日本特有の縦社会という価値観から生まれる弊害 - 文化・芸術全般 - 専門家プロファイル

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日本特有の縦社会という価値観から生まれる弊害

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最近は以前の様にあまり自分の時間がゆったり取れなくなった故、何だか久しぶりのコラムでございます♪

(^^✿

 

 

今回お届けする記事ですが、これは先月の末に私が読んでいた記事でして、最近私の中でコラムに書きたいと思っていた「日本の縦社会が生んでいる或る種の病巣」の根本を説いて下さっているかの様に感じた記事でもありましたので、改めてご紹介させて頂こうと思います♪

☆_(_☆_)_☆

 

 

 

特に日本の多くの方達は「社会とはそういうもの」的な感覚に侵されていて、組織というものの中に入った途端に、まともな感覚を失わない人間なら普通に持つ素朴な疑問や違和感を、まるで感じる事が許されない様な雰囲気があり、

 

それが人権無視や人格否定をする様な心冷たいサディスティックなやり方であっても、又現場での船頭が多過ぎる事から生まれる弊害=それぞれ自分のやり方に沿わせようとする事から生まれる指導的矛盾や効率の悪さを誰も指摘する者もなく、

 

何より指導される側が誠実であるほど、毎回その船頭が変わる事から生まれる混乱から、行き違いという誤解が常に必然的に生じてしまう責任を、全て押し付けられてしまう理不尽さに対しても、「ただ黙ってはハイと言っていれば良い」という様な人格否定的な方針であったとしても、

 

人によってはそういうスタイルに疑問を持つという事すら無く、

 

完全に麻痺状態に陥っていらっしゃるマゾヒストな方達というのも、少なからずいらっしゃるのが日本の社会なのだな~という事ですね。

(^^;

 

 

 

立場によっては、或る種の苛めや嫌がらせとも取れる様な理不尽な事をされているのに、「上司や先輩の言う事は絶対」的な縦社会の弊害とも言える様なルールが幅を効かせていて、

 

それが当たり前=「自分達はそういうやり方で我慢して来たのだから、他の人もそれを経験するのは当たり前」とでもいう様な、私の様な人間からしたら一種異様な冷たい空気というものを、この日本の組織というものの中に多く感じます。

(・_・;)

 

 

 

…という事で、

 

それではまるでそのカラクリの答えが書かれている様な、非常に興味深い記事をご覧下さいませ~♫

☆_(_☆_)_☆

 

 

 

 

マドモアゼル・愛 オフィシャルブログ「水瓶座時代」より 

 

 

【終身雇用が終えていく】

 

豊田章男社長からトヨタはこれから終身雇用を守れないとの発言がありました。

 

同時期には経団連会長の中西氏からも同様の発言が。日本を代表する最大企業のトヨタの社長、、しかも豊田一族直々の発言。さらに大企業の総帥である中西氏の発言ですので、これからの日本企業の方向性として、終身雇用を守れない、というか、終身雇用は無くなります、、、との方向性が出されたことになります。

 

これはどういうことかと言うと、言葉の通りなのですが、その影響はこれまでの終身雇用に付随するあらゆる変化を意味することになります。

 

私たちは、勉強をして良い大学に入り、良い企業に就職し、良い生活を営む、、、ことを戦後一番の目標にしてきていました。その中で、落ちこぼれる人は多く、勉強ができれば憧れのルートに乗れたわけです。

 

ダメな人とできる人がこうして作られていったわけですが、終身雇用がなくなれば、まずそうした考えが真っ先に消えます。人生の成功は、良い学校、良い企業に入ることではなくなるためです。

 

終身雇用が守れないというのは、途中で能力の無い人には辞めていただく、、、と企業が言い出したわけで、ではどういう人がトヨタのような大企業に最後まで残れるのかというと、一言でいえば、給料以上を働いてくれる人、、、ということになります。

 

時給の安い季節労働者などは給料以上確実に働いてくれますので、都合の良い扱い方をされるものの、企業にとっては絶対に必要な人材です。しかし、高給を取っている上部の社員や管理職についてはどうでしょう。

