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日経記事;『人手不足克服へ「建機クラウド」 コマツ・日立建機、現場を遠隔管理』に関する考察

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皆様、
こんにちは。
グローバルビジネスマッチングアドバイザー 山本 雅暁です。

5月27日付の日経新聞に、『人手不足克服へ「建機クラウド」 コマツ・日立建機、現場を遠隔管理』のタイトルで記事が掲載されました。

本日は、この記事に関して考えを述べます。

記事の主な内容は、以下の通りです。

『建設機械大手のコマツや日立建機が建機のIT(情報技術)化を一段と進める。ショベルカーなどの稼働データをクラウドで一元管理し、現場責任者らと情報を共有。建機の半自動制御やスマートフォン(スマホ)を使った現場管理などを可能にする。2020年の東京五輪を控え建設現場の人手不足が深刻になっており、工事の効率化や作業品質の向上につなげる。

コマツは01年以降、遠隔管理システム「コムトラックス」の建機への標準装備を始めた。00年度に約1兆1千億円だった売上高を17年度に2兆5千億円に引き上げるけん引役となった。今回、クラウドを活用し建機のIT化を一歩進め、建設会社など外部の企業向けにサービスを提供する。

建機クラウドサービスの中核会社としてNTTドコモなどと共同で設立した「ランドログ」(東京・港)がこのほどサービスを本格化。

コムトラックスで集めた自社建機のデータに加え、他社の建機の稼働情報や地形の測定データ、工事の設計図など様々な情報を一元管理する。

建設会社は各種のデータを加工・解析することで、スマホで作業状況を把握したり、人員や資材の配置を最適化したりできる。主に河川工事やビルの基礎工事、鉱山開発など土木分野での活用を見込む。

ドローンなど最新技術も活用する。このほど世界最大手の中国DJIから1千台のドローンを調達。空中から撮影した画像をもとに工事現場の3次元データを数十分で作製する。クラウド上でこの地形データと設計図などを組み合わせれば、建機の半自動制御など省人化が可能になる。

コマツはクラウド上の情報を外部企業に開放する。例えば建設コンサルティング会社が新しいソフトやサービスを開発するなど、外部のアイデアも活用。建機の販売収入に加え、サービス事業を収益の柱に育てたい考えだ。米国などの先進国を念頭に、年内にも海外展開を目指す。

国内2位の日立建機も4月、作業員の情報や建機の稼働状況をクラウドでつなぐ新サービスを始めた。スマホの位置情報などから作業員と機械の動きを把握し、作業の効率化や事故防止などに役立てる。

KDDIと大林組、NECが高速通信回線を使った建機の遠隔操縦の実証試験を始めるなど、建機メーカー以外も商機を探る。

国内の建設産業を巡っては、作業員の高齢化に加え東京五輪へ向けた建設ラッシュで人手不足が深刻だ。コマツの大橋徹二社長は「課題を克服するには作業を効率化するしかない」と話す。

建設現場の省人化ニーズは海外でも強い。クラウドを軸に国内で課題解決のノウハウを蓄積すれば、海外市場でも新たな強みとなる可能性がある。』

コムトラックス(KOMTRAX)は、コマツのWebサイト上で、以下のように説明されています。

「コマツが開発した建設機械の情報を遠隔で確認するためのシステムです。コマツでは2001年より標準装備化を進め、現在、約62,000台(2011/4現在)KOMTRAX装備車両が国内で稼働しています。
コムトラックスは、建設機械の保守管理、車両管理、移動管理、車両位置確認、省エネ運転支援、帳票作成に活用されています。。。」

言わば、コムトラックスは、IoT対応の先駆けになっています。

本日の記事は、コマツがコムトラックスをさらに進化させて、NTTドコモなどと共同で設立した「ランドログ」を通じて、新規サービスを開始します。

ランドログのサービスは、当社のWebサイトに以下のように書かれています。

「LANDLOGは、調査・測量・設計・施行・メンテナンスといった建設プロセス全般のデータ収集、 それらデータを理解可能な形式に加工し提供を行うオープンなIoTプラットフォームです。
LANDLOGは、IoTを実現する機器・通信・データの蓄積・分析・活用するために必要な「モノ」と 利用可能な「コト」データを提供するために必要な機能をワンストップで提供します。。。」

ランドログは、建設機械のIoT化で蓄積されたノウハウ・データの活用の範囲を広げて、全建設プロセスに関するデータを収集して、関連企業などに提供するサービスです。

このため、ランドログはAPIを公開して自ら提供するデータ・情報をシームレスに活用できるプラットフォームを構築しようとしています。

国内建設業界は、未曾有の人手不足状況になっています。この状況を解決する一つのやり方として、すべての建設プロセスを見直して、ワークフローを変えることによる、自動化・機械化を徹底的に行う必要があります。

必要は、発明・創意工夫の母になります。

この建設業界での人手不足は、国内だけでなく、欧米中国で共通な課題となります。

コマツは、十数年間、自社の建設機械に導入したIoT対応のノウハウ蓄積を徹底活かして、建設の全プロセスを機械化・自動化するためのプラットフォームを提供するビジネスモデルを構築・実用化しようとしています。

コマツは、グーグル、アップル、アマゾンなどの米大手ITベンダーが、自ら既存事業基盤を急速に破壊・再構築して、新規事業基盤をコントロールするプラットフォーマーと同じやり方で、建設現場をリニューアルしながら市場の支配者になろうとしています。

ランドログが、APIを公開することで、多くの国内外のITベンダーが関連するアプリケーションソフトを開発・実用化して、より高効率のサービスメニューが提供されるようになります。

コマツのやり方は、典型的なオープンイノベーションのやり方そのものです。

コマツが、ランドログ活用によって建設業界でのプラットフォーマーになる可能性は、高いとみています。

コマツがこの野心的なやり方に成功すれば、国内企業が、自社の関連事業でプラットフォーマーになるための、手本の一つになります。

この視点から、コマツとランドログの今後の事業展開に注目していきます。

よろしくお願いいたします。

グローバルビジネスマッチングアドバイザー GBM&A 山本 雅暁

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