- 小澤 康宏
- 東京都
- 経営コンサルタント
対象:新規事業・事業拡大
- 下村 豊
- (経営コンサルタント)
今回も、パートナーとの施工の質向上策の一つである「標準化施工」と題し、前回に引き続き解説致します。まず、繰り返しになりますが、建設業における工事現場は、自然条件や気象条件に大きく左右される屋外作業を伴うため、作業の標準化が難しいと言われます。
しかし、そうでしょうか。単なる言い訳に過ぎないと考えます。何故ならば、工程や予算はどうやって作成したのでしょうか。標準的な作業手順に従い、標準的な労務歩掛りや機械等の稼働率を基準に作成しています。作業難易度により掛け率で変化させていますが、標準的な指標が確実に存在しているのです。
さらに、標準化施工があって、代替案があります。VE案はまさに標準化に対する代替案です。技術者間で議論する材料が、ここに存在します。経験則では、議論になりません。メリットやデメリットが説明できないからです。つまり、比較対象がないため主観的な説明となり、感情的なやりとりに発展しかねないのです。
従って、標準化施工は、各企業でかならず存在するものなのです。