生命保険は形がなく理解するのが難しいために、多くの保障がついて保険料が安ければいいと思っている方がまだまだ多くいます。ただ、保険は確率からできています。同じ内容であれば各社比較しても保険料の差は大きくありません。これは共済も同じです。また、会社の団体保険だから保険料が安いとは必ずしもいえません。保障内容が厚く、保険料が他社に比べて安いのは何かあると思ってください。その代表的は形が更新タイプです。更新タイプとは保険期間を10年などにして販売する方法です。テレビコマーシャルなども保険料を安く見せるために保険期間10年の場合が多いです。保険は確率でできているため、10年間の確率で保険料が決まります。よって、10年経つと10年後の年齢で更新するので、保険料が上がっていきます。この更新タイプに加入している方は、当初は保険料が手頃で保障が多く付いており安心そうなので加入してしまいます。または、何となく付き合いなどで加入する方もいます。ただ、50代、60代になり保険料のUP額に耐えられなくなり、見直しすることになるのが現状です。この時に健康状態に問題がないといいのですが、保険の加入において条件が付く状態や加入できない状態になると現状の保険を続けざるをえなくなります。更新タイプに加入中の人が更新時に「保険料がこんなにUPはちょっと」と言うと更新時の保険料よりも少し下げて提案してきます。この時にきちんと内容をチェックしないといけません。提案は今の内容を改良するのではなく、新商品を提案してきます。もちろん新商品のほうが保障内容はいいことが多いのですが、保険料を下げて、または少しUPで新商品を提案するということは何かあるのです。以下の事をチェックして本当にそれでいいのかを検討してみてください。
≪チェックポイント≫
① 保険期間一生涯(終身保険など)の死亡保険金額を下げていないか。
保険期間が一生涯の死亡保険は保険会社が保険金を必ず支払うため、保険期間が決まっている保険よりも保険料が高くなります。保険金額を下げることにより保険料を安くできます。若いころに加入した終身保険などの減額や解約は避けましょう。
② 支払期間を延ばしていないか。
保険料の支払期間を延ばすことにより、保険料額を下げることができます。
③ 更新期間を短くしていないか。
例えば、15年の保険期間を10年などに保険期間を短くすると保険料は安くなります。
④ 加入中の保険の解約返戻金を更新後の保険に一時金で充当しようとしていないか。
加入中の解約返戻金を充当することにより保険料を下げると次の更新の時に解約返戻金がなくなっている可能性があります。
このコラムの執筆専門家
- 辻畑 憲男
- (東京都 / ファイナンシャルプランナー)
- 株式会社FPソリューション
住宅と保険。自らの経験を活かしたライフプランをご提案します
「豊かに楽しく暮らす」をテーマに、夢、ライフプランを考えながら、お金のみならず人生全般の応援をしていきたいと考えています。一生に一度の人生です。常に楽しく暮らして行きたいものですね。そんなことを考えながら皆様とお付き合いしていきます。
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