バレエはスポーツではない (「専門家プロファイル」に於けるカテゴリーの違和感) - 文化・芸術全般 - 専門家プロファイル

舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ
東京都
クラシックバレエ教師・振付家

注目の専門家コラムランキングRSS

対象:文化・芸術

専門家の皆様へ 専門家プロファイルでは、さまざまなジャンルの専門家を募集しています。
出展をご検討の方はお気軽にご請求ください。

バレエはスポーツではない (「専門家プロファイル」に於けるカテゴリーの違和感)

- good

  1. 文化・芸術
  2. 文化・芸術
  3. 文化・芸術全般

今回の私のこのコラムですが、今までと違うちょっとした変化がある事にお気付きの方はおられたでしょうか?

 

それはコラムを投稿する時に際してのカテゴリーに、私がここに参加させて頂いた当初から希望していた「文化・芸術」が加えられ、私は今回初めてその新しいカテゴリーで投稿させて頂いたという事です。

 

…と言いましても、非常に私が違和感と疑問を覚えるのは、「専門家プロファイル」としての大枠のカテゴリーに「文化・芸術」が追加された訳ではなく、未だにここではバレエ教師が「運動・スポーツ」のカテゴリーの中に入ってしまっている事なのです。

 

何故なら「文化・芸術」の中に「運動・スポーツ」又は「美容・ファッション」が有るのであって、「運動・スポーツ」「美容・ファッション」の中に「文化・芸術」のカテゴリーが有るという事自体、本末転倒であるからです。 (※現在私は「運動・スポーツ」の他に、ダイエットのカテゴリーが在る「美容・ファッション」にも登録しています)

 

そして私は現在、致し方なく「運動・スポーツ」「美容・ファッション」という、本当は不本意なカテゴリーに属さざるを得ない状況なのですが、

 

今回は「美容・ファッション」の方だけに「文化・芸術」というカテゴリーが追加されただけで、ダンスインストラクターが含まれる「運動・スポーツ」のカテゴリーの方には、その新しいカテゴリーが設定されていないのです。

 

これは、それだけ運営事務局様側が、いかに芸術に対して理解が浅いかという事を露呈している事にもなっています。

 

この事は、2014年に私が運営事務局様から突然「専門家プロファイル」のサイトへの勧誘のお電話を頂き、私自身が興味を持ってここに参加させて頂く事を決めた時にも、

 

私は当時の担当者の方に、「本来私の職業はスポーツインストラクターではなく、"芸術・文化"のカテゴリーである」という事の説明と、私が参加させて頂く際の希望として、新しい(芸術・文化)カテゴリーの新規追加の希望を申し述べていたのですが、当時は採用されず、現在に至っているという経緯があります。

 

以下は、先月私が「専門家プロファイル」の運営事務局様に当てて送信したメールです。

今回のコラムの為に、多少加筆修正させて頂いた箇所がありますが、内容そのものは同じです。

 

(※何故私が「運動・スポーツ」のカテゴリーではなく、いつも「美容・ファッション」のカテゴリーで毎回コラムを投稿させて頂く様になったのか?という理由と経緯も、文中にリンクを貼らせて頂いた私の過去のコラムに記してあります)

 

   ↓       ↓       ↓

 

「専門家プロファイル」運営事務局様

 

お世話になっております。

 

今回は僭越ながら、コラムやQ&AのPV数の不自然な統計記録から見える(※私は参加当時から、自分の全てのVP数を資料として記録しています)、私なりの意見や見解を述べさせて頂きついでに、私が前々から感じている事、個人的に「専門家プロファイル」様に切望している事を、もう一度ここで提案させて頂こうと思いました。

 

この事は以前にも担当者の方にご相談した事でもあり、当時コラムを通してお伝えした事でもありますが、運営者側の方には深い理解を得られず実現しなかったというものです。

 

私のコラムスタイル

芸術家(アーティスト)と アスリートの違い

 

ですが、ここで敢えて私の希望を改めてお伝えしたいと思いました。
それは、カテゴリーに「芸術・文化」を加えて頂きたいという事です。

 

バレエというものは、スポーツではなく芸術です。

 

ですので再三お伝えしております様に、バレエは"スポーツ"のカテゴリーではないし、バレエ教師というものはスポーツインストラクターではないのです。そして、こういう大事な事でさえ「大した違いはないじゃないか」という様なものの捉え方しかできない日本人が多過ぎます。

 

そしてそれはグローバルな眼で見た時には「ビジネス(お金)の事しか目が行かない、芸術後進国(低文化)である稚拙な日本人」という捉え方をされます。(海外に出ると、それは 「芸術を理解できない幼稚な人間」として日本人が馬鹿にされる大きな理由の一つでもあるのです)

 

日本という国はビジネス的な頭で考える方が大変多く、多くの方が気付かれておられない様ですが、感性に密着している「芸術」というものがいかに人間の生活に影響を及ぼし、そして又精神や心の健康を支えているのかという事に目を向ける方があまりにも少ないというのが私の正直な感想であり、又多くの方に理解を深めて頂きたいと願ってもいるのです。

 

そしてもう一つ申し上げたいのですが、現在私は現役を引退し、バレエ教師としての役目も終えたのではないかという所に来ております。

 

