- 石橋 大右
- 株式会社和上ホールディングス 代表取締役
- 大阪府
- 住宅設備コーディネーター
対象:住宅設備
- 松林 宏治
- (住宅設備コーディネーター)
- 松本 秀守
- (住宅設備コーディネーター)
蓄電池は車のバッテリーから携帯電話まで様々な電化製品に使用されており、私たちの生活は蓄電池に囲まれているといってもよいでしょう。蓄電池にはリチウムイオン蓄電池、鉛蓄電池、ニッケル・水素電池といった種類があり、それぞれ利用方法が異なります。
最近は防災意識の高まりから太陽光発電システムと蓄電池をセットにして利用する人が多くなっており、家庭用蓄電池にはリチウムイオン蓄電池が利用されています。家庭用蓄電池にはポータルタイプと定置型がありますが、住宅用太陽光発電システムと組み合わせて利用されるのは定置型の蓄電池です。
ポータルタイプの蓄電池は、持ち運びができて便利ですが、小型なことから蓄電できる電力の容量が小さく、携帯電話を充電したり、電化製品をいくつか利用したりといったことに利用されます。住宅内で使用する電力を賄うには、定置型の蓄電池を使用する必要があります。定置型の蓄電池についても屋外タイプや室内タイプといった種類があり、さらに蓄電することができる容量もメーカーごと、機種ごとに異なります。
蓄電池は容量が大きければ、それだけ多くの電化製品を使用することができますし、災害時など頼りにすることができます。しかし蓄電池は容量が大きいほど、サイズが大きくなり、さらに価格も高くなります。住宅で使用する電力を賄うことができる蓄電池となると、価格は100万円以上になります。国や地方自治体の補助金制度を利用することで蓄電池の導入費用を抑えることができますが、補助金で蓄電池の費用の大部分を賄うことはできないため、蓄電池を選ぶときは住宅内で使用する電力の容量を確認し、その上で住宅にあった蓄電容量の蓄電池を利用するのが適当です。
なお、最近の蓄電池では、追加設置ができるタイプの蓄電池も販売されています。そのような蓄電池ならば、初期費用を小さくすることができますし、もっと蓄電をしたい場合に蓄電池を追加設置できます。また追加設置についてパワーコンディショナと取り換えなければならないといったトラブルなく設置をすることもできます。
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