- 石橋 大右
- 株式会社和上ホールディングス 代表取締役
- 大阪府
- 住宅設備コーディネーター
対象:住宅設備
- 松林 宏治
- (住宅設備コーディネーター)
- 松本 秀守
- (住宅設備コーディネーター)
東京に本社がある再生可能エネルギーの普及事業を展開しているエコスタイル社では、このほど独特の太陽光O&Mサービスを開始するそうで、これがちょっとした話題になっています。
ちなみにO&Mサービスとは一般的にはメガソーラーの運転管理・保守点検(Operation & Maintenance)のことですが、エコスタイルのこのO&Mサービスは、低圧系の太陽光発電所が対象とのことです。 このO&Mサービスの対象は10~50kW規模の太陽光発電施設で、この規模の太陽光発電所はキュービクル設備や法定点検、電気技術責任者は不要で、基本的にはメンテは自主点検です。
ところが実際にはこのような低圧太陽光発電所でも自然災害での事故その他の理由で発電ロスが多発しているので、正常な太陽光発電にはしかるべき維持管理が必要と言う考え方が始まっています。
さらに太陽光発電所の資産価値を維持するには定期的なメンテナンスの必要性が不可欠です。
このような現実を踏まえて始まるのが、このO&Mサービスで、その大きな特徴は、単に太陽光発電の機器類の保守・点検に止まらず、何と草刈りまでも代行することです。
同社ではこのO&Mサービスを、エコの輪ソーラーサポートと名付けているようですが、3つのサービスプランがあるそうです。
その第1であるPV基本点検プランは、年2回の定期点検を行うもので、具体的な点検内容には、目視点検と測定、動作確認での点検、開放電圧やストリング抵抗検査、そしてI-Vカーブトレーサーでの特性検査などです。
第2がユニークなアイデアで、それは草刈り代行です。年2回の発電所の定期点検とは別に、夏場に草刈りを2回おこなうというものです。
多くの場合、いわゆる野立ての太陽光発電所での保守・維持のひとつは雑草が伸びてきて太陽光パネルに影響することですから、これはうまいところに目をつけたサービスと言えるでしょう。
エコスタイルのO&Mサービスの第3は、パッケージで遠隔監視装置での発電量監視と設備異常時の即対応、また1次復旧対応や年4回の発電所の定期点検・草刈りなどをパックにしたものとのことです。
なお、このO&Mサービスの対応エリアは、東北、関東、北陸、東海などに限定されているそうですが、太陽光発電事業をおこなっている人には興味があるサービスかもしれません。
太陽光発電は今や、環境ビジネスの大本命です。投資案件として発電所を運用している投資家も増えているので、こうしたサービスは投資利回りを確保するためにも重要度を増していくでしょう。
このコラムの執筆専門家
- 石橋 大右
- (大阪府 / 住宅設備コーディネーター)
- 株式会社和上ホールディングス 代表取締役
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