今の私がやりたい事は、芸術というものに携わって来て開眼した部分で、人様の悩みや苦しみを癒したり、又根本解決に繋がる様なアドバイスを差し上げるお仕事がしたいという事です。その為に「ダンスインストラクター」というカテゴリーにしか所属できない私には、正直それが参加当初から、大きなジレンマとなっているのです。

 

もし「芸術・文化」というカテゴリーを儲けて下さるのなら、現在私がコラムなどを通してお伝えしている事含め、自分のして行きたい事に矛盾が無くなり、読者の方達にお伝えする業務内容を変更し易くなるので有り難いという事が、一番大きいのです。

 

以上、今回も理解が得られるかどうかは分かりませんが、一応私の切なる希望を再度お伝え致しました。

 

大園エリカ

 

 

 

そしてこのメールの返信として、運営事務局様の方から「"文化・芸術"のカテゴリーを追加致します」とのお返事を頂き、私は以下のメールを返信致しました。

 

   ↓       ↓       ↓

 

専門家プロファイル様

 

この度は私の提案を聞き入れて下さり、本当に感謝致します。
私は芸術に携わって来た人間として、そこから得られた人間の心の機微を踏まえた専門家として、日常に芸術を意識する事を通して人様が自分の心と向き合い、そして人生に心のゆとりや潤いを持って頂くという事を提案させて頂いたり、

 

又心にお悩みを抱えていらっしゃる人様のご要望があれば、そういう方達の気付きや癒しに繋がる様なアドバイスを差し上げるという様な事が今の自分の一番したい事であり、私の専門分野であるバレエという枠を超えて私にできる社会貢献ではないかという思いがあるのです。

 

そこにはただ単にビジネス的=相手をお客様と捉える=相手に好かれる事しか言わないという媚びを排除する要素もありますので、時に手厳しいアドバイスも差し上げる事があります。(ビジネスが絡むと、人は本音を隠し、偽善的になる面が強いですから)

 

そういう意味で、一度「心と体・医療健康」というカテゴリーに申請した事がありましたが、私は医師免許がある訳ではなく却下されたという事がありました。

 

ですので、私に取っては今まで自分でも違和感を感じながら、ここでは"精神・心"に関するものが、「美容・ファッション」の中の「ダイエット」のカテゴリーの中にしかない、「心・メンタル・ダイエット」という所から発信するしかありませんでした。(ですがこれは、何も知らない方からすると、まるで私が「ダイエットの専門家」の様に捉えられてしまいます。私の得意分野はダイエットだけに有るのではありません)

 

もう一つ、忌憚の無い事を申しますと、専門家プロファイル様が、果たしてどこまで芸術に対しての理解と造詣がお有りになるのか?という疑問も正直感じております。

 

多くの日本のバレエ教師、或いはアーティストという分野に関わっている方でさえ、日本人で芸術を深く理解されておられる方は、正直非常に少ないからです。

 

もし芸術・文化のカテゴリーを加えて下さるならば、運営事務局の皆様も、是非「芸術とは何なのか?」という造詣と理解をもっと深めて頂きたいという思いです。

 

運営者様側が深く理解されておられないのに、そこに携わるというのは、ともすれば「背伸び」や「虚飾」というイメージを、波動から読み取られてしまうと私は思います。

 

以上、私の見解をお伝え致しました。
宜しくお願い致します。


大園エリカ

 

 

 

以上が、今回運営事務局様側と交わしたメールの中の、私の返信でございました。

 

今回何故私が、自分の返信を敢えてこの様にコラムとして公に投稿させて頂いたかというその理由は、冒頭で述べさせて頂いた事(※本来は「文化・芸術」の中に「運動・スポーツ」や「美容・ファッション」が含まれている)が理由です。

 

つまり、私は運営事務局様に「文化・芸術のカテゴリーを加える」とのご連絡を頂いた時点で、運営事務局様側にも当然その様な見識と理解がお有りと思っており、まさか「美容・ファッション」の中のカテゴリーとしての追加だけとは努々(ゆめゆめ)思わなかったからです。

 

そして冒頭にもお伝えした通り、ここではダンスというもの全般が含まれている「運動・スポーツ」の方に「文化・芸術」のカテゴリーが設定されていないのも、とてもおかしな事です。

 

(※これは多分、私はいつも自分のコラムを、先ほど述べた理由から「美容・ファッション(心・メンタルとダイエット)」のカテゴリーで投稿させて頂いている事からでしょう。でもこれを何も知らない第三者が見た時、見る人が見たら物凄い違和感を持つ事は必至です)

 

今回の運営事務局様なりの「新規カテゴリー追加」に関してのご尽力に、私は感謝しつつも(※これだけでも画期的な事であると思います)、

 

改めて運営事務局様サイドと、そしてこのサイトをご覧になって下さる方達へも、「文化・芸術」への正しい理解を深めて頂きたいとの私の痛切な思いがございますので、今回この様にコラムとして書かせて頂き、私なりの一石を投じたいと思った次第です。

 

 

大園エリカ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 |  コラム一覧 | 

カテゴリ このコラムの執筆専門家

(東京都 / クラシックバレエ教師・振付家)
舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ

natural & elegance

長年プリマとして国内外で活躍。現役引退後は後進の指導とバレエ作品の振付けに専念。バレエ衣裳や頭飾りを作り続けて得たセンスを生かし、自由な発想でのオリジナルデザインの洋服や小物等を作る事と読書が趣味。著書に「人生の奥行き」(文芸社) 2003年