 

トヨタともなれば年収1000万円はおろか、2000万円の高給取りはたくさんいるはずです。その人達が、本当にその分の仕事をしているかどうか、、、これまでは大企業は城のようなものですから、仕事云々よりも組織を固める意味において、上級社員は必要でした。組織体自体の維持のために、社長から専務、常務、取締役、部長、管理職などを必要としていたわけです。

 

しかし、今後予想されるAIの働き、ブロックチェーンの役割など、一般事務はもちろんとして、通常以上の頭脳的働きは、AIの方が人間よりも上に来ることは確かです。組織体維持の必要性が小さくなり、実質的な機能がマシンに取って変わるご時世においては、一般的な意味での優秀な人の価値が少なくなっていくのが今後の方向です。

 

 

 

抜け目ない銀行業界は、こうした時代の到来を真っ先に読んでいますので大リストラの時代となり、今まさにそれはすすめられています。一銀行につき、何万人ものリストラです。リストラ対象者は、これまでの考えで言えば、皆、優秀な人です。

 

中学、高校でずば抜けた成績で勝ち残り、良い大学に入り、遊びにうつつをぬかすことなく無事に卒業してやっと入った大銀行です。そうした勝ち組の優秀な人が、すでに大リストラにあっているのです。

 

トヨタでも、日本を代表する大企業でも同様であり、その方向が管理職はおろか、重役に至る幹部にまで浸透していこうとしているのが、今回の発言でもあると思います。彼ら幹部は頭は良いかもしれませんが、この30年間、日本の経済をある一定の方向に導いてきました。

 

余計なことはするな、、、極限まで経費を削れ、、、そのために泣く小企業のことなど気にするな、代わりはいくらでもいる、、上にさからう者を締め出せ、、新しいことなどやらせるな、、、今、儲かっているこのシステムだけに特化しろ、、、輸出で儲かるようにしてくれる制度を維持しろ、、、消費税をどんどん上げろ、、、上がれば、それだけ還付金が増える、、、売れている物を真似しろ、、、それよりも安くつくれば必ず儲かる、、、、

 

まだまだ彼らの体質については語るべきものがありますが、要するに頭だけは良いが、心の冷たい人が、ついに日本経済の上を占めてしまったのです。

 

経済だけではありません。政府も官僚も政治家も同じ傾向があります。中には心ある官僚や政治家もいることはいますが、そうした勢力はどうしても陽の目を見ず、押しやられる方向にあったこの30年でした。

 

その結果が問題なのです。確かに目先は儲かりました。しかし、それは制度やシステムに乗っかった形での利益であり、利益幅を広くするための経費の節減によって維持されたものばかりです。その結果、中小企業、及び、さらにその下にある最小企業、泡沫企業などは苦しみのどん底を体験していることでしょう。

 

冷たいのです。夜通し働いてもほとんど利益が出ない工場に、いやならやんなくてもいいんだよ、、他に沢山あるからね、、、などと本社の若造が年上の工場長を怒鳴りつける、、、そんな風にして維持されてきた日本の大企業には、こう言っては大変失礼かとは思いますが、業を積んでしまっていると思います。

 

 

 

大企業が悪いというより、こうした大きなシステム、構造があり、それを維持する上で、東大に向かう勉強スタイルがあり、学校関係者の価値観があり、そこから落ちこぼれた人をさげすむ意図を持ち、人々を恐怖に陥れることで、このレールは守られてきました。

 

そして、そのトップである人達が、「もう終身雇用は守れない」と言ったのです。この意味はとても重大であり、日本の今後の方向性を真逆に変えていく発言でもあります。まだ多くの人が、この言葉の重大性に気づいていません。

 

東大の入学式で上野さんが語った内容が話題となりましたが、すでにその内容を凌駕する変化がこの数か月で起こってしまっているように感じます。

 

今もし東大の入学式があったとしたら、話すべき内容は大きく変わってくると思います。「東大に入学された皆さんは、中学校でトップ、高校でもおそらくトップと勝ち残り、厳しい受験を勝ち残った人ばかりです。

