祖業がある会社は強い

　日経平均株価も2万円を突破しています。株式の売り買いが活発であることがうかがえます。

　株式の売買がどれだけ活発かを見る指標の一つとして、売買高があります。

　売買高は、株価×売買株式数で表されます。

最も売買高が多いのはどこの会社でしょう。

　では、東証一部に上場する企業の中で、最も売買高が多いのはどこの会社でしょう。トヨタ自動車でしょうか。ソフトバンクでしょうか。それとも、東芝でしょうか。

　実はここ3か月間でいうと、断然、任天堂です。

皆様は任天堂というと、何を思い浮かべますか。

　昨年の今頃だと「Pokemon　Go！」、今だったら「Switch」ですね。では、昔はどうだったのでしょう。任天堂の祖業は花札です。丸福印の花札、プラスチックカードのトランプに覚えがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。私達が子供のころ、株式市場では「トランプ」というと任天堂を指していたのです。今ではゲーム機やゲームソフトが売り上げの９９％以上を占めていますが、トランプや花札も17億円の売り上げ（全体の0.4％）があります。

　任天堂はとてつもない大ヒット作を数年に一度生み出す会社ですが、祖業となる商品をしっかり残しているところに、本当の強さを感じるのは私だけでしょうか。

祖業を大事にしている会社の例として、

　日本では豊田の織機、ソフトバンクのソフトウェア販売、外国だとエルメス（HERMES）の馬具等があります。それぞれの会社の現在の主力商品は、自動車、音声・データ通信、旅行カバン等高級革製品へと大きく変化しています。強い会社は、時代に応じて変化しながらも、昔と変わらないものをしっかりと残していることがうかがえます。

私たちも、強くなるためには変わらないものを持つ必要がありそうです。

　変わらないものとは、例えば、先祖から続く家訓であったり、長く続くロングセラー商品であったりします。弊社も、どのような会社に変化しようとも祖業である「ライフプラン」を中核に置いたビジネス展開をしていきます。これからも、応援をよろしくお願いいたします。