- 大園 エリカ
- 舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ
- 東京都
- クラシックバレエ教師・振付家
皆様は「この世はゲームである」という事を聞いた事はありませんか?
私はこれは究極の真実ではないかと思います。
(^^✿
何故ならこの宇宙とは、「各自が脳で思考する通りのものを、それぞれに与えてくれる世界」だと私は思うからです。つまり一人一人がそれぞれ自分の王国を持っており、それを各自で好きな様に「自分の世界」としてデザインできる自由と創造性が与えられているのだと思います。
所で、巷で多く見られる事の一つに良く「天国」や「地獄」という発想で、人に死後の世界に希望を持たせたり、逆に恐怖や不安を持たせるという手法が古今東西ありますが、何故これが世界的にこんなに好まれているのか?という事を、皆様考えた事がお有りでしょうか?
実はこういう発想は「今自分が生きている世界には希望がない」と思わせたり、又は人間に無力感を与えてコントロール支配するのに一番効果的な方法だからなのです。
(^^;(^^;;(^^;;;
この「天国」とか「地獄」という発想を好む方達というのは、世界中に実に多く存在する訳ですが、
私はこういう発想を信じておられる方や、実際にその様なものを視るという方達というのは、実は心のどこかに自分に対しての不信感と無力感、そして罪悪感を感じておられる方達であり、それ故「自分の脳で、自分の思考する世界を見せられているだけ」なのではないかと思います。
( ・・) ~ ☁
ですが、ご本人はそういう自覚が無い為に、そういう心理を好む意識は逆に自分の中に在る「人を支配したい(=自分は無力だと思いたくないので、他者を支配する事で自分のパワーを確認したがる)」、或いは「人に依存したい(=自分に対しての不信感(罪悪感)から、他者(※神様含む)を崇めで頼る)」というエゴを強化させるのです。
こういう方達が厄介なのは、ご本人にはその自覚が無い為に、それが自分の脳が作る幻影であっても「私は実際に見た!」と決して自分を疑う事をしない頑固さなのです。
いや、頑固と言うよりも、自分がそういう事実を認めてしまえば、今まで自分が信じて来た何もかもが"無"になってしまうという事に向き合わなくてはならない事が、彼らにはたまらなく恐怖だからなのかもしれません。
( ・・) ~ ☆彡&★彡
そしてこういう心理は、スピリチュアルや霊能者などにどっぷりとハマる人や、それを導く霊能者自身、そして「陰謀論」等にハマる方達にも共通する心理ではないかと私は感じます。
天国や地獄の存在を信じていたとしても、宇宙の法則を解き明かしてくれる素晴らしい教義のスピリチュアルを信じていたとしても、又この世の闇を暴き出す(立場によって人の数だけ解釈が違う)陰謀論を信じていたとしても、「では、これらのものが自分の人生の悩みを何か解決してくれるのか?」というと、決して解決してくれる訳ではないのです。
何故ならそれは「自分以外の外からの情報」であり、「他人の語るもの」であって、自分が実際見たものでも体験したものでもないので、それは自分の中からの答えではないからです。
これは私が出した結論なのですが、天国や地獄というのは「自分の心の中に在る」というのが真相であり、それらは決して死後の世界の事ではなく、"今ここ"に存在しているものなのです。
「死後の天国や地獄を信じる」という方の中には、良く「前世に興味を持つ」とか、「死んだ後の事にやたら期待をしながら生きている」という方達も多くいらっしゃる様ですが、
私は「前世は過去の事であり、今それに囚われる必要はない」と思いますし、「死んでも自分の本質は何も変わらない」というのが事実であると思います。いつだって「大事なのは"今"しかない」というのがこの世の真理であるのですから…。
もし、今生きている世界に地獄を見るのならば、その方は死んでも地獄を味わう事になるし、逆に今生きている中で天国を見出すならば、死んでもその方は天国に住まわれるのだと私は思います。つまり、それは一瞬一瞬の自分の心次第であるという事ですね。
もしこの世に天国や地獄があるのだとしたら、真実はそういう事なのだと私は信じます!
だってこの宇宙は、自分が信じたものを下さるのですもの♫(笑)
(^^ゞ
同じ土から育つのに、こんなに色とりどりの多種多様な花々が咲く事が、
私は未だに神秘であり、不思議でなりません。
\(◎o◎)/!~☆彡
天国と地獄という発想は、多くの霊能者や気功者が「霊や邪気のせいにする」という事にも通じている様に私は思います。
こういうものを心の底から信じている人達に共通するのは、いつも悪霊や生霊や邪気に自分が襲われない様にと、自分の領域に結界なるものを張ったりして、年中ビクビクしながら生きておられる事ですね~。
(^^;
彼らはそういうものは「他者から放たれているもの」と捉えて、自分は外から攻撃されていると感じておられる様ですが、実はその正体は「自分の中に在るもの」からであり、要は「自分自身で自分を攻撃している」という事が分からない方が非常に多い様ですが、
私からするとそれは、ただ単に「自分の影に自分で怯えている」「自分の放っているものを、自分が受け取っている」という、自分の中のものを外に投影しているという現象に過ぎません。
そもそも「その様なものに常にビクビクしなくてはならない原因がどこにあるのか?」という事を彼らは考えないのが、私は非常に不思議なのですが…。
(・。・;???
自分の感じられるものや視るものは、全て正に「自分の鏡」であるという発想を、そういう方達は人様には説いても、ご自身には当てはめないという方が多い様ですね~。(笑)
そしてそういう矛盾を見破れないスピリチュアルや気功の信奉者の方達や、薄々気付いていても、そこから離れる勇気が持てないという(=そういう風に感じる自分は傲慢なのではないかという、持たないで良い罪悪感を持たれた)方達も、これ又巷では大変多い様でございます。
(・・;)
ちなみに「彼らは何故絶えずビクビク怯える羽目になるのか?」というその答えですが、それは私が思うに「彼らは自分のエゴや無知から、結果多くの人間を間違った教義で不安にさせたり、恐怖感を植え付けたりして翻弄し迷わせているから」なのではないかと思います。
正にこれは「人に与えたものは、自分も受け取る」という事ですね。
こういう方達の不幸は、「本人は無知な為に悪気は無く、むしろ自分のしている事を善だと信じている」という所にあるのではないでしょうか。
思考は誤魔化せても心は真実を知っていますので、無意識であっても自分のしている行いから、「自分不信」や「罪悪感」が自然発生的に自分の中に生まれて来るのですね。
そしてそういうものを自分へのメッセージとは受け止められない頑固さから、その人の中に自動的に生まれる無意識の怖れや罪悪感や劣等感が、「支配欲」や「依存心」という歪んだ心理に形を変えて行くという悪循環なのでしょうと私は思います。
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このコラムの執筆専門家
- 大園 エリカ
- (東京都 / クラシックバレエ教師・振付家)
- 舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ
natural & elegance
長年プリマとして国内外で活躍。現役引退後は後進の指導とバレエ作品の振付けに専念。バレエ衣裳や頭飾りを作り続けて得たセンスを生かし、自由な発想でのオリジナルデザインの洋服や小物等を作る事と読書が趣味。著書に「人生の奥行き」(文芸社) 2003年