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最近、よく目にするようになった水素水。
働きそのものはよくわからないけど、名前が効きそうということで流行っているようです。
もちろん、効果を感じている人もいると思います。
ただ、水素水は目に見えないのでいくらでもイカサマをすることは可能です。
ということで、国民生活センターが調べてくれた内容を確認していきましょう。
開封時の溶存水素濃度を測定したところ、容器入りのパッケージの溶存水素濃度表示に、充填時や出荷時と記載のあった5銘柄のうち3銘柄で、表示値より測定値の方が低い濃度でした。また、パッケージに表示のない3銘柄のうち、ペットボトルの2銘柄では溶存水素（水素ガス）は検出されませんでした。これは、品質の問題ですね。表示している濃度より5銘柄中3銘柄は低い溶存水素濃度だったわけで、確率的に60%はハズレということですね。
パッケージに水素濃度の表示がない製品では3銘柄中2銘柄で溶存水素がでなかったので、2/3はただの水です。これは詐欺です。
開封時に溶存水素が検出された容器入り8銘柄を、未開封のまま20℃で1カ月間保管したところ、全ての銘柄で溶存水素濃度がやや低下していました。時間の経過で溶存水素濃度が減るのは、元々わかっていることなのでこれは仕方ないですね。
減り方のスピードから考えると、容器の材質などを工夫して抜けにくくしている製品があるということですね。開封時に溶存水素が検出された容器入り8銘柄を、開封後に蓋（ふた）を閉めて放置した場合には、溶存水素濃度が5時間後には30～60％程度に、24時間後には10％程度に低下しました。一回開けてしまうと、いくら蓋をしても隙間から溶存水素はどんどん逃げていきます。
これを知らない人は結構いるかもしれません。開封したら、その時に全部飲み干さないといけません。生成器の取扱説明書等には、水質等により値が変わる旨の記載もありましたが、取扱説明書等に溶存水素濃度の表示のあった銘柄で、表示値よりも測定値の方が低くなったものがありました。これは生成器の品質の違いでしょうね。生成器で作った水をコップに移し替えると、1時間後に溶存水素濃度が約50～60％に低下しました。これも、一度開封した容器と同じで、溶存水素はどんどん無くなっていきます。
一番気になったのがこれです。自社商品の水素水や生成器で作った水の機能性について調査、研究していると回答したのは、17社中9社でした。半分近くの会社が、自社製品で作った水素水の機能性について何にも調べていないという、おいおい責任感ゼロだな、というツッコミどころ満載です。
国民生活センターが調べてくれた内容を見ると、そもそも水素水とかいているのに水素ガスが入っていない、数値が表示している値より低いといった、水素水以前に品質管理ができていないメーカーが目立ちます。
とどめは、作ったけど機能があるかは調べてないメーカーがほぼ半分。
いや、無責任な会社ばっかりだなと呆れてしまいます。
そういう状況を踏まえた上で水素水を買うか、考えたほうが良さそうです。
写真は、ネパールでよく見かけるCHABAA。100%果汁でかなり美味しいです。
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このコラムの執筆専門家
- 木村 和夫
- （東京都 / 鍼灸師）
- 有限会社 木村爽健 代表
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