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上手な話し方の秘訣**
*話し方については、これまでに実に多くの本が書かれている。
しかし、本当にしりたい内容や話し方の真相は、数々の決まりやしきたりに覆い隠され、
神秘的なものにされてきたのである。
話し方の専門家たちは本来、誰でもできる技術をあえて難しいものにしてきたのでは
ないだろうか。私は今までそうした話し方の本を読んできて、いつも悩まされてきた。
もしかすると、あなたも今、話し方とりわけ「人前で」となると、急に難しいものと
感じてしまい、特別な行動であると、かまえているのではないだろうか？
まず、はじめに私はこの神秘的で困難なイメージを否定するところから、
あなたを上手な話し手へと導いていきたい。
それは、確実な心構えとノウハウ、それに少しの練習さえすれば、できるからである。
あなたに重要な質問をしよう。
「あなたは友人と話す時と会議での発表のときとは別人格にはならないですね？」
おそらく、あなたは「はい」と答えるのではないだろうか。
では、次にもう1問。
「あなたは会議で発表をする時でも結婚式や重要な発表会などでスピーチをする時でも
性格は変わらないですね？」
これも、「はい」ではないだろうか。
ここで、私が言いたいことは、あなたはどんな場面で話すにしろ、
あなたの人格も性格も変わらないと言うことをまず確認して欲しいのだ。
そう、あなたが話しをする時には、あなた以外の誰でもないのである。
とするならば、人前で話をするからといって、あなたは自分を変えることは
特に無いことに気づくであろう。
それでは、「あなたは見知らぬ人と話す時には少し緊張しますか？」
これについても、「はい」と言う答えになるのではないだろうか。
やはり、初めて会う相手には何らかの警戒心も働くし、遠慮もでてくる。
ましてやそれが複数であれば、何を話すべきかとまどったり、緊張するものであろう。
さらに、初めて会うにもかかわらず新商品や新企画の説明をする時には、
いかにあなた自身を信頼してもらい、
いかに分かりやすく話をするかで成否が分かれるのではないだろうか。
最終的に話し終えて、相手にあなたの話した内容を理解してもらい、
相手の行動まで起こさせるには、あなたの人格や話の内容が重要となる。
それだけではない。
やはり、あなたの誠意と熱意のある話し方や、あなたを信頼するに足りる見た目や声など
含めた総合力が問われているのではないだろうか。
このような重要なビジネスシーンでは、まさに
「人前で話す」技術を日頃から磨いているかどうかで成否をわけるのである。
