- 木村 和夫
- 有限会社 木村爽健 代表
- 東京都
- 鍼灸師
対象:体の不調・各部の痛み
- 奈良 修次
- (鍼灸師 臨床検査技師)
「知らないと言っているのに、どうして質問を続けるのですか?」
電話口で私はあきれていました。
私が知らないという健康法を、相手はやっても大丈夫かと質問してきます。
専門家でも無い人が説明する内容を聞いたところで、判断材料には一切なりません。
そもそも私は、聞いたこともない健康法の安全性について電話で答えるという仕事を請け負った覚えもありません。
知っていることならアドバイスくらいしますが、知らないことに答えろというのは、立派な仕事です。
いくら言い方が丁寧であっても、
「お前ちょっと調べて無料で私に回答しろよ。」
と言っているようなものです。
一緒にテニスをしている人が、足をくじいた時もそうでした。
痛みで全く動けなくなって、さすがにかわいそうだと思ったので、私はその場でくじいた足の痛みを無くす治療をしてあげました。
3分もかからず痛みは取れましたが、その治療法は私を含め数人しかできない方法で、私はその治療法を使えるようになるまで25年かかっています。
だから、その時も無料で治療するのは相手を勘違いさせてしまうので、
「テニスの後の懇親会費用を出してくださいね。」
と治療代がわりに言いました。
ところが、相手は懇親会のお金も払わず、挙句の果てに
「まだ足のここに違和感があるんですけど。」
と、後から言ってくる始末。
「お前の治療は無料レベルだ。ちゃんと治せ。」
と、言っているようなもんです。人がやってくれたことに対する尊敬が全く無い。
おそらく相手に悪気はありません。単純に無知なだけです。
20代前半くらいまでなら経験不足で許されますが、30代を超えてこれをやる人は終わっています。
しかも、こういった人間性は指摘しても改善されないことが多いです。
ですから、私はその人たちとの距離をとって相手にしないようにしています。
もちろん私のセミナー受講者の方であれば、
「あなたのやっていることは失礼なことだから、やめなさい。」
とはっきり言うようにしています。改善してほしいですから。
とはいえ、人を注意するのは疲れるのであんまりやりたくないです。
そもそも、私がやっているのは健康になるための方法で、別にマナーセミナーやっているわけではありませんので。
距離感を間違えた人に対して注意してくれる人はまれで、基本的に目の前から去っていくことがほどんどです。
最近、こういうことする人が年齢に関係なく増えたなと思います。
私が年齢を重ねて気がつくようになっただけかと思ったらそうでもないんですよね。
周りの人も同じような経験をして、嘆いていますし。
このコラムの執筆専門家
- 木村 和夫
- (東京都 / 鍼灸師)
- 有限会社 木村爽健 代表
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