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あなたは何が出来ますか？

2018-09-14 19:56

　こんにちわ

来週の9月17日（祝）は第２回企業説明会

imokな企業説明会に興味がある方は、ぜひご参加をお待ちしております

https://www.facebook.com/events/549476488787965/?event_time_id=549476498787964

　並行して現在は採用面接なども行っておりますが、4年前に新卒採用を始めて以来、毎年毎年、学生さんに面接で同じ話を繰り返しております

　そして、これは学生さんに限らず、何十年以上も働いている社会人であっても同じ様で

転職活動の際には、一般的に履歴書を書くことが多いと思いますが、経歴の所に企業名と役職名を記載する方が多く、面接において

「あなたは何が出来ますか？」と問うと

「私は部長が出来ます」なんてことを真顔で答えるみたいな話は、枚挙にいとまがないですね

　学生さんの場合は

「なぜ他ではなくて弊社を志望したのか？」といった質問をした時に、99%返ってくる答えは

「御社が一番成長出来そうだと思ったので」

「自分が学びたいことが学べると思ったので」

　おそらく、その瞬間は弊社に限らず、どこの企業の面接官も

「ココは学校じゃなければ、私はあなたに無償の愛とお金を注ぐ親でもないのよ」と心の中で感じていることでしょう

　もちろん、企業経営者としては「利益の最大化」の為に、教育の機会を提供し、成長の為の環境は提供しますし、個人的にはCS（顧客満足）以上にES（従業員満足）が大切ですし（それが最終的にCSの最大化に繋がる）、共通の目標を持って共に活動する仲間の幸福を願い、自分がやれることはどんどん提供したいな～と思います

しかし、それはお互いが1人のプロとして自律し、価値提供を行い、敬意を持って活動が出来るという前提があってのものですよね

　そして、中途採用にしても、新卒採用にしても、

「あなたはどんな価値提供が出来ますか？」というと、これもかなりの高い確率で

「誰よりも頑張ります」が第１位の回答結果となります

　「頑張ること」に価値が付くのは学生までの話で、社会に出て求められるのは「結果」であり、お客様はあなたの「頑張り」に一般的なパーソナルトレーニングの指導料金を支払ってはくれないのです

　また、面接あるあるで驚くのは、「あなたは何が出来ますか？」と問うた時に

「マーケティングが出来ます」

と真顔で言ってくる方がおりますが、その瞬間に面接官は心の中で、平野ノラさん以上に「ぶっとび～」と絶叫しています

　もちろん、学生だろうと、若かろうと、年齢問わずに「マーケティング」というものを理解し、実践できる方はいらっしゃると思いますが、そういった方に

「マーケティング」って何ですか？と尋ねると、答えられないか

「集客です」みたいな回答が返ってきます

　その瞬間、平静を装いながら、笑顔で「集客が出来るんですね」とオウム返しをしつつ、マジでコトラー氏や森岡氏に謝罪してくださいと、心の中で感じています

　そもそも、専門学校というものに対して「あなたは何が出来ますか？」と問うた際に、本来であれば返ってくる回答は「専門家を育てること」なのではないでしょうか？

　辞書をひいても、進路ナビさんを調べてみても、「卒業してすぐに役立つ技術を専門に教える学校」であったり、「職業と密接に関連した教育を行い、即戦力を育成」などと記載されていますが、トレーナー業界においても、コメディカルな業界においても、あらゆる面において現場との乖離が起こっている様に感じます

　これは学生にとっても、学校にとっても、企業にとってもアンハッピーなので、何か出来ないかな～と日々考えておりますが、おそらく問題の多くは、お金を出す親と実際に教育を受ける学生が求めるものの相違にあるんでしょうね

　学校側からするとお金を出す顧客は一般的に親なので、その親が気にする「就職率」や「国家試験合格率」みたいな数字がKPI（重要な指標）となり、その数字を良くすることが至上命題に成りがち

　もちろん、他にも様々な要因があり、「言うは易し行うは難し」なのも、現場の先生のご苦労も重々承知しておりますが、毎年お互いにとって無駄な儀式を繰り返していても双方にとってもったいないので、引き続き解決策を考えていきたいと思います