- 大園 エリカ
- 舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ
- 東京都
- クラシックバレエ教師・振付家
今回は、ここでコラムを書かせて頂き始めた頃に、良く「Tea time コラム」としてもお届けしていた 「自分であり続けるために」という田坂広志さんの著書からの素敵なメッセージを久々にお届け致します♫
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この本は10年以上前に出合ったものですが、今でも私のお気に入りの本の一つで、いつどこを読んでも、時間を超えて常に新鮮に感じるメッセージばかりです~☆彡
☆_(_☆_)_☆
「創造性という過ち」
「自分であり続けるために」 田坂広志 著 (PHP研究所) より
昔、ある喫茶店で、
二人の学生が、熱心に議論をしていました。
二人は、美大で絵を専攻している学生のようでしたが、
耳に入ってくる二人の議論は、
「いかにして創造性を身につけるか」というものでした。
一人は、創造性に優れた作品を、
数多く鑑賞することの大切さを語っていました。
一人は、無垢な心で自然に触れ、
感じる力を磨くことの大切さを語っていました。
二人は、画家をめざす者として、
創造性を身につけたいとの情熱に溢れ、
謙虚に、そして、真摯に語りあっていたのですが、
その話を聞いていて、
なぜか、素朴な疑問が、心に浮かびました。
はたして、ピカソは、
「創造性」を身につけたいと思っていただろうか。
おそらくピカソの中には、
「創造性」という言葉は無かった。
そして、
彼の作品の中に人々が感じる「創造性」は、
彼にとっては、全身全霊での自己表現の
単なる「結果」にすぎなかった。
それが真実なのでしょう。
しかし、それにもかかわらず、我々は、
いつも、過ちを犯してしまいます。
「結果」にすぎないものを、
「目的」にしてしまう。
その過ちを、犯してしまうのです。
「ゲルニカ」 作者:パブロ・ピカソ
制作期間:1937年4月26日〜1937年6月 展示:ソフィア王妃芸術センター
「ゲルニカ」は、スペインの画家パブロ・ピカソがスペイン内戦中の1937年に描いた絵画、およびそれと同じ絵柄で作られた壁画である。ドイツ空軍のコンドル軍団によってビスカヤ県のゲルニカが受けた都市無差別爆撃を主題としている。Wikipedia
あらゆる分野で"天才"と言われる芸術家の方達は、インスピレーションという霊感(才能)が備わった方達ですね。(※勿論どんな天才と言えども、努力と才覚無しではその才能が開花する事は決してありませんが…)
この世には、どんなに努力をしてもその才能が開花する事なく、日の目を見ないという運命を持たれた方達も沢山いらっしゃる事でしょう。いや、この世とは実にシビアなものなので、そういう方達の方が殆どと言っても過言ではないかもしれません。
何故なら多くの人達にその才能が認められ、有名になれるかどうかというものには、個人の才能以外のものも大きく働いているからです。
( ・・) ~ ☆彡
この宇宙にはいくつもの前世を含んだ「因果の法則」というものが全ての人に平等に働いており、そのカルマというものから生み出される結果は、現世だけの人生のみで自分自身でコントロールできるものではないのです。
私達は「この地球に生まれる前に、自分が今回の人生で学びたい魂の課題を自分で設定して、そして生まれて来る時は、その学びを完璧にする為に、全てを忘れて生まれて来る」という説がありますが、
そこから考えても「自分で設定したブループリントに沿わないものは、どう努力しても叶わない」という事が人生ではある様です。
(^^;
例えば有名になる事で、逆に自分の魂の成長が止まったり後退してしまうという様な場合、どんなに夢を見ても現実化しないというケースや、
逆に「有名になる」という人生は前世で散々経験して来たので、今回はそうでない立場で人生というものを経験する事を「自分のブループリント」として、この世に生まれ直して来るケースなど、色々様々なケースがある様でございます。
いずれにしても、私達の人生の本当の目的というのは「魂の成長」に有る訳なので、いつも有名になる人生ばかりを選択していても、魂としては非常にキャパシティーの狭い偏った学びになってしまうという事からなのではないでしょうか。
(^^ゞ
でも私達はこの地球に生まれて来る時に、全て記憶を消されてしまうので、多くの人間は現世だけでものを見る故にそういう事を謙虚に受け入れられず、
「自分が望む世界」を思う様に得られない苦しさから、自分の運の無さを嘆いたり、そういう運命を与える様に思える天や神を恨んだりして、イジケて性格が悪い大人なってしまったり、いくつになっても自分の妄想が生み出した"お花畑"に執着するカッコ悪い大人になってしまったり、
