虫歯にならない人 - 一般歯科・歯の治療全般 - 専門家プロファイル

赤岩 経大
竹芝サウスタワー歯科 歯科医師
東京都
歯科医師

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対象:一般歯科・歯の治療

赤岩 経大
(歯科医師)
赤岩 経大
(歯科医師)

閲覧数順 2024年04月19日更新

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 ヒマラヤ山脈のまちカラコルムで、6歳から20歳を対象とした108人の虫歯の調査が行われました。結果虫歯のある人が極端にすくなかったのです。虫歯の平均本数は虫歯になったことのある歯も含めて、日本では7本なのにカラコルムではなんと0.5本であった。またカラコルムには歯医者が存在せず、歯磨きの習慣もないとのことだ。
 神奈川県の18歳のある男性は生まれてから一度も虫歯になったことがないという。しかし彼は朝食後一回、19秒するだけで、夕食後や就寝前にも歯磨きはしないという。しかし調査をするとなんと、彼のように虫歯ができない日本人は約3%存在するという。男性の歯を詳しく調べると彼の歯からは虫歯の原因となるミュータンス菌が検出されなかった。このことから彼は生後半年から2~3歳までのあいだにミュータンス菌に感染しなかったと思われる。2歳位になるとさまざまな菌がバランスを保とうとして、新しい菌を受け入れない習性を持つようになるというのだ。また男性の母親の歯からもミュータンス菌は発見されなかった。
 しかし、カラコルムの人たち全てがミュータンス菌の感染を逃れたとは考えにくい。じつはカラコルムの人達が生活用水として利用している川の水からフッ素が検出された。上流にある岩からフッ素成分がとけだしていたのだ。
 最近ブラッシングをよくやられているお子さんが多く、虫歯になっている幼児は昔にくらべて少ないです。ただ一番の予防はブラッシングではなく母親との口移しをしないことなのかも・・・