- 鈴木 克彦
- 株式会社マクス 代表取締役
- 建築家
対象:住宅設計・構造
煙突は何のためにあるか?
薪を燃した煙を排出するためと、サンタさんが入ってくるためですね。
サンタさんはおいといて、煙ですが、煙は、とにかく高い所へ上る性質があるのはご存じの通りです。
暖かい空気が軽くなって上昇するためです。
なので、煙突は真っ直ぐ上に伸ばすのが基本。
横引きは苦手です。
特に、薪に火を付ける際、煙が沢山出るにもかかわらず、まだ煙突内も暖まっていないので、その煙が冷やされるために、煙突内に上昇気流が起きにくく、下手をすると、家の中が煙りだらけ…なんて事も。
最近では、火災報知器の設置が義務付けられているので、煙探知式の報知器はすぐに鳴ってしまいます。
ですが、リフォームの場合は、なかなか真っ直ぐに抜く事が難しく、今回の場合も、自宅ではあるのですが、屋根に、硬質ウレタンの断熱を施し、二重通気にしてあるため、ここを抜きたくなかったので、天窓部分の壁を利用して、壁貫通方式としました。
壁を貫通する際は、壁から火事にならない様に、『めがね石』を設置します。
要は四角い石(発泡体のパーライト)に煙突貫通部分の穴を開けたものです。
で、無事煙突が付きました。
ちなみに、煙突最下部の「受け部分」は設置スペースが取れなかったため現場製作です。
施工:株式会社マクス