 

しかし、皆さんのそうした能力は、これからはほとんど意味がないのです。皆さんのそうした頭脳の価値にはあまり意味が無くなるのです。」と、そんな感じでしょうか。

 

 

 

なぜ私ごときがこうした変化について語れるかというと、見えているものがあるからです。AIやブロックチェーンが登場することで、人に求められるものが究極のものに変化せざるを得ないからです。人がやるよりもAIやシステムが行うものが上のものはもの凄い勢いで今後淘汰されて行きます。

 

淘汰されないものは、AIではできないものでしかありません。一言でいえば、処理能力はマシンが上ですし、管理能力もマシンが上です。収益計算もそうでしょう。マシンができないものに人は特化していく以外に仕事がなくなる方向がこれから始まるのです。

 

人にしかできないもの、、、、というと、また人は同じようなことを考えてしまいますので、誤解を生じます。そうではなく、あなたにしかできないもの、、、と考えるといいのです。ただし、これもハードルが高い印象を与えてしまいますので、誤解を招く段階がきっとやってきます。

 

そうですね、最後まで誤解ない表現で言うなら、あなたが考えた新しいこれまでにない価値を作ってみること、、、でしょうか。

 

 

 

決して難しいことではないと思います。昔、ホームレスの人が現金収入を考えて始めたのは、駅に捨てられたり置き去りにされた雑誌を拾ってきて安く売るビジネスでした。

 

あまりに単純ですぐにマネをされるし、取り締まりにもあったでしょうから、そんなには広がらなかったかもしれませんが、それだけでもかなり儲けたホームレスの人もいたとか。

 

突然ホームレスの話しになると、やっぱりなんかみじめでいやだな、、、という印象を持たれると思いますが、確かにそうでしょう。ただここで言いたいのは、新しい価値という観点でのお話しであることをご理解ください。ホームレスはあくまで例です。

 

誰にでも考え付く商売ではあるものの、まだなかったことを始めた時点で新たな価値の創造があったわけです。安い雑誌なら買う、、、という人がいた以上、この商売は成立します。ただ、この新たな価値はマネしやすい上に普遍性はない一時的なものですので、今はほとんど陽の目を見てないことでしょう。

 

 

 

どんな価値でもいいのです。それが新しく、あなたが考えたものであることが重要なのです。

 

本当に無数に新しい価値は生まれます。それができるのは個人だけなのです。大企業では絶対にできません。個人の発想を受け入れる企業に今後変化していくはずですが、その前に管理システムがある以上、無理だと思います。

 

なので、新しい時代の対応は、個人の方が早いはずで、その分チャンスが大きいのです。そうしたことを抜け目なく考えると、どうしてもホームレスが始めた雑誌売りのようなものになりがちですが、そこに個人の価値観が入ってくると、方向は突然、芸術性に向ったり美しいものが開花する方向が出てきます。

 

皆さんが目を向けるものはそちらが良いのではないでしょうか。皆さんが捉えた新しい価値によって、人が微笑み、幸福になり、嬉しくなる、、、それならば発展しないはずはなく、しかもやっている本人の本当の生きがいになっていきます。

 

 

 

イメージを膨らませる意味では具体的な内容を話しあう場を設けたり、刺激しあう場があると面白いと思います。

 

働かせられてばかりで、自分の時間が持てず、疲れ切って家に帰る、、、そうした流れを断ち切る意味においても、未来に向かい、具体的に新しい価値を創造するにはどういう態度でどういう考えを持ち、実行すべきか、、、今後、それが問われてくると思います。

 

システムへの依存を心の中だけでも断ち切れば、きっと未来は見えてくると思われますし、また、そのような方向に私たちは進みだすと思います。

 

元の心のありようを変えない限りは、見えてくるものは違ってきませんので、たとえ会社にいても、依存の意識を断ち切ることで、次なるものの世界に私たちは足を踏み込めるでしょう。その時が来ていると思います。

 

 

 

 

 

