チア☆ダン5 自分の欲求を満たすとは人の事は考えない事か? - 恋愛の悩み・問題 - 専門家プロファイル

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チア☆ダン5 自分の欲求を満たすとは人の事は考えない事か?

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恋愛心理 自己受容
やりたい事をやる事(自分の欲求を満たそうとする事)への疑問

 

●「欲求階層説」の反対意見

連続して、ドラマ「チア☆ダン」を下敷きにして、やりたいことを見つけて挑戦する大切さ、と言う様な記事を書いています。

前回ではマズロー博士の「欲求階層説」を紹介しつつ、人の欲求ややりたい事をやる事や、やりたくてもやれなかったり、やりたい事が思い浮かばない等に関する心理について考えてみました。

 

現在ではこの 階層説にも批判的意見があります。それは
●安全が脅かされた状態では友人や恋人が欲しいと思う「③愛と所属の欲求」は生じないような解釈になってしまうが、
そんな危機的状況でこそそうした他者を欲する欲求が強まるのが現実的ではないか?

●欲求の内容に優劣がある様な捉え方では、ごく一部の幸福な条件がそろって欲求を叶える事が出来て、レベルアップ出来た者だけが勝者だとしたら、条件がそろわず挫折した敗者を生みだしてしまうことになるのはいかがなものか?

●欲求が強ければ強いほど勝者となれて、優れているような解釈が出来るが、「もっともっと手に入れたい」と欲求が強まり、

きりが無くなって欲望だけが強くなってしまったり、
他者から奪い取る様な欲望を持ってしまって「自分だけが良ければそれで良い」と考えてしまう人もいると思うが、それが自己実現のベストな到達点と考えてしまって良いのだろうか?

 

 

 

●理想的な自己実現のあり方 

 

一方、マズロー博士は自己実現する人間の特徴として少し突っ込んだ説明をしています。

通常大人は種々の偏見・先入見に囚われ、真実をそのまま受容するより、今までの経験や色眼鏡で物事を観察し価値判断する。
このような功利的打算的な態度(現実的な態度)は世俗の大人にはよく見られることである。
しかし、子どもの純真さ、単純さは、ありのままを観察し感動や疑問をそのまま表現する。
自己実現者には、子どものように邪念がないかそれを越えている。
人と自分とを比べて優劣を付けるような二分化した捉え方をしない。
そうした自己実現者こそ優れている人間と言える。


と説明しています。

なるほど、それは理想的で素晴らしい事だと思います。
しかし、批判的な意見ではそうした理想論に対し


●そうでない大多数の人(理想的な自己実現を達成出来ない人)は心理健康的に不健康者であり、劣った敗者であると捉えられてしまうが、

優者と劣者と言う捉え方自体が二分化した考え方であり、人間的な価値の捉え方と矛盾している。
極端な理想を述べているだけだ。

などなどとまた批判があります。

 


●自分の欲求と他者の欲求。どちらをどの程度優先するのか?

 

実際のカウンセリングでもクライアントさんに「あなたはどうしたいと思うの?」
「自分のやりたい事を見つけて、それを優先してやってみたら?」
と言う様な事を話す機会が多いのですが、
とあるクライアントさんにもそうした話をしてみました。

その方は、親の期待に添って、親や他人の言う言う事を良く聞く良い子として生きて来ましたが、
いざ充分大人になってからも
「他人の事を優先してしまい、自分の事は犠牲にしてしまい、あまり自分の人生を主体的にやれていない」様なタイプの方でした。

もう少し具体的に例えて言うと
仕事でも本当は自分で挑戦して取り組んでみたい仕事があるのに、人に頼まれたり任されてしまった仕事に全力で取り組み過ぎて、
自分のペースで休日には休みたい時もあるのに、身を粉にして働いて、健康状態も悪くなり、
自分でもどうしたら良いのかわからなくなってしまっていました。


もちろん本人がそれで良いと思えているのならまだ良いのでしょうが、
自分でも人から利用されているような被害者意識が生じ、
誰も自分の事を親身になど考えてくれていないのだと悲観的な思いも募らせてしまっておられました。

そんな流れがあって「自分のやりたいことをやってみたら」とアドバイスして見たのです。

それを聞いたクライアントさんの意見では
「確かに、人の事ばかり優先してしまっていた。任された仕事の事ばかり頭に浮かんで、いつも急かされてしまっているようで、
それを終わらせてしまうまでは、気晴らしにエステや旅行に行ってさえ、楽しむ事が出来ないでいた。

でも、自分のやりたい事をやるって、人の事は考えないで、自分の事だけを考えるって言う事になるわけですよね?
周りにはそんな人も沢山いるけど、私はそんな人にはなりたくないんです。
ずっとそんな人達に振り回されて来て苦労して来たのに、自分がそっち側の人間にはなりたくないんです!
と。


私自身、そのクライアントさん寄りの考えでもあるので、確かに「自分のやりたい事だけやって、人の事は考えないような人」
にはなりたくないなぁと、自分を省みて納得もしてしまいました。

マズロー博士に対する批判意見にも
「自分の欲求を満たす事を優先するのは、他者の事を考えない事に通じるのではないか?」とありました。

批判意見にも一理あるし、マズロー博士の考え方も確かに理想論と言えばそうですが、大多数の人にとっては望ましいポジティブな人間像を述べているようにも思えます。

また、マズロー博士は子供の純真さを肯定的な面だけで捉えていますが、以前の私のブログ 視覚探偵日暮旅人2 悪い例の「見た目と実際のギャップ」で考察して見た様に、

子供の純真さには、純真さゆえの残酷性が表面に出てしまう事もありうると思います。
子供は悪気なく思った事、やりたい事をそのまま実行してしまいますが、

時にそれは他者への配慮を欠いた行為となり、
人にダメージを与える残酷な行為となる事もあると言う話です。

どちらの考え方もあって、どちらの意見に賛同するかは人それぞれに選択する自由があるのだろうと思います。


自分の欲求と、他者の欲求が同時にあり、天秤にかけられるような状態だったら、あなたならどうするタイプの人でしょう?
次回はそうした事をもう少し考えてみたいと思います。

 

 



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