おはようございます、今日は産業観光の日です。
観光というのも現代では地域とのバランスが求められるようになってきました。
事業承継についてお話をしています。
事業承継税制という納税猶予の制度について簡単に触れ、農業との酷似点を確認します。
皆さんもどこかで聞かれたことがあるかもしれません。
「農業は一度相続をすると簡単にはやめられない」
これ、どういう意味かと言いますと・・・
農業を保全や育成を目的として、相続税には農地に関する納税猶予という制度が用意されています。
すごく簡単にまとめると
・相続等で農地を取得したときに
・その取得者が農業を引き継ぐことになった場合には
・その農地に関係する相続税については
・納税を猶予をしてあげるよ
・ただし、農業を止めたりその土地を売却したような場合には
・猶予していた相続税をまとめて払ってもらうのと同時に、延滞利息も払ってもらうよ
こんな仕組みです。
一見すると、納税を猶予してもらえるのだから良い仕組みに思えます。
しかし、一度この制度を利用し、納税猶予を受けた場合には農業をやめてしまった時点で
・はい、相続税と利息、まとめて払ってね!!
と宣告を受けてしまうのです。
そしてこの制度、いつまで農業を続けなければならないかというと・・・
後継者が死ぬまで、と想定されています。
いつもお読み頂き、ありがとうございます。
このコラムの執筆専門家
- 高橋 昌也
- (税理士)
- 高橋昌也税理士・FP事務所 税理士
「税務×経営コンサルティング」の複合サービスを提供します
節税だけ考えていては事業の根幹が危うい時代。当事務所は、税務・会計はもちろん、マーケティングや経営戦略提案にも強みを発揮。とくにキャッシュベースの経営を重視し、小規模事業体が「いかにキャッシュを毎月手元に残すか」のアドバイスを行います。
「経営」のコラム
気持ちよく、いきましょう(2021/01/11 07:01)
福利厚生、うまく使えればものすごく便利(2021/01/10 07:01)
生活費の事業経費化が可能ということ(やりすぎ注意)(2021/01/09 07:01)
福利厚生策の活用(2021/01/08 07:01)
結局、自分の希望する暮らしぶりに話が戻る(2021/01/07 07:01)
このコラムに類似したコラム
都市開発にも悪影響を及ぼしている、とも言われている 高橋 昌也 - 税理士(2017/10/27 07:00)
非親族による事業承継は時間がかかる傾向にある 高橋 昌也 - 税理士(2017/11/08 07:00)
後継者候補の探索 高橋 昌也 - 税理士(2017/11/07 07:00)
後継者が死ぬまで人生を拘束する 高橋 昌也 - 税理士(2017/10/26 07:00)
特例的な方法が出来てきた 高橋 昌也 - 税理士(2017/10/24 07:00)