以前も、昨今の雇用情勢を踏まえ、求人情報と求職者を結びつける手立てをいろいろ考えなければならないと述べましたが、その後の新聞報道などを見ていると、やはり働く側として今までと違う仕事に就くには敷居が高いようで、求人があっても決まらないケースも多いようです。
ハローワークの人も「本人の希望でない仕事は紹介できない」と話していますし、巷では「選り好みするなんて本当に困っているのか」などと揶揄する声もあるように聞きます。
私は、単に本人が希望する仕事を紹介するだけでなく、マッチングさせること自体もサポートする必要があると考えていますが、このような話を聞き、さらにその意を強くしているところです。
先日、あるテレビニュースの中で、リクルートワークス研究所の所長である大久保幸夫氏が述べていたことが、簡潔ながら一番の要点と感じましたので紹介しますと、「企業は、求人情報をより具体的に、わかりやすく提供することを心がける必要があり、求職者は職種やその他条件について、できるだけ視野を広げて考えることが大切である」とのことでした。
この“具体的にわかりやすく提供する”ことと“できるだけ視野を広げて考える”ことを直接サポートしていくことが必要だろうと思っています。
このコラムの執筆専門家
- 小笠原 隆夫
- (東京都 / 経営コンサルタント)
- ユニティ・サポート 代表
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