知っておきたい特許の話(5) - 企業法務全般 - 専門家プロファイル

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知っておきたい特許の話(5)

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2009年1月16日
河野特許事務所

知っておきたい特許の話(5)
弁理士 河野登夫


4.費用はどれくらい?

費用は特許庁へ支払う分と、代理人へ支払う分とに分かれる。権利の数、発明自体及び図面の複雑さ、によって異なり、数が多く複雑になるほど高額になる。一概には言えないので、以下の数値は大凡の目安と考えてほしい。

 出願の当初費用は20〜40万円程度。審査請求時には20万円程度が必要である。
  拒絶理由通知(第2図には1回分しか記載していないが複数回の場合もある)に対する応答は1回10万円程度。


  めでたく特許になった場合は、特許料1万円程度(3年分一括)の納付と、代理人への成功報酬10〜15万円などを必要とする。


  出願書類の作成はマニュアル本によって自分で作成することもできる。また各地の発明協会での指導も受けることができる。しかし事業に関わる発明の出願は弁理士(それも関連技術に明るい)に任せるべきである。素人出願では大切なアイデアが公開されただけに終わったり、実効のない権利になったりすること必定である。


  弁理士費用については必ず見積もりをもらうこと。費用に納得する上でも、価格交渉をする上でも重要である。見積もりを出してくれない場合は敬遠した方がよい。

  特許庁へ支払う費用は一定の条件を満たせば高額な審査請求料及び特許料(これは低廉)の減免が受けられる。また早期審査の請求も中小企業には有利な制度になっている。出願人の状況に応じた支援制度については特許庁のホームページを参照すると良い。これとは別に、地方自治体も独自の制度で外国特許出願費用などの支援を行っている。