求人しているのですが、中々、応募がありません。　～その１

ハローワークを使って求人していますが、中々応募がありません。何か良い手はありませんか？

まず、検討することは、募集媒体の選定が間違っていないか（求める人材と募集媒体とのミスマッチになっていないか）です。募集方法には、費用の安い順に、ハローワークでの求人、フリーペーパー／折り込みちらし、ネット媒体、人材紹介、スカウトです。ハイスペック（高い能力、豊富な経験、高い実績）な人材が望めるのは、スカウト、人材紹介、ネット媒体、フリーペーパー／折り込みチラシ／ハローワークです。

これは、あくまでも一般的な傾向なので、もちろん、ハローワークの求人ではハイスペックを望めないという訳ではありません。しかし、ハローワークの求人票には、提供できる情報に限りがあるので、工夫が必要です。

記入にあたって特に工夫が必要なのは以下の４箇所です。すべて応募者目線で表現することがコツです。

 [会社の特長] ここは、「特長」です。貴社の強み、他社にはなく貴社ならではのもの。商品力、シェアに関わらず、歴史、社風、文化などもＰＲに使えます。人事担当者だけではなく社員の皆さんで、一度「自社の強みは何か」について考えてみるのもいいでしょう。

 [事業内容] 単にどのようなビジネスをやっているのかだけではなく、「どのような顧客に対して、どのようなモノやサービスを提供しているのか、どのような考え方・どのようなことを大切にして事業をおこなっているのか（理念）」も記載しましょう。

 [仕事内容]「経理事務」、「営業」など職種を明記するだけでは仕事内容がわかりません。「関わる相手は誰か、取り扱うモノ・サービスは何か、どのような方法でモノ・サービスを提供するのか、どのような能力・技術・技能・資格免許が必要か」も記入しましょう。

[備考欄] 多くの求人票を見ると、備考欄は有効に活用されていません。所定の記入欄では表現しきれなかった点をＰＲするために活用をお勧めします。例えば、「未経験者歓迎」だけでは、足りません。「未経験」で挑戦することには、何らかの心理的抵抗があります。「～のような教育制度がありますので、未経験でも大丈夫です」など応募者の目線で表現が必要です。また、時折目にする「働きやすい職場です」も、応募者目線ではありません。具体的にどのような職場環境、制度があるから「働きやすい」と言えるのかを表現する必要があります。

最後に

求人情報を掲載して一週間何ら反響がなければ、厳しい言い方をすれば、「見向きもされていない」訳ですので、一旦取り下げることをお勧めします。前述したポイントを参考に、表現方法を変更して、再度提出しましょう。求人票掲載直後は、新着情報になるので求職者の目に触れる可能性が高いといえます。