例えば六本木ヒルズやその近辺等の高い家賃の物件ではその高い家賃を払っていた外資系企業の社員や外国からのエクスパット(本社から派遣された支店経営を任された外国人)が大幅に減少しております。最近聞くのはエクスパット向けの幼稚園やインターナショナルスクールの空きが急に増えたという話です。コストの高いエクスパットを本国に戻すか人数を減らすという行動に外資系企業は動いております。よって現在家賃の極端に高かったエリアの物件の賃貸付けはかなり苦戦しています。
一方、家賃が極端に低いエリアの物件というのも難しい所です。家賃が5万円以下等の極端に低い物件の場合にその入居者は派遣労働等で収入が少ない方が多く、現在の様に不況で季節労働者や派遣社員が切られている中でそういった物件も難しい所です。これから続く不況期を考えた場合に一番良いと思われるのは5万〜10万のシングル向け物件か、10万〜15万までのファミリーかカップル向け物件です。今までは高めの家賃を払っていた層も支出を押さえますので以前は人気のあったデザイナーズ案件も家賃が25万以上の物件になるとかなり苦戦してくると思いますし、値下げ圧力がかかりやすいです。一方既にリーズナブルなレベルに落ち着いている物件の場合にはあまり家賃が下がらず、また入居者はコストの掛る引越しを避けるので長期に渡って入居者を確保する事が出来ます。不況期には多くの人は冒険を避けます。よって自宅の購入やマンションの購入を考えているファミリーやカップル向け物件は入居の安定度がかなり高まると思います。そして、ファミリーやカップルは共働きなどで稼ぎ手も多く家賃滞納リスクも低く抑えられます。
このコラムの執筆専門家

- 向井 啓和
- (東京都 / 不動産業)
- みなとアセットマネジメント株式会社
みなとアセットマネジメントの向井啓和 不動産投資のプロ
東京圏の資産価値が下がりにくい高収益物件の一棟買いなら弊社にお任せください。資金計画から損害保険まで一貫した不動産投資アドバイスを行います。また、金融機関出身の向井啓和の経験を活かし銀行からの投資用ローン融資提供します。フルローン相談
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