予想以上に好評だったのは、2階の約24帖の会議室に設えたふすま。全部で27枚のふすまがあって、部屋を4分割でき、不要なときは壁に収納できるようにしてあります。住宅では当たり前の「ふすま」も、この手の建物にはあまり使われないので新鮮な感じがします。会議室なので、一部ふすま紙をホワイトボードシートにしたりとアレンジしてます。
「可動間仕切」であれば遮音性や耐久性は安心ですが、そこはふすまだけあって・・・ちょっとした目隠しや可動の掲示板と考えてもらっています。
竣工写真を撮ってくれた写真家さんも「このふすまを展示パネルに使って展覧会ができるねぇ」と仰ってました。
今後、どんな使われ方をするのか?楽しみです。
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このコラムの執筆専門家
- 川瀬 康和
- (東京都 / 建築家)
- 一級建築士事務所 カワセ企画・設計
機能やデザイン、コストや将来計画など建築をトータルで考える
設計者がいることによる「クライアントのメリット」は、デザイン性や機能性だけにとどまらないと思います。建築の専門家である設計者の一人として、「クライアントに代わって汗をかくこと」や「建築に対して誠実であること」を意識して仕事しています。
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