- 大澤 眞知子
- Super World Club 代表
- カナダ留学・クリティカルシンキング専門家
BC州のロッキー山脈寄りに位置するKelowna。
その高校留学プログラムを仕切るCentral Okanagan Public Schoolsの宣伝文句です。
“Our community is ranked as one of the best places to live in Canada.”
「私達のコミュニティはカナダで住むには最高の場所としてランクされています。」
先日のVernonのオピオイド中毒・ホームレス問題を書いたコラムにもケロウナについて少し触れましたが、本当に?
“one of the best places to live in Canada”??
エージェントを使い、日本人高校留学生を盛んに勧誘しているケロウナ。
この夏も短期プログラムと称し、結構な数の日本の未成年がやって来るのではと思います。
現在ケロウナでは2つの大きな問題が起こっています。
1.ケロウナ自治体は薬物中毒(主にオピオイド)・ホームレスを矯正する施設を建設中。
それに住人が大反対。
“We won’t tolerate it around our kids’: Rutland residents oppose social housing.”
(CBCニュース)
NIMBY運動ですね。
Not In My BackYard
(問題解決は必要だけど家の裏庭には真っ平。どっかよそに作って!)
町は他に手段がないほど困り果てている薬物・ホームレス問題のようです。
Vernonも末期的状態。
Kamloopsも。
Pentictonも同じ。
これら地域を統括する名称Okanagan全体がオピオイド中毒とホームレス問題に大きく揺れています。
その結果、カナダの危険な地域2018年版では Vernonが危険度#9、Penticton#16、Kamloops#23、Kelowna #34という怖いランキング。
One of the best places to live in Canada??
特に日本から親元を離れてやって来る高校生が暮らす場所ではないと思いますが。
日本の親の皆さんは気になりませんか?
2.ケロウナの16歳の少年がナイフで刺され死亡。
“16-year-old dies in hospital after stabbing in downtown Kelowna” (CBCニュース)
6月に家を出て薬物中毒患者の集まるホームレスの仲間入りをした少年。
親の言によると「誰でも自由が欲しくなる時がある。自分を試したら戻って来ると思っていた。連絡は常に取り合っていたのに。。。」
病院に収容されたものの意識は戻らず数日後に死亡。
薬物・ホームレス問題は、この地域の高校生にも大きな影を落としているようです。
周りにいっぱい存在するだけで影響を受けますし、仲間入りを誘われることもあるでしょう。
オピオイドを試す機会もそこここにあるこの地域。
さて、日本の高校生がこの地域に入ると一体どんな影響を受けることでしょう。
周りのカナダの高校生から誘われたらどんな行動を取るでしょうか。
通りで薬物中毒ホームレスに遭遇したらどんな対応が出来るでしょうか。
まずは、留学に送り出す親のみなさんに熟考していただきたいですね。
わざわざここ?はないと思いませんか。
このような問題が収まるまでは、オカナガン地域(ケロウナ、ペンティクトン、バーノン)そしてカムループス地域への高校留学、短期体験プログラムは避けることが賢明だと感じます。
Be Careful!!
このコラムの執筆専門家
- 大澤 眞知子
- (カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)
- Super World Club 代表
カナダにいらっしゃい!
カナダ 在住。パンデミック後のNew Normal 留学をサポート。変わってしまった留学への強力な準備として UX English主催。[Essay Basics] [Critical Thinking] など。カナダから日本に向けての本格的オンライン留学準備レッスン・カナダクラブ運営。
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