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大澤 眞知子
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閲覧数順 2024年04月23日更新

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カナダ高校留学 - 不穏なアルバータ州

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カナダ高校留学する日本人に一番やさしい場所はどこでしょう。

そんな思いも込めて「カナダ高校留学受入学区調査」を行ったのが2月のことです。

 

政治的・社会的要因に見事に左右される「外国からの留学生受入プログラム」の難しさを改めて認識した調査でもありました。

笑顔で留学生を勧誘するカナダの担当者は、地域ごとに抱える重大な社会問題を必死で隠さなくてはいけないストレスも多いようです。

留学プログラムの職員が頻繁に辞めてしまうのは、これも理由だと思います。

 

多文化主義、多くの移民で構成されるカナダの社会は、実は、非常に複雑な問題を抱えています。

州選挙があるたびに、法律が変わり、州民の生活状況に大きな影響を与えるのもカナダの特徴です。

州には自治権がありますからね。

 

州の政権交代をかけた選挙が来週に迫ったアルバータ州。

日本からの高校留学生には、ますます厳しい環境になっている州だと感じます。

 

2014年からど〜んと落ちていったオイル不況によりかなり悪化した経済。

オイルに頼り切っていた町々から職が一気になくなりました。

 

カルガリーの北にあるOldsという町。

フィリピンから移民し、夢であったフィリピン料理のカフェ開いたものの、町は大不況で外食など出来る人も少なくビジネスが成り立たなくなったとCBCのニュース

 

また、エドモントンの西にあるEdsonという小さな町。

Trans Mountain Project(オイルパイプラインをBC州まで作る計画)を期待し、仕事を求めて人が集まって来ました。

が、州政府と連邦政府が差し止め。

町のホテルからは人が去り、町は静まり返っているとか。

 

昨年12月だけで、17,000の職がアルバータからなくなったそうです。

 

オイルだけではありません。

農業を営む人たちにも難題が襲いかかるアルバータ州。

カノーラオイルの輸出40%を頼っていた中国が取引停止。

カナダと中国の国交最悪の中の出来事です。

中国留学生も引き上げると中国政府は息巻いています。

 

アルバータ州は2つの都市、カルガリーとエドモントンを抱えます。

都市部には実に移民が多いです。

見た目、それぞれの民族がうまく共存しているように見えますが、経済が悪く、先が見えない中で「移民のせいだ」と逆恨みする白人が増えたのも残念な現実です。

特に田舎の方では、厳しい逆恨み現象が見られますね。

「オイルの仕事を移民が奪った!」「アジアが(中国です、日本と一緒にしないでほしいな!)農業をだめにしている!」

 

不況は一般市民の生活にも大きな影を落としています。

負債を返済出来ない人の数がうなぎ登りです。(CBCより)


グラフの上がりようが不気味ですね。

2018年には、自己破産数が14,696名にも登ったとか。

一日に40件の計算になります。

 

もっとも、カナダの人たちはお金の使いすぎ傾向があるようで、収入より負債が大幅に上回る人の数は以前から結構多いです。 トップはVictoria(ありゃ!)、2番Vancouver、3番Toronto、4番Calgary、5番Hamilton、6番Edmonton。

アルバータ州不況で、Calgary,Edmonton堂々のランクインですね。

 

さぁ、このような経済・社会的問題が大きな影を落とす「高校生留学プログラム」

アジア人を見る目が冷たくなるかも知れませんね。

ホームステイ収入は職を失ったり負債を抱えた人への救済?

移民排斥運動も拍車がかかりそうです。

 

これから高校留学を計画している日本のみなさん。

アルバータ州は避けた方がよさそうです。

 

私自身も、2年半を過ごしたアルバータ州から脱出予定です。

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(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)
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カナダ 在住。パンデミック後のNew Normal 留学をサポート。変わってしまった留学への強力な準備として UX English主催。[Essay Basics] [Critical Thinking] など。カナダから日本に向けての本格的オンライン留学準備レッスン・カナダクラブ運営。

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