- 平 仁
- ABC税理士法人 税理士
- 東京都
- 税理士
対象:会計・経理
女子大生会計士 藤原萌実先生が書籍デビューした!?
本書「会計RPG もえビジ 密室の女子大生会計士」角川書店
は、会計の考え方を知る上では、非常に読みやすい本である。
本書の目的は、プロローグでの萌さんとカッキーの会話に
はっきりと現れている。
「「ROE(自己資本利益率)=当期純利益÷自己資本×100」ですか・・・
まあ、日経新聞は楽しく読めるようになるかもしれませんね」
「なに言ってんのよ。そんなの教えた端から忘れてくに決まってるじゃない。
・・・あのね、本当に伝えるべきは、会計の知識じゃなくてその考え方なのよ」
「考え方?」
「そう。そりゃ、会計の技術をちゃんと身につけたいって人には、
簿記から教えたほうがいいと思うわよ。でもそういう人は
「ビジネスパーソンのためのワンポイント会計講座〜これであなたも
会計が好きになる〜」なんてものにわざわざ来ないでしょ?」
「まあ・・・そうかもしれませんね」
「大切なのは通り一遍の知識じゃないわ。世の中を生きていくための知恵なの」
「知恵、ですか」
「そうよ。世の中には知識をギュウギュウに頭に詰め込んで「自分スゲエ」
って勘違いしているバカもいるけど、そういうヤツって大抵小物じゃない。
もちろん実務には知識も必要だけど、はっきり言ってそれだけじゃ成功
しないでしょ。――私、明日はそういうことを伝えたかったのよ」
「・・・・・・」
「要はさ、ビジネスなんて知識じゃなく考え方なんだ、って」
(本書6-7ページ)
会計本や税務本の類の実務指南書の多くは、実務家が実務家向けに書いている
ことが多く、とかく、素人には理解不能なものが多い。
ここで私が書いている多くの記事も、そういう嫌いがあるのは事実だが、
わざとやっているところもあります。
ただ、知識ではなく、知恵やものの考え方が、ビジネスの現場では
一番大事なことだと、思っています。
そういう意味では、本書は、会計本には珍しい
会計の考え方が素人にも理解できるように書かれている。
山田真哉さんの女子大生会計士シリーズやさおだけやがヒットしたのには
そういうことが下地になっているのだろう。
解説でも山田氏は
数字をほぼ使わずに会計の知恵を伝えるという試みは
ほぼ成功したのではないでしょうか。(本書133ページ)
と書いていますが、まさにそのための本です。
税理士の説明がよく分からないと感じている社長様、
ビジネスの現場で活躍するビジネスパーソンに是非読んで欲しい本ですね。







