2001年のKendrick D.et al によってこんな研究が行われました。
腰痛が10週間(中央値)続いている41名の患者を対象に、X線撮影群と撮影しない対照群に無作為に割り付け、その後の経過を9ヶ月間にわたって追跡調査をおこないました。
その結果、対照群に比べてX線撮影群は、痛みの持続期間、活動障害、健康状態の成績が悪く、受診回数も多くなったのです。
この結果による世界の研究者の見解は、X線撮影による被爆の影響ではなく、写真を見た患者は自分が重病だと
思い込み不安や恐怖心が高まった結果によるもので、心理社会的因子が腰痛の回復を遅らせると結論づけています。
X線撮影が本当に必要は腰痛は全体の1〜5%だと言われています。そしてそれは問診や簡単な理学検査で、鑑別できるのです。
なんでもX線撮影を勧める先生は気を付けましょう。
山中英司
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このコラムの執筆専門家
- 山中 英司
- (カイロプラクター)
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「体は心の鏡」 体の解放は、心の解放からはじまります
臨床を通して痛感することは、体は心の鏡のような存在だということ。様々な症状の裏には、もう一人の自分からのメッセージが隠されています。カラダを診るプロフェッショナルとして、クライアントの心とも真剣に向き合うことを信条にしています。
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