いろんな環境に飛び込んだからこそわかったこと

　皆さん、ごきげんよう。

「Fascination」ファッションコンサルタントの藤原純子です。

　長女が小学校に上がった頃、また夫の転勤が決まりました。転勤族なので仕方がないとはいえ、時期が夏だったので、家や学校を探すために引っ越すのは半年待って、夫には大変な距離を毎日通勤してもらうことになりました。朝が早かったので、私も協力し、毎朝夫を駅まで送ることに。ちょうど次女を産んだ直後だったので、寝ている間に夫を送り、帰宅して長女を見送り、その後に次女をまた車で保育園に送り、車から自転車に乗り換えて職場に向かう毎日が続きました。今思い出しても目がまわりそうですが、30代だから乗り切れたのかな。

　とはいえ、若さを過信したせいか急に体調に異変が出たのです。おなかの調子が悪くなり、血便が出て、消化器科へ行くと腸炎という診断が。先生に「あなたの生活はハードすぎます。体が悲鳴を上げるのも無理はありません。少し休んで。」と警告を受けました。体が教えてくれるまで気がつかないなんて、馬鹿者だったなと思います。

　長女が2年生に上がる春に、夫の社宅が空いたと知らせが入り、やっと引っ越し。再び福岡市民になり、また生活も心機一転です。新しい住まいは天神まで電車で6分という超好立地なロケーション。子育ての環境としても最高で、転勤族にも人気の高いエリアだったそうです。おかげさまで長女もすぐに新しい環境に慣れてくれて一安心。次女の保育園も私の仕事も無事に決まり、忙しいながらも充実した日々の始まりです。

　今は当たり前のようにワーキングマザーが増えていますが、当時は3歳までは母親がしっかり育てるべきと、働くことにバッシングを受けたこともありました。でも私は皆が言うように、”子供を保育園に預けると愛情にない子に育つ″とは思わなかった。時間よりも大切なのは密度だと思っていたし、それぞれの家庭に合ったやり方でやればいいと考えていました。夫も私が外で働いている方が生き生きするタイプであることがわかっていたので「好きにしていいよ」と応援してくれました。理解がある夫には本当に感謝。

　次の仕事は、経験を生かせる某銀行へ。平日9時から16時の勤務で、土日祝は休み。それが私の絶対条件でしたが、ありがたいことに今までずっとその条件を満たした職が見つかっているので、運だけは良いみたい（笑）。仕事は以前にも経験したことがあった分野なので特に問題はありませんでしたが、ここは個性的な人が多く、私は戸惑うこともありました。いろいろな企業で働いたからこそわかったことですが、企業にはカラーがそれぞれあって、そこで働く人たちも性格が全然違うのです。合う人もいれば、合わない人も当然いる。そこを気にしすぎると自分がきつくなるので、合わないものは無理にあわせなくてもよいのだと思えるようになってからは少し楽になりました。