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大澤 眞知子
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閲覧数順 2024年04月18日更新

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アルバータ州卒業規定が変わる! - English 単位取得が更に困難に

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「カナダ・アルバータ州高校留学するみなさんへ: 教育制度の本当の魅力と落とし穴」と題する2016年3月に公開したコラム、今でも相当数のアクセスをいただいています。

そのアルバータ州の高校卒業規定が変わる可能性が高くなりましたので、そのニュースをお伝えします。

 

他の州とは少し異なる高校のカリキュラムを擁するアルバータ州は、日本で優秀な成績を収め、精神的にも自立した高校生が留学するのにはかなりプラスな制度を提供しています。

しかし、カナダ高校留学を語学学校と同等に考えている場合や、学習能力が低い場合、なんとも悲惨な運命が待ち受けている制度です。(詳しくは上記コラムをお読み下さい。)

 

高校卒業、カナダや日本での大学進学を可能にするために、日本人留学生にとっての最大の難関はEnglishのコースです。

高校レベルのEnglishは、10, 20, 30という3つのレベルに分かれています。

しかも、その10, 20, 30はそれぞれまた3つのレベルに分けられ 10-1, 10-2, 10-4/20-1, 20-2, 20-4/30-1, 30-2, 30-4と並びます。

大学進学も卒業も可能な最後の登竜門はEnglish 30-1です。

 

English 30-1に合格するには、学校の授業の成績と最終の州試験を合算した成績が必要です。

2015年アルバータ州の政権が変わって以来、授業成績70%、州試験30%という割合になっています。

それが50/50の割合に変わります。

 

日本とカナダの大きく異なる所は、教育は各州が独自に決め施行することです。

州の政権を担う政党が変わるたびに、留学生にとっても重要な規定がコロコロ変わりますので要注意。

4月初旬に行われる選挙では恐らくThe United Conservative Party (保守政党)が政権を奪還すると予想されており、大きな教育制度変化もあるとのこと。

 

その目玉が、English30-1の変更です。

授業成績50%、州試験50%に変更するとThe United Conservative Party は選挙公約に掲げています。

 

なぜか?

州試験は、州すべての高校生に統一した問題が出され、採点も同じ基準で行われます。

それと比べて通常のEnglish授業の評価は、各学区・各高校のそれぞれのEnglish教師が行います。

つまり、Englishを受け持つ教師の指導技量もさることながら、評価には相当の主観も含まれてしまいます。

各教師により、授業の難易度も大幅に異なるのも問題です。

あるEnglish 授業では毎週2〜3のエッセイを書き、膨大な読書を課すかと思えば、エッセイなどほとんど書かず、本もほんの一部を抜き出して紹介するなど、手抜きが過ぎる教師の授業も目撃したことがあります。

 

自分の高校のEnglish30-1合格者の成績を底上げするために、授業を簡単にしたり、授業成績に下駄をはかせる問題を出来るだけ排除することが目的の改訂です。

この改訂により、全体の最終成績は下がると予想されていますが、より公正な結果が得られることになります。

 

素晴らしいと思います。

 

が。

日本人留学生にはEnglish30-1合格への確率がかなり低くなりますね。

「遠い国から来て、外国語である英語で頑張る留学生」への心理的同情を成績に反映させる教師も結構多いカナダです。

そんな教師が下駄を履かせてくれた成績の割合が70%から50%に下がるだけでもかなりの痛手です。

その上、想像を絶するほどなく難しい州試験が50%も占めるのは厳しいですね。

 

現在のBC州のEnglish12の成績割合が授業40%、州試験60%なのと比べても不利になります。

(アルバータ州のEnglish30-1はBC州のEnglish12と同等。 English30-2はCommunication12と同等。)

 

Diploma examと呼ばれるアルバータ州の州試験は、受験生の平均スコアを65%に想定しているかなり難しい内容です。

ここから試験概要PDFがダウンロード可能です。)

 

英語を母国語とする現地高校生にもかなりの難関であるEnglish30-1のDiploma exam。

2016年には、たった11.5%の生徒しか80%以上を取れなかったことからも難易度が理解出来ます。

州政府のサイトにはこんな記述も。

“English 30-1 has multiple choice and a written component marked out of five, which makes it difficult to do well unless a student is a native English speaker, and has had good, systematic writing coaching, say sources.”

「English30-1は選択問題と記述問題で構成され【英語母国語の生徒】【体系的なwriting指導をかなりの期間受けてきた生徒】以外には高得点を取ることは難しい。」

 

頑張る日本人留学生にと、Essay writing指導を行っていますが、政府が警告している【体系的なwriting指導をかなりの期間受けてきた生徒】への危機感は余り見られませんね。

日本の親も「カナダの高校で勉強しているんだから卒業出来るはず」との甘い考えで「普通でも高い費用を払っているのに、余分なレッスンなんて問題外!」と考えている方も多いのが残念です。

 

どの州に留学されていても、Diploma examの難しさは同じですので、卒業を目指す日本人留学生には特別な指導が必須です。

さて、好成績の卒業資格を取るためには何が必要かを理解していただけたでしょうか。

この記事が、親子で卒業までの道のりを見直すきっかけになれば幸いです。

 

現在Essay Writing 指導をしている日本人高校留学生にはこの危機感が十分あると感じ、指導する私達も気合が入ります。

【体系的Writing指導の詳細をご希望の方はご連絡下さい。】

 

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カナダ 在住。パンデミック後のNew Normal 留学をサポート。変わってしまった留学への強力な準備として UX English主催。[Essay Basics] [Critical Thinking] など。カナダから日本に向けての本格的オンライン留学準備レッスン・カナダクラブ運営。

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