[English10 for 高校留学生]を指導して思うこと

どうしても固い決意でカナダ高校留学に！と頑張る日本の高校生への学習ヘルプがにわかに忙しくなったこの頃です。

「カナダ高校留学の実態eBook」「カナダ高校留学受入学区総調査」などで「カナダには高校留学ではなく、大学からいらっしゃい！」情報を送り続けて30年。

高校留学の現実はますます悪化している現状ですが、「どうしても」と言う方たちへ「じゃぁ、せめて準備だけでも完璧に！」としてデザインした[English10 for Japanese Students].

高校留学するならESL(ELL)は素通り出来る能力をつけてからカナダに来ること。

最初の学期からEnglish10履修を高校のカウンセラーと談判出来るだけの準備をすること。

の、ふたつを旗印に、30年間カナダのEnglish授業を間近に見てきた情報の集大成であるコースを開講し留学予備軍のヘルプに乗り出したところです。

嬉しい真剣な反響をいただき、Lesson OneのFree Trial にはたくさんのWriting が届いています。

Thank you!

Free Trial生、そして正式に[English10 for Japanese Students]生となったみなさんの指導・添削を始めて「ははぁ」と改めて思うことが多いです。

カナダの高校生が当たり前に知っていることを、日本からの留学生にはず〜っと基本、カナダの小学低学年レベルまで引き下げて説明し、猛特訓をする必要があるんだと改めて驚きます。

本当に180度異なる教育制度の国が、日本とカナダなんだと。

カナダの高校生が普通に学んだ来たことは、日本からの留学生にはまず問題の意味からわかりません。

こんなカナダによく準備もなしにやって来るな〜と。

こっちが怖くなってしまいます。

例えば、Free TrialレッスンではA Narrativeを書きます。

カナダの9年生、中３レベルのwritingで、narrativeとはstoryのことです。

カナダの学校では９年生になるまでに、writing = storytellingのスキルを徹底的に訓練されます。

その能力が９年生時点で高い生徒が、大学進学可能なEnglishのコースを履修します。

しかも、何でも自分が好きなストーリーを書くのでなく、かなり抽象的・哲学的なテーマについてStoryを語り、それを実例として自分の主張を書いて行きます。

今まで提出してくれたみなさんは、ほぼ100％Narrativeが一体何かわからずにエッセイのようなものを書いてくれました。

essayではなくstoryですよ！とアドバイスすると、今度はstoryのようなもので、しかも具体的な描写のないサマリーのようなものを送ってくれます。

Story と自分のアイディアを結びつけるWriting練習など、母国語の日本語でもやったことがないのが明らかですので丁寧な説明が必要です。

[English10 for Japanese Students]は各単元70%を取らないと次のレッスンに進めないシステムですので、みんな頑張って提出を続けてくれています。

さ、無事に70%を取り、次に進むと、Grade 10レベルで絶対習得しておかないといけない”Literery Devices”、そして日本語から来た留学生には「？？？」状態の “Response to a poem” などがLesson 2, 3と待っています。

受講生のみなさん。

脳に本物の英語ネットワーク領域が出来るよう、懲りずに何度も何度も提出し70%を取りながら少しづつ能力を上げて言って下さい。

まずは narrative が何かを知った時点で、何にも準備なしでカナダに来る日本人高校生とは大きな差がついていますからね。

We are here to help you.