や親などから無意識に洗脳された価値観から生まれる歪み=思考癖というものが根底にあるのですが、長くなるので今回は割愛させて頂きます) 

 

 

 

「そのやり方であったからこそ、ここまで成長維持して来れた」という事でも、常に人や物事というのは成長変化して行くというのがこの世の理ですから、

 

当然中心を保つ為のバランスの取り方というものも、その都度変化して行くというのが、本当のバランスの取り方なのですが、

 

変化を嫌う動物でもある私達は、つい「今まではこのやり方で良かった」というものに固執してしまうという事が誰にでもあります。

 

でも今より更に大きく飛躍しようとする時には、その変化に対応した改革というものが、アーティストには必然的に不可欠になる場合があるという事ですね。

 

何かに行き詰る様な時というのは、「何かどこかでアンバランスが生じている」という事の現れでもあるという事なのですが、

 

常に謙虚に努力を怠らず、いつどんな場所でもハートでその時のベストを尽くして下さる彼らのアーティストとしての真摯で誠実な姿勢から生まれる、心に響く素晴らしいパフォーマンスと共に、

 

そういう微細な目に見えないものも、同時に当時の彼らから感じていた部分が私にはあったという事なのです。

( ・・) ~ ★彡

 

 

そうした当時感じられた「素晴らしいのに、どこかに微妙な不調和が生じている」という様な現象が、一体何から生まれていたのか?という事ですが、

 

それは個性の全然違う彼らが、それぞれに思う「jammin' Zebとして、自分はどうあるべきか」という様なものから生まれる、それぞれの自分とのぶつかり合い=相手とのぶつかり合いの様なものではなかったかと私は感じています。

 

そういうグループへの誇りや愛情を持っているからこそ持つそれぞれの思いが、自分の思惑とは裏腹に、裏目に出てしまっていたという様な部分が生じていたのではないかと、私には感じられたのですね。

 

例えばそれは「強さという素晴らしい個性が裏目に出た時には、頑固さや固執といったもの変換される」、或いは「繊細さという美しい個性が裏目に出た時は、弱さとして表面化してしまう」といった様な事だと言えば、伝わりますでしょうか。

( ・・) ~ ☆彡=★彡

 

 

 

ですが、最近の彼らの変容というものは実に素晴らしく、当時その様に感じていた目に見えないぶつかり合いから生まれていた不調和というものは消滅し、

 

このニューイヤー・アカペラのコンサートでは、お互いがお互いの個性を認め合い、赦し合い、生かし合い、助け合っている事が、彼らのレベルアップされたそれぞれの歌声やトークからも感じられ、

 

私が感じた一つの完成形である「新生 jammin' Zeb」を感じさせて頂けたという事です。

(*^^*) ~ ☆彡☆彡☆彡☆彡

 

 

 

…という事で、それでは次回は、今回のライヴで私がそれぞれに勝手に感じた、彼らの個々の印象をお伝えしようかと思います♪(※尚、歌われた曲のセットリストが公表されていない為、今回はトークから感じた感想を主にお伝えしようと思います)

(^^✿

 

 

 

 

 

昨日のコンサートの帰り、コンサートホールから出た時に見た光景♪

明るい満月が美しい、とても穏やかな夜でした~☆彡

(*^^*) ~ ♡

 

 

 

 

 

 

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舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ

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長年プリマとして国内外で活躍。現役引退後は後進の指導とバレエ作品の振付けに専念。バレエ衣裳や頭飾りを作り続けて得たセンスを生かし、自由な発想でのオリジナルデザインの洋服や小物等を作る事と読書が趣味。著書に「人生の奥行き」(文芸社) 2003年