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まず、このお話にご協力いただいたモニターの方に、この場をお借りして、深謝いたします。
当院は、連日、修正手術を行っている、非常に珍しいクリニックですが、最近では、『修正手術専門』という医療機関も増えてきました。その一部の医療機関は、高頻度で修正前よりも悪化させてしまうようですので、患者さんにはくれぐれも考えた上で、担当医を決められることを強くお勧めします。
今回は、『修正専門という医療機関で手術を受けたが、改善しなかった』方の当院での修正手術をご紹介したいと思います。
この方は、『目元がはっきりしない』というのが、最大のお悩みでした。手術説明をする前に、術前と術後6か月の状態をお見せしたいと思います。なんとなく『はっきりとした感じ』に変わったのがお分かりいただけると思います。
では、手術について順を追ってご説明したいと思います。すでに修正手術まで受けられているために、皮膚には切除する余裕がありません。皮膚は、最小限かつ傷跡が綺麗に治るように切除デザインを最小限にします。
術中所見は、私のコラム『美容外科話』にてご紹介します。中の組織の位置関係に問題があり、これを修復しました。言葉にすると非常に簡単ですが、癒着してしまった組織を壊さないようにそっと剥がしたのちに、硬くなって動きにくい部分を少しずつ剥離しながら組織を移動させるということを行います。この技術は、非常に高度ですので、出来る先生も少ないと思います。
この後に二重を作成して手術を終了しますが、ここで非常に大事な点についてお書きしようと思います。目の手術は、開き方(角度)や動き方が非常に大事です。ですから、『眠っている間に手術をされるというのは非常に危険』だと思います。
なぜなら、組織の固定や調整をする際に、ご本人の開瞼閉瞼状態を見ながら、丁寧な微調整が重要だと思われるからです。当院に左右差や開き方が気になるという方にお聞きすると、高確率で『寝ている間に手術を受けた』とおっしゃられるというのが現実です。手術を受けるのが怖いという心理は、分かりますが、目が覚めて自分の顔に驚く方が何倍も怖いと思います。
どの手術でもそうですが、術前に担当医とよく話せない状況下での手術は、決して受けない方が良いということも認識していただきたいと思います。
次に術後経過ですが、術後抜糸時は、腫れも大きいために、二重が食い込んだようになり、二重の幅も広くなるのが一般的です。また、術直後経過が良くても、落ち着くのには時間がかかることもしばしば見受けられます。
この方も、抜糸時の腫れは強くなかったのですが、術後1か月しても、まだまだ浮腫みが取れていないと思います。
術後1か月
毎回同じことを書きますが、修正手術は、術後経過に時間を要するばかりか、その手術回数が多くなればなるほど改善の可能性も低くなってしまいます。したがって、『何回でも修正しますよ』と気軽に請け負ってしまう医師の技術レベルが高いとは私には思えません。
このような点も踏まえ、よくお考えになってから担当医をお決めになることをお勧めします。
治療費、施術費に関しては、こちらを御覧下さい。
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このコラムの執筆専門家
- 山本 豊
- (東京都 / 院長)
- 新宿山本クリニック
「もう治せない」と諦めてしまう前に、ご相談ください
美容整形手術における、数多くの修正手術の症例数を持つ、私だからこそ出来るアドバイスがあります。初回・修正を問わず、目や鼻、リフトアップの美容手術はもちろん、美肌治療やヒアルロン酸などの美容皮膚科の分野にも広く対応しております。