Lavender (ラベンダー) - 文化・芸術全般 - 専門家プロファイル

舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ
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Lavender (ラベンダー)

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最近私がハマっている歌があります♫

それは(遅ればせながら)私が最近DVDで拝見した、ディズニー映画の実写版「シンデレラ」の中で歌われている「Lavender's  blue」という、シンプルで美しいイギリス民謡です♡

(^^♫♫♫

 

 

 

 

 

 

実はこの映画を観るまで、私はこの曲の存在を知らなかったのですが、映画ではこの曲が物語の中の重要なシーンでメインに使用されているので、「この曲は何から使われたのだろう?」という事を私は知りたくなったのでした♡

 

そしてこの映画に関連したサイトや動画などを観て行く内に、それは「イギリス民謡」であるという事が判明し、そしてこの曲の歌詞を知ると、「なるほど~!」と思えるほど映画の内容にマッチしている事も判明し、そこから私は、この映画の監督さんは「実に丁寧に奥深くこの映画を創られたのだなぁ!」という事が感じられました♡

(*^^*) ~ ♡

 

ちなみにこの映画は、(私に取って)意外にとても奥深く、それ故私が珍しくハマってしまったというのは以前のコラム「純粋なだけでは、真の強さと勇気は持てない(最近観た映画から私が思う事)①」でもお伝え致しましたが、

 

その後、更にこの映画に関して色々調べる内に、この「シンデレラ」実写版を制作するに当たり、監督さんを始めとするスタッフの方達が、この物語の原作であるグリム童話の「灰かぶり(姫)」から、ディズニーのアニメ版「シンデレラ」までしっかり勉強されて、そこからストーリーを再考・考案されているという事も分かり(※そうでなければ、あの奥深さというものは表現されませんので納得です♫)、

 

改めて監督さんを始めとしたスタッフの皆さんと、それぞれの役を演じる名役者さん達のこの映画へ掛ける熱い思いとメッセージが伝わって来て、私はこの映画のあちらこちらに秘められている"数々散りばめられたメッセージ"というものを、自分で読み解いて行くのが凄く面白くなってしまったのでした♫

(*^^*) ~ ♡

 

 

 

「Lavender's blue」(17世紀から伝わるイギリス民謡)

 

 

Lavender's blue, dilly, dilly, lavender's green,(ラベンダーは青 ラベンダーは緑)

When I am king, dilly, dilly, You shall be queen.(僕が王様なら 君は王女)

Who told you so, dilly, dilly, who told you so?(誰がそう言ったの?)

'Twas my own heart, dilly, dilly, that told me so.(僕の心がそう言ったのさ)

 

 

Call up your men, dilly, dilly, set them to work.(家来を呼んで 働かせよう)

Some to the plough, dilly, dilly, some to the fork,こっちは耕し こっちは熊手)

Some to make hay, dilly, dilly, some to cut corn,(こっちは干し草 こっちはとうもろこしを)

While you and I, dilly, dilly, keep ourselves warm.(その間 僕たちは体を寄せ合っていよう)

 

 

Lavender's green, dilly, dilly, Lavender's blue,(ラベンダーは緑 ラベンダーは青)

If you love me, dilly, dilly, I will love you.(僕を愛してくれるなら 君を愛そう)

Let the birds sing, dilly, dilly, And the lambs play,(鳥よ歌え 羊よ遊べ)

We shall be safe, dilly, dilly, out of harm's way.(僕らは二人 安らかな時を)

 

 

I love to dance, dilly, dilly, I love to sing.(踊るのが好き 歌うのが好き)

When I am queen, dilly, dilly, You'll be my king.(私が女王なら 貴方は王様)

Who told me so, dilly, dilly, Who told me so?(誰がそう言ったの?)

I told myself, dilly, dilly, I told me so.(私が自分でそう言ったのよ)

 

 

  
 

※この曲は長年語り継がれる中で、色々な歌詞が存在しているそうですが、今回ご紹介した動画の中で歌われているものが、今日最も広まっている歌詞だそうです。

 

 

こうなると、「ラベンダー」という花や、そこに秘められた花言葉などに付いても調べたくなって来る♫ 

…という訳で、色々調べて私なりにまとめてみました♡

☆_(_☆_)_☆

 

 

 

【Lavender (ラベンダー)】

 

鮮やかで美しい紫色の花と優雅な香りを持つ「ハーブの女王」ラベンダー

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ラベンダーはシソ科の多年草ハーブで、花期は5月~7月です。

とても香りが強く、ポプリやハーブティーにも利用されています。


科・属  シソ科・ラベンダー属
英名  Lavender
学名  Lavandula angustifolia
原産地  地中海沿岸
出回り期  4月~7月

 

