留学先でいろんな人から愛されるのはどんな人ですか？

とてもいい質問ですね。

留学してくる高校生・大学生の幼さが目につくカナダからのアドバイスです。

【質問】

留学先でいろんな人から愛される人はどんな人ですか？ 笑顔ですか？語学力ですか？

【回答】

英語圏に留学と仮定して回答致します。

カナダ在住、日本からやって来る優秀な日本の若者の留学支援を長年やっております。

１．カナダ社会に一番受け入れられる特性は、周りを観察し行動出来る能力です。

例えば、ホームステイで家族が忙しそうにしている時には、”Can I help?”と声をかけられる能力。

道で誰かが困っていたら、手伝ってあげられる能力。

学校でも同じです。

ヘルプの必要な人がいれば、手を差し伸べてあげること。

また「郷に入っては郷に従え」の諺どおり、社会で人々がどのように行動しているのかを観察すること。

後から来る人のためにドアを押さえるのは当たり前。

ドアを押さえてもらったらお礼を言うのは当たり前。

などです。

残念ながら、日本からやって来る高校生・大学生は社会での実体験が乏しいのか、学校ー塾ー部活だけの生活で、周りを観察するなどの余裕がなかったのか、上記の行動が取れない場合が多いです。

「こうするといいよ」とアドバイスしても、普段から習慣付けできていないことにはすぐには反応出来ないようです。

２．例え英語が下手でも、頑張ってたくさん言葉を使うこと。

こんな会話を想像して下さい。

Homestay Mother:　Hi, how was your day?

You: Good.

Homestay Mother: What did you do today?

You: Basketball.

せっかく声をかけても、一語だけの返事では、会話が続きません。

そのうち、ホストは「話しかけられたくないんだ」と勘違いし、声掛けをしてくれなくなります。

学校でも同じです。

話しかけられたら、英語の文章で、たくさんの内容を話すよう心がけること。

みんなに好かれる存在になります。

３．車で送り迎えをしてもらうマナーも非常に大切です。

日本で親に送り迎えをしてもらう子供は、よく後部座席に乗っているのを見かけます。

目的地で降ろしてもらう時にも「ありがとう」を言っている子供が少ないように思います。

これは完全なマナー違反です。

後部座席に乗っている人のために運転するのは、まるで雇われ運転手のように思い嫌がる人が多いです。

助手席に乗り、運転してくれている人の邪魔にならない程度に会話の相手をすること。

目的地についたら必ず”Thank you for the ride.”とお礼を言うことも必須です。

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いくら英語力が高くても、笑顔が素敵でも、上記のマナーが理解出来ない場合は、英語圏の社会では好かれる存在にはなりませんよ。

日本では成績さえ良ければ少々マナーが悪くても許される妙な文化がありますが、移民の多い英語圏では全く逆です。

社会で認められ、人気のある人は社会のマナーを心得、それを実行出来る人だと覚えておいて下さい。