地球という星は、この広い宇宙の中ではまだまだ波動の低い、非常に野蛮で幼稚園児レベルの星と言われる所以が、私は分かる気が致します。

(・。・;

 

 

 

世の中には「人に対抗意識を燃やす事をエネルギーとする」という方達は非常に多い様ですが、私からしたらそれは"阿修羅界"という一つの生き地獄を生きる事ですので、

 

そういう方をお見掛けする度に、「この方は、幸せを心底感じるという事は難しいのだろうな~」という事を思います。

( ・・) ~ ★

 

 

 

人を指導する側に、本当の温かい心が在るかどうかというのは、指導される側の「言葉使い」と「行動」を観れば一目瞭然です。

 

自分の優越感を誇示したり、人と競争する事をエネルギーとされる方は、常に「人からどう見られるか」という激しい承認欲がエネルギーですから、非常に自己顕示欲が強く、

 

指導する言葉も、必然的に相手には否定的な表現を好まれる方達であり(=自分が相手より優れていなければ気が済まない故)、指導も過剰なまでの過干渉であり過ぎたり、逆に非常に冷たく不親切であったり、

 

又指導と称した意味のない無理・無駄が多かったりも致します。(※こういう指導スタイルは、正直私には理解不可能なのですが…)

(^^;(^^;;(^^;;;

 

 

 

逆に愛の在る方の指導というのは非常に無駄がなく合理的ですので、「何故そうするのか」という事をまず教えて下さいますから、覚えなくてはならない事の理解も早まりますし、

 

何より相手に無駄な負担やストレスを与えませんので、相手はリラックスして覚える事ができ(※人間が一番力を発揮できるのは、無駄な力の抜けた時です)、

 

又こういう方というのは、自分の持っているものを相手に無償で与えて下さる為に、言葉よりむしろ自ら行動で示して下さる事で感性が合う相手ならば、それだけでシンプルに一瞬にして伝える事ができてしまう力を持たれておりますので、

 

皆様もどうぞバロメーターにされてみて下さい。

(*^^*) ~ ☆彡

 

 

 

ちなみに私は職業柄、「立場は違っても、人として対等である」という横並びのスタンスを持った外国の方達と仕事をする事も多かったので、正直この日本の体育会系的な(?)縦社会というものには、馴染む事が難しいというのが正直な所でしょうか。

(・・;)

 

私は自分を尊重し大事にする事は全ての基本と思っておりますので(※何故なら、自分を大事にしない人間は、本当の意味で他者を大事にする事はできないからです)、

 

他者の人格を蔑ろにする様な方達には、「NO」とキッパリお伝えする事ができますが、

 

多くの日本人の方達はやたらマゾヒストな方が多く、そういう方達に共通するものに、持たないで良い「自己否定」や「罪悪感」や「コンプレックス」というものを自分の中に抱えていらっしゃる故に、

 

「自分を大事にしていない」という無意識の心の癖というものを持たれている様にお見受け致します。

(-_-;)

 

 

 

ですが日本の社会では、こういう方達を「謙虚」とする様な偽善が幅を利かせている故に、日本の縦社会の弊害がエンドレスに引き継がれて行くという現象を生んでしまっているのでしょうと私は思います。

 

ちなみに本当の謙虚さとは、自分や相手のありのままを認める事であり、個性を欠点と捉えず、適材適所に生かし合う事と、それをお互いで感謝し合う事だと私は思います♫

(^^✿

 

立場を超えて「お互いが感謝し合う場所」には、良い波動が生まれますので、自然と良い氣を持った人達が集まる活気在る場所になりますし、

 

それは「ビジネス」も含めて、お互いの繁栄に繋がって行く為の不可欠な行為になるのだと私は思います♡

(*^^*) ~ ♡

 

 

 

 

 

 

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舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ

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長年プリマとして国内外で活躍。現役引退後は後進の指導とバレエ作品の振付けに専念。バレエ衣裳や頭飾りを作り続けて得たセンスを生かし、自由な発想でのオリジナルデザインの洋服や小物等を作る事と読書が趣味。著書に「人生の奥行き」(文芸社) 2003年