- 阪本 貴洋
- 有限会社NOW 代表取締役
- リフォームコーディネーター
対象:リフォーム・増改築
- 木下 泰徳
- (アップライフデザイナー)
- 溝部 公寛
- (建築家)
・見積書(詳細内容)
・リフォーム会社の担当者とのコミュニケーション
上記2点は、いかがなものでしょうか?
私どもの明細書の記載方法として
「単価」を記載して詳細事項まで記述するものと
「一式」として一括りにする方法です。
世間一般的に「一式」記載=悪い業者のように思われがちですが逆に
・細分化されることにより料金が上がる
・詳細を記述しようがない
などという場合もあります。
分かりやすく極端な一例を参考までに
依頼内容:トイレ壁クロスを一面だけ貼り変えてほしい(貼り変え壁面積4.3平方メートル、量産クロスとして)
詳細記述:
トイレ壁クロス貼り変え 700円/平方メートル×4.3平方メートル 3,010円
となり、お客様にとっては安くてうれしい話ですが、
業者は経営が成り立たず誰もやりたがりません・・・実際こういった場合は、
一式記述:
トイレ壁クロス貼り変え(4.3平方メートル) 一式 10,000円
といった記述で見積書が出るケースがほとんどだと思います。
ですから「一式」の記述が悪い!とは、一概には言えないということです。
ただし悪い場合もあり、
たとえば、「排水管工事 一式 \〇〇〇」という記述ですと、
どこまでの範囲をするのかわかりにくくなり、
【今回の排水管工事は、既存配管につなぎこみ延長するだけの工事でしか見積もりを見ていません】
と、言い訳ができる状態になります。
つまりこういった場合、追加工事発生のパターンになり、
「リフォーム会社の担当者とのコミュニケーション」が、問題になるのです。
本来は、見積書に「一式」と記述していても排水管VU50φ:○○メートルの
記述くらいはするのですが、それも書いていなければ、
その担当者のお客様に対するイメージも関係してきます(あってはならないことですが・・・)。
「お客様は、追加工事を嫌う」
これは当たり前に私ども業者も認識しております。
伝えにくい・・・という気持ちもあったりします。
一部の業者を除き、業者は【良い仕事】をしたいものです。
しかしそれには、費用がかかる場合もあり、
それをお客様に正しく正確におつたえできればよいのですが、
それが大変難しく、説明してもご理解をいただけないのでは・・・と考え、
「施工部分に問題がなければいいだろう」という安易な考えを呼ぶこともあります。
また、「自社施工」をうたいながら外注を下請けとして使っている業者もあり、
この場合下請け業者に頼む範囲が増えるわけですから、
外注に支払う費用も当然増えます。
この際は、専門業者として下請け業者が意見をしても
「仕事をたくさんやりたいだけ」ととられ、
「大丈夫でしょう」と元請に一笑に付される場合もあります。
他にもさまざまな理由が考えられますが、
契約後の「追加工事」は、業者としても伝えにくいということもあります。