その「自分が認めてもらえない苦しさ」に精一杯で、物事を俯瞰で観るという事ができなくなる為に、イジケた歪んだ心で「良いものは良い」と他者の才能を素直に認められなくなり、他者の才能を妬むだけの醜い大人になったりして、心身のバランスを崩し病気になってしまった大人達を、私は沢山見て参りました。
特に無知から来る"謙虚さの欠如"から生まれる「業」とも言うべき欲や執着を持った人達というのは、どこの世界にもいらっしゃる様で、
そういう方達というのは、常に「もっと自分は人に認められて良いはずだ!」という怒りとコンプレックスを持つが故に精神を病んで行き、身体も病気になったりするのです。
そしてあまりにその傲慢病が進んでしまうと、最後は無理矢理「自分の頭で作る"自分だけのお花畑"」という世界に住む様になる様ですが、
そういう「夢見る夢子ちゃん」の滑稽な自分の姿を、他者はどの様にクールに観ているかという事にも想像力が持てない、その"大人のカッコ悪さ"というものは、観ていてこちらが恥ずかしくなります。
ですが、そういうものを謙虚に理解できる知性というものを授かるのも、その方の人生の因果からなので、他者は何もして差し上げる事はできないのですね。
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ですのでそういう知性が備わっていない方達というのは、その傲慢さから来る強烈な嫉妬心や、自分を認めない世間を逆恨みしたりし続ける事や、
自分の思う世界を自分で創造できないという勘違いストレスから精神を深く病み、最後は狂人になられてしまうというケースもこの世では多々ある様です。
(一 一 )・・・
ちなみに、天才モーツァルトにライバル心を燃やしたサリエリという音楽家もそうでしたね~。
彼の場合は、当時モーツァルトよりも有名な宮廷作曲家としての名誉と地位を得ていましたが、そうして皇帝や世間に認められていても、彼自身には音楽に対する深い理解と知性があった為、当時誰も気付いていなかったモーツァルトの非凡な才能を誰よりも早く見抜き、そして深く理解していた人物であった故に、
彼は、その類稀なるインスピレーション=霊感という才能を持つモーツァルトに対して激しい嫉妬心を覚え、音楽の道で神に全てを捧げ努力し続けて来た自分を憐れみ、
「こんなにも信仰心厚く絶え間ない努力をして来た自分に、何故神は彼の様な天才としての才能を私に授けて下さらなかったのか!?」と神を恨んで、最後は精神を病んで行ったというのは映画や舞台になるほど有名です。
ちなみに、私が好きな有名な映画の「アマデウス」や、昨年拝見させて頂いた松本幸四郎さん(※現在は襲名されて松本白鸚さん)の演じられた舞台での「アマデウス」では、そういう"人間の持つ性や業"という世界がものの見事に表現されておりました。
( ・・) ~ ☆彡&★彡
幸四郎(※白鸚)さんの演技の巧みさと重厚な存在感は本当に素晴らしく、ここで言葉にして語るのがチープに感じられるほどの名演技でした。
( ・・) ~ ☆彡☆彡☆彡
ご時世なのでしょうか、そういう舞台や俳優さんをなかなか拝見できなくなった昨今だけに、久々に私には「一生忘れられない」と思えるくらいの素晴らしいインパクトを与えて下さった彼の舞台でした♡
☆_(_☆_)_☆
これは余談ですが、ピカソの描いた「ゲルニカ」には、実は私達が決して学校の教科書では教わらない「この世の真実」が、隠されたメッセージとして描かれているという説があるのをご存知ですか?
↓ ↓ ↓
2687*01重* Weeping Woman in Mystery by Picassoピカソの描いた「泣く女」の謎、それは子供を食べるマリア自身を描いたものであった説by Hiroshi Haya
知る人は知っているという、この「はやし浩司」さんという方が発信される動画には、ピカソだけでなく他にも世界的な絵画や彫刻などの芸術作品、又は遺跡などから発掘されたオーパーツなどを事細かに分析して、
そこに共通するものから窺える「この世の裏の世界」を丁寧に詳しく分かり易く解説された興味深いものが多いですので、私達から隠された「この世の真実」をお知りになりたい方は、是非彼の動画をご覧になってみて下さい♫
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今までの人生で、そういうものの捉え方に触れた事がない方は、きっと「目から鱗」状態になられると思います!
\(◎o◎)/!
このコラムの執筆専門家
- 大園 エリカ
- (東京都 / クラシックバレエ教師・振付家)
- 舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ
natural & elegance
長年プリマとして国内外で活躍。現役引退後は後進の指導とバレエ作品の振付けに専念。バレエ衣裳や頭飾りを作り続けて得たセンスを生かし、自由な発想でのオリジナルデザインの洋服や小物等を作る事と読書が趣味。著書に「人生の奥行き」(文芸社) 2003年