- 小澤 康宏
- 東京都
- 経営コンサルタント
対象:新規事業・事業拡大
- 下村 豊
- (経営コンサルタント)
今回は、前回の「見積価格の検証」において、価格低減や生産性向上等に問題があることをお伝えしました。そこで、「価格決定の基準」に着目し、解説致します。
まず、現在の価格決定には、かなり不透明なところがあり、問題認識できていない企業が多く見受けられます。その結果、価格は下がらず、「かかるものはしょうがない。」と言って、いつまで経っても赤字から抜け出せないでいます。
そこで、価格に対する考え方を変え、見積価格を鵜呑みにしないことを前提にした改善をお勧めします。このことは、多くの経営者は理解していることですが、改めて考えて頂きたいと思います。
それは、労務費です。資器材等は、相場価格があり算出は容易です。ところが労務費は、歩掛りにより大きく変動します。その労務歩掛りに着目し、工事実績データを採取し算出の上、下請け業者に依頼した見積書と比較することです。但し、現場条件や施工条件、手持ち手戻り等の不確定要素が存在します。その要素を加味した労務歩掛りを算出することです。これが、自社ネット価格です。
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