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閲覧数順 2019年02月19日更新

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「上司から先に研修すべき」が当てはまらないと思うとき

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社員にやる気を出させるヒントになるエピソード集 現場の事例・私の体験

 企業研修を行う中で、比較的よく言われることとして、「上司から先に研修すべき」という話があります。

 

 実際に研修をしていると、受講者から「この内容の研修を上司たちは受けているのか」「できていない上司が先に受けるべき」などという批判が出るのは、わりとよくあることです。

 こんなことから、研修を行う場合には、役職が上位の者から順番に下位に向かって実施していくということが良いとされることがあります。

 

 確かに自分たちが受けた教えを上司が実践していなかったり、その正反対と思われるような行動を取ったりすれば、そんな文句の一つも言いたくなるでしょう。

 私自身も社内研修を受ける立場だった頃は、「自分たちよりも上司の方が先ではないか」といつも思っていました。これまでの階層別研修の考え方も、基本的には同じようなことだと思います。

 

 “上司から先に”という考え方のすべてを否定するものではありませんが、いろいろな企業の社内研修をお手伝いする中で、最近はこの考え方が当てはまらない場面に出会うことが多くなりました。

 これは、「研修予算をいかに有効に活用するか」と考える企業が増えてきていることに、大きな理由があります。どういうことかというと、社内研修などを通じて学ぶことで、その内容を身に付けて行動変革できる余地が大きいのは、若手から中堅社員までがせいぜいであり、どうせ投資をするなら、実になる可能性が高い階層を集中的に研修したいという話です。上の人間に画一的な研修をしても、良い効果は得られない確率が高いので、より投資効果が高いところに注力したいということで、少し冷たい感じはするものの、当然と言えば当然のことです。

 

 ある会社では、受講者の上司に対しては、部下と同じことを学ばせて率先垂範を期待するのではなく、部下が学んでいる内容の概略と、それを否定したり邪魔したりしないように釘を刺すだけの話をします。上司に対しては、「もし学びたいならば、自分の力でやりなさい」ということだそうです。

 

 私が現場に関わる中での実感として、これまでの階層別研修のように、同じ属性の対象者に一律の研修を施すような手法は、これからどんどん減っていくと思います。

 「みんな一緒」というものは必要最低限になり、伸びしろが見込める若手、幹部候補として選抜された者、評価の上位者など、研修を必要とする者や投資効果が高いと思われる者を選び、その人たちに対して集中的に実施していくようになっていくでしょう。

 

 今は「社内研修なんてつまらないし面倒くさい」などといっている人も、これからは社内研修を受けたくても受けられなくなる、受けさせてすらもらえないという時期が来るかもしれません。

 

 自ら学ぶべきものを見つけ、学ぶ姿勢を常に持ち続けて、なおかつそれを実践していく必要性を痛感しているところです。

 

 

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