オバマ新大統領就任式 - 経営戦略・事業ビジョン - 専門家プロファイル

平 仁
ABC税理士法人 税理士
東京都
税理士

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寺崎 芳紀
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閲覧数順 2024年04月22日更新

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オバマ新大統領就任式

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雑感
昨日というか、日本時間では今日未明、
アメリカ、ワシントンの連邦議会議事堂前において
オバマ、アメリカ第44代大統領の就任式が行われた。

オバマ新大統領の就任演説には、わが国に
そのまま置き換えられるような重大な示唆が多く含まれている。

その一部を紹介したい。(gooニュース21日7時51分記事より)

(前略)

私たちが危機の最中にあることは今や、周知のことです。
この国は、暴力と憎しみを掲げる大規模ネットワークを相手に、
戦争を戦っています。
また、私たちの経済はひどく弱体化してしまった。
一部の人の強欲と無責任のせいではあるが、私たちみんなが
全体として、新時代に向けて厳しい選択をして
国を準備してこなかったせいでもあります。
おかげで人々は家を失い、職を失い、事業は閉ざされてしまった。
私たちの医療保険は高すぎる。
この国の学校はあまりにあちこちで破綻しすぎている。
そして私たちのエネルギーの使い方は、敵を勢いづけて、
この惑星を脅かしている。
その新しい証拠が、連日のようにあがっている。

どれもこれも危機の指標として、データや統計で図れるものです。
それに比べて、数字では図りにくいが同じくらい重大なのが、
国中にはびこる自信の喪失です。
アメリカの衰退は避けがたいものだという、いかんともしがたい恐怖。
そして次世代の国民は期待の水準を下げなくてはならないという不安。
こういう自信の喪失のことです。

私は今日、みなさんにはっきり言います。
私たちが直面する課題は、本物です。
課題は深刻で、たくさんあります。
簡単に解決できないし、短期的に解決できるものでもありません。
けれどもアメリカよ、これは知っておいてもらいたい。
問題は、解決します。

(中略)

この国は依然として、この地球上で最も豊かな、最強な国です。
この国の労働者は危機が始まった時と比べて、
決して生産性が落ちたわけではない。
私たちの創造性が低下したわけでもなければ、先週や先月や去年に
比べてこの国の製品やサービスに対する必要性が減ったわけでもない。
私たちの能力は衰えていない。
けれども、何もせずに済む時代は終わりました。
つまらない利益を死守したり、不愉快な決断を先送りしたり、
そんなことをしていられる時間は、確実に終わったのです。

(中略)

この国の経済状態は大胆で素早い行動を必要としています。
そして私たちはただ新しい雇用創出のためだけではなく、
新しい成長の基盤づくりのために行動します。

(中略)

どれもできることばかりです。
どれも、これから実現していくのです。

(中略)

シニカルで懐疑的な人たちには分からないのです。
足下の地面が、とっくに動いてしまったことを。
私たちをずっと巻き込んできた中身のない政争は、もう意味がないのだと。
今日この日に私たちが問いかけているのは、政府が大きすぎるか
小さすぎるかではなく、政府がきちんと機能しているかどうかです。
国民がまともな給料の仕事を見つけられるよう、
政府が協力しているかどうか。
高すぎない医療サービスが提供できているかどうか。
尊厳ある引退生活を提供できているかどうか。
「イエス」と言える分野についてはこのまま続行するし、
「ノー」と言う分野についてはその政府事業は終わりにします。
そして国民の税金を扱う我々は、賢明に使い、悪い習慣を改善し、
透明性の高い形で仕事をするよう、責任を負う。
そうしなければ、国民と政府の間に不可欠な信頼を回復できないからです。

同様に、問われるべきは市場の善悪ではありません。
富を作り出し自由を拡大するためのものとしては、
市場ほど強力なものはない。
けれども今回の危機で、きちんとした監督がなければ、市場は
無軌道で野放図な動きをしてしまうと、改めて思い知らされました。
さらには、富める者しか厚遇しない国は、あまり長いこと
繁栄できないのだということも、今回改めて分かりました。
昔からそうだったが、この国の経済がうまく行くために大事なのは、
国民総生産の規模だけではなく、その繁栄がどこまで届いているかなのです。
大事なのは、やる気のある全ての人に私たちがいかにチャンスを
提供できるかです。
慈善でそうするのではなく、その方が確実に国民全員の利益に
かなうからこそ、広くチャンスを提供できるかどうか。

(中略)

目の前に広がる道を眺めながら、まさに今このとき、遠い砂漠や
はるかな山岳で警備にあたっている勇敢なアメリカ人たちを思い、
謙虚に感謝します。
今の兵士たちは多くのことを教えてくれるし、アーリントンの
国立墓地に眠る戦死者たちは時を超えて囁き続けています。
兵士たちを称えるのは、私たちの自由を守ってくれるからだけではなく、
奉仕の精神を体現しているからです。
自分たちよりも大きな何かに意味を見出そうという、その意欲のことです。
そして今この時、私たちの時代を決定付けようというまさにこの瞬間、
私たち全員に求められてるのは文字どおり、この奉仕の精神なのです。

なぜなら、確かに政府は多くのことができるし、多くのことを
しなくてはならないわけですが、この国が究極的に頼みにしているのは、
アメリカ国民の信念と決意のほどなのですから。

(中略)

私たちの運命を最後に決めるのは、煙が充満した階段に飛び込んでいく
消防士の勇気もそうですし、あるいは子供を育てようという
親のやる気でもあるのです。

私たちは新しい課題に直面するかもしれません。
取り組むための道具も、新しいものかもしれません。
しかし私たちが成功するには、勤勉や正直、勇気や公平、
寛容と好奇心、忠誠と愛国心といった価値観が必要なのです。
昔からの古い価値観です。
真実の、本物の価値観です。
そういう価値観こそが、私たちの歴史をずっと静かに前進させてきたのです。
今何が求められているかというと、こういう真実に立ち返ること。
私たちに今求められているのは、新しい責任の時代に入ることです。
全てのアメリカ人が、自分たち自身への責任と、国への責任と、
世界への責任を認識することが必要です。
嫌々、不承不承に責務を担うのではなく。
難しい仕事に全身全霊を尽くすことほど、心が充実し、
人格を作り上げてくれるものはないのだとしっかり認識した上で、
進んで喜んで責任を受けれいることが、今必要なのです。

(中略)

「未来の世界に伝えるべし。
希望と善行しか生き残れないような厳冬の極寒の中、
共通するひとつの危険に危機感を抱いた街と国は、
危険に立ち向かうべく乗り出したのだ」

アメリカよ。
困難ひしめくこの冬にあって、共通するひとつの危険を前にした今、
時代を超越したこの言葉を覚えておきましょう。
希望と善行をもって、氷浮く凍てついた激流に再び挑んで、
どんな嵐がやってこようとも耐えしのぎましょう。
子供たちの子供たちが語り継いでくれるように。
試練に遭って私たちは、この旅路の中断を受け入れなかったと。
後戻りもしなかったし、ふらつきもしなかったと。
そして地平線をしっかり見据え、神の恩寵を身に受けて、
自由という偉大な賜物を携えて前に進み、
それを未来の世代に無事に伝えていったのだと。

(後略)


オバマ新大統領の演説は、まさに至言である。

彼の示唆を我々も心に刻み、「Let's Change !」

勇気を持ってこの荒波に立ち向かっていきましょう。