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簡単に言えば、若返りの薬、シワ取りの美容液。
エステティックサロンで有名なソ○エさんが今まで独占していた、皮膚再生美容液の開発元の大学教授が監修・製造とのこと。
最先端医療技術を応用した皮膚再生美容液らしい。
開発者は北里大学の教授で、厚生省の高度先端医療研究事業で皮膚培養を開発した人。
現在、日本でもっとも次期ノーベル賞に近いと言われている人物の1人。
ソ○エさんでは、1回32,000円でこの皮膚再生美容液を使った、皮膚の若返りのエステを受けることができる。しかし、今回発売される皮膚再生美容液はその数分の1で、自宅や美容系のお店で実践可能！
皮膚再生美容液を使ったソ○エさんのエステは、よ○小百合さんやも○光子さんも週一回受けているそうだ。
30代以上の方でシワが気になる方に、ご利用いただくと、10分で明らかな効果が現れる。
それを実際に目で確認していただく体験会を都内で開催するためにFaxで集客したいとのこと。
対象は美容室、エステ、ネイルサロン等。
んー。この商品面白い。
で、Faxの原稿を見せてもらった。
と、いうかA4のFax一枚に収まりきらないので資料を持ってきたとのこと。
開発者の略歴、経歴は文句なし。
ソ○エさんより安い。値段も手ごろ。
さらに有名人が愛用しているのと同じ水準の効能がある。
技術的な説明は、ちょっと難しいが、しっかりしている。
ビジネス・モデルも粗いけど、まずまず。
こんなに切り口がある商品だとA4一枚に全てを収めるのは不可能。
だから、どの切り口で書くかが一番重要。
何を書くかを考えるというよりも、あるコンセプトに基づいて、優先順位をつけて、情報を削っていく作業が必要。
そして・・・
この商品、確かにスゴイが、市場に類似商品がないのが大きな問題。
まぁ、ソ○エさんがエステという分野で市場を作っているから、市場が無いこともないのだろうが・・・。
見せてもらった資料は、「こんなにスゴイんですよ！」的で、ちょっと浮ついている感じが気になった。
私としては、開発者と製造を委託されている会社がしっかりしているので、実直な体験会をコンセプトに、体験会参加者を30代以上の女性に絞って見てはどうかと提案した。
社長、店長に行動を起こしてもらうのは、Fax一枚では難しいため。
それと、折角なので、セミナー開催の必勝方法も伝授。
Faxだけでなく、体験会の場所、受付方法、内容等も質素に、堅実なセミナーをコンセプトに統一。
もちろん後日送付する資料も、しかり。
さらに資料送付後のフォロー電話も、しかり。
決して営業しないのに、Faxからクロージングまでの一連のビジネス・システムには、工夫を施す。
気付いたら、その商品を扱っていたという感じに、営業された記憶がないのに扱っていることが当たり前になってしまうような、仕組み作り。
特にFaxでの案内が大事なので、オファー(無料プレゼント)に使えそうなものがあるかどうか尋ねたところ、複数の材料を既に用意してあることが分かった。
当の本人は「それを、そんな使い方をするのですか！」とビックリ。
また体験会では必ず、アンケートを取ること。そしてそのアンケートには、ある仕掛けを入れること。その仕掛けと連動して体験会の会場ではあるコーナー、もしくはブースを作ることを伝えた。
相談者は、あまりの情報量の多さにボーゼンとなってしまった。
「ここまでやれば、成功するという確信がもてました！ 将来が開けた気持ちで一杯です。感謝です。ありがとうございます」と声を震わせて、お礼を言ってもらった。
こういう瞬間がマーケティング・コンサルタントとして一番嬉しい時。
でも、この人、パソコンを始めて２ヶ月だって話していたから、どんなFax原稿が出てくることやら。ちょっと心配。
それにしても、相談時間、私にとっては、ありえない２時間という長時間。
セミナー開催必勝方法のセミナーをやったようなもの。
あぁぁぁ、録音しておけばよかった。
