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大澤 眞知子
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閲覧数順 2019年05月26日更新

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MBAでは学べないフェイスブック(Facebook)の経営手法

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フェイスブック(Facebook)と聞いて皆さんはどんなワードを連想しますか?


SNS?
シリコンバレー?
ザッカーバーグ?


そうですね。

フェイスブックは、当時ハーバード大学の学生だったマーク・ザッカーバーグが中心となって2004年2月に設立されました。今では、シリコンバレーでソーシャルネットワークサービスの中心的な企業となり、2016年の売上高は280億ドル、従業員17,048人、ユーザー登録者数は18億6000万人(2016年12月時点)となり、マーク・ザッカーバーグ自身もForbesの長者番付で世界5位に入る大富豪となりました。


マーク・ザッカーバーグはハーバード大学を中退しており、もちろんMBAホルダーではありません。それどころか、Facebookを立ち上げた当時は経営に関して勉強をしたこともなく、実践で会社経営の方法を学んでいます。


MBAで学ぶ経営手法は、まずは教科書通り学びます。
ザッカーバーグはビジネススクールで経営した経験はありませんので、実践で学んでいます。
ザッカーバーグ独特の経営手法がそこにはあります。


そんなマーク・ザッカーバーグだからこそ彼から学べるそして、MBAでは学べないフェイスブックの経営手法があります。


今回は「MBAでは学べない、フェイスブックの経営手法」として、ザッカーバーグのフェイスブック経営術を見ていきましょう。


■MBAでは学べないフェイスブック(Facebook)の経営手法


●焦らず慎重に少しづつ規模を拡大する



Facebookは元々ハーバード大学の学生専用に開始されたサービスです。
これが大学内で話題になると、アイビーリーグの大学、そしてさらに話題になるとその他への大学へと拡大していくわけですが、Facebook側はシステムにかかる負荷を考えながら、一校一校非常に慎重に追加をしていきました。システムの負荷が高まり新しいサーバーが必要になると少しづつ拡大をしていきました。


また、拡大戦略にはマーケティング的な要素も考慮しています。運用が開始していない大学の学生でFacebookの開始する場合、学生は順番待ちリストに登録します。順番待ちリストが全学生の20%を超えると運用を開始するようにしていました。十分な需要が確認できるまで固くドアを閉ざし、それが確認できたところで一気に開放し、大きな話題を引き起こす、という手法を取っていたんです。


●経験よりも頭の良さ重要



ザッカーバーグは若い人ほど優秀であると考え、若い人を中心とした雇用をしています。


曰く、「若さと技術力の大切さを強調したい。若い人間の方が頭が良い。チェスの名人がみんな20代なのは偶然ではない。」

(出典:『フェイスブック若き天才の野望』 著:デビット・カークパトリック 訳:滑川海彦、高橋信夫 日経BP社刊 2011年 242ページ)


ソーシャルネットワークという業界の特性もあるのかもしれません。特にエンジニアの場合は、新しい業界では今までの知識や経験は役に立たないどころか邪魔になることもあるでしょう。


ザッカーバーグは経験よりも地頭の良さを意識して人を採用しているんです。


●儲ける方法はあとから考える



Facebookの主な収入源は広告であるにも関わらず、ザッカーバーグ自身は広告嫌いで知られています。


その理由は、ザッカーバーグは利益よりもユーザー体験に重きを置いており、決してお金を儲けるために立ち上げたものではないからです。


そのため、ユーザーが広告が煩わしいと感じる広告はすべてザッカーバーグが却下してしまいます。2006年にスプライトが、Facebookを一日だけ緑色にするという100万ドルの案件も、ユーザー体験に不適切という理由でザッカーバーグは却下しています。


「ソーシャルツールをつくっていくのが僕にとってすべてなんだ。」
(出典:『フェイスブック若き天才の野望』 著:デビット・カークパトリック 訳:滑川海彦、高橋信夫 日経BP社刊 2011年 232ページ)


ハーバード大学の学生寮でザッカーバーグが開発した「コースマッチ」というサービスがFacebookの前身です。これはどの学生がどの講義を履修しているのを知らせて、学生達に講義選択の判断をサポートするツールでした。その後、「フェイススマッシュ」というキャンパス内で誰が一番ホットか、を決めるサイトをつくっています。Facebookは、いわばITオタクのザッカーバーグの遊び心の延長上から生まれたサービスとも言えます。


そのため、ザッカーバーグは他の企業のCEOと違い、利益よりもユーザーが自分のつくったサービスに夢中になってもらう方が彼にとっての報酬なのでしょう。


儲けることではなく、好きなことを自分のビジネスにした典型的な例ですね。


そして、「儲ける方法はあとから考える」という考え方がFacebookを順調にそして急速に成長していった大きな理由となります。


●会社は決して売らない



早い段階でFacebookのポテンシャルに魅力を感じていた企業が、投資や買収案件でザッカーバーグにアプローチをしています。

それらの企業には、ワシントン・ポスト、バイアコム、アクセル、ヤフー、ニューズ・コーポレーションなどの有名企業も含まれます。ザッカーバーグは自分がコントロールできないのであれば、会社を売る理由は全く無い、として彼らの提案を受け入れることはありませんでした。


儲けることではなく好きなことを自分のビジネスにしたザッカーバーグにとって、それは当たり前の選択なのかもしれません。


それでも大学を中退してFacebookを経営することになったザッカーバーグは、自身の経営経験が足りないと感じており、買収案件でアプローチしてきたCEOに対して、売る気もないにも関わらず面談して交渉テクニックやビジネスの仕方などを盗んでいたといわれています。
(出典:『フェイスブック若き天才の野望』 著:デビット・カークパトリック 訳:滑川海彦、高橋信夫 日経BP社刊 2011年 350ページ)


●潔く謝罪する



Facebookがここまで大成功している理由として、ザッカーバーグの「素直さ」を見過ごすわけにはいきません。


Facebookはその特性から常にプライバシー侵害が問題になります。2006年にユーザーのプロフィール更新、参加するイベント、誕生日などが友達に公開されるというニュースフィード(News Feed)サービスが開始された2006年には、プライバシー侵害を訴えた大きな反対運動が起こりました。
ザッカーバーグは最初はその運動に抵抗していましたが、最終的に自分たちの間違いを認め、謝罪し、抗議者達の対話に応じています。それ以来、ユーザーは公開したい情報とそうでない情報をカスタマイズで設定できるようになりました。


従業員や周りの関係者はそんなザッカーバーグの潔さに感心し、彼はリーダーとしての地位が急上昇したといわれています。
(出典:『フェイスブック若き天才の野望』 著:デビット・カークパトリック 訳:滑川海彦、高橋信夫 日経BP社刊 2011年 283ページ)


■まとめ


MBAではない実践を積んできたザッカーバークからこそ学ぶことができる経営手法があります。
中には教科書とは違う経営手法もあります。実践と教科書を上手く組み合わせることで他の人にはできない新たな経営手法を生み出すことができるのかもしれませんね。


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