 

【ラベンダーの花名の由来】

ラテン語で”洗う”という意味を持つ「lavender」にちなみます。


Mayfield Lavender

 

 

【ラベンダーの花言葉とその由来】

 

《ラベンダーの花言葉》

★ 献身的な愛 (あなたを待っています)
★ 沈黙・静寂
★ 繊細
★ 清潔
★ 疑惑 (私に答えて下さい)
★ 優美
★ 許し合う愛
★ 期待・幸せが来る

※西洋での花言葉・英語 Language of flowers
「devotion(献身的な愛)」「silence(沈黙、静寂)」「distrust(疑惑)」

 

 

「献身的な愛」(あなたを待っています)

「とある美少年に恋した内気な少女ラベンダーが、彼をひたすら待ち続け、最後に1輪の花になってしまった」というラベンダーにまつわる伝説から来ているとされています。この事から「あなたを待っています」という花言葉に発展しました。

 

★「沈黙・静寂」

ラベンダーの精神安定の効果から来ていると言われています

 

★「繊細」

ラベンダーの精油は肌にやさしく、炎症に良いとの事から来ていると言われ、又抗鬱効果もあり、気分がすぐれないときにも、ラベンダーの香りは良いとされている事から来ています。

ラベンダーの効能のひとつに「やけどによく効く」というものがあります。
これはフランスの化学者ガットフォゼという人が、実験中にやけどを負い、ラベンダーの精油を使ってよくなったことから来ているそうです。

 

★「清潔」

花名の由来と同じく、ラベンダーが洗濯の時に利用されていた所に由来しており、「洗う」という意味が含まれています。

その昔、幼子イエスの産着を、マリアがラベンダーの香水で洗ったといういわれがあるそうです。実際ラベンダーには、抗菌、殺菌作用があります。

 

★「疑惑」(私に答えて下さい)

「疑惑」は、イギリスのラベンダーの花言葉と言われています。こんなに小さな花びらから、これほど強い香りを感じるのは何故だろうか、という気持ちから生まれた言葉とされています。

そこからさらに、「私に(どうしてなのか)答えて下さい」という意味の花言葉に発展しました。

 

★「優美」

一面紫色のラベンダー畑は、見る人を圧倒させます。
花の芳香とともに、精神を浄化してくれるような気分になります。

シルバーがかった葉や茎に、細長い繊細な感じの花。みるからに上品で優美な印象です。
紫は癒しの色でもあります。

 

「許しあう愛」

ラベンダーが、心も体も浄化してくれるような癒しの香りを放つ事から来ています。

 

「期待・幸せが来る」

イギリスの花言葉の一つである「疑惑」という言葉は、日本語訳には含みきれない「期待」というニュアンスを合わせ持つ事から来ると言われます。

わくわくと待つ期待と、本当にそうなるのかと疑ってしまう思いは表裏一体。そう考えるとラベンダーの持つ花言葉に於いての「疑惑」は、少し明るいニュアンスの花言葉なのかもしれません。

 

 

Lavender

 

 

 

以上、ラベンダーに付いてこうして色々調べてみると、ラベンダーに限らず「花言葉」というものは、人間の繊細な心から色々とニュアンスが変化して付けられるていると分かって、とても面白いと思いました♫

(^^✿

 

こういう経緯を理解すると、やっぱり人間の内面は表裏一体で、ポジティブだけではないのだなぁ!と思いませんか?(笑)

(^^ゞ

 

でもその両面を持っているから人間であり、私達はそれを全部ひっくるめて「自分」や「他人」というものを受け入れて、そして慈しむという深いお勉強をさせられているのだと私は思います♫

☆_(_☆_)_☆

 

 

 

 

 

 

【 Lavender 】

CICELY  MARY  BARKER  「Flower  Fairies  シリーズ」より

 

 

 

ちなみに私は「Lavender's  blue」の歌詞の中の

 

「 king」

「queen」

「your men」

 

を、全て「自分の内面」に在るものの揶揄として、奥深く理解して歌うのが好きです♡

(この歌詞は色々な立場からの解釈ができて、それも趣があって面白いです♫)

(*^^*) ~ ♡

 

 

 

 

 

 

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舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ

natural & elegance

長年プリマとして国内外で活躍。現役引退後は後進の指導とバレエ作品の振付けに専念。バレエ衣裳や頭飾りを作り続けて得たセンスを生かし、自由な発想でのオリジナルデザインの洋服や小物等を作る事と読書が趣味。著書に「人生の奥行き」(文芸社) 2003年