低コストのアクティブ投信、長期運用の味方?! - お金と資産の運用全般 - 専門家プロファイル

釜口 博
BYSプランニング ファイナンシャルプランナー
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対象:お金と資産の運用

柴垣 和哉
(ファイナンシャルプランナー)

閲覧数順 2024年04月24日更新

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低コストのアクティブ投信、長期運用の味方?!

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知らないと損するかも…のお話し
1.インデックス型投信の手数料は競争激化により低下傾向

資産運用において、保有期間中にかかる手数料の差は、最終的な運用成績に大きく影響する。

手数料が低い投資信託(投信)の代名詞といえる「インデックス型投信」(株価指数などのベンチマークと同等の運用を目指す投信)では、ここ1年ほどで、保有期間中にかかる手数料(信託報酬)が低下傾向だ。

三井住友アセットマネジメントが昨秋、確定拠出年金(DC)専用であったインデックスファンドを一般向けに開放したのがきっかけとなり、ニッセイアセットマネジメント、DIAMアセットマネジメント
が格安インデックス型投信シリーズを立ち上げた。

更に極めつけは、9月に新規設定された大和証券投資信託委託の「iFreeシリーズ」はTOPIX連動型のインデックファンドの信託報酬を0.2052%まで引き下げた。

2.アクティブ型投信も手数料引き下げ傾向

投信の手数料引き下げの流れは、今まで高止まりしていたアクティブ型投信にも及びはじめた。

・ピクテ投信投資顧問の「iTrust」シリーズ
・大和住銀投信投資顧問の「ひとくふう」シリーズ
・DIAMアセットマネジメントの「たわらノーロードplus」シリーズ

などは、今までのアクティブ投信では考えられないことだが、信託報酬が1%を切ってきたのだ。

今までのアクティブ投信の信託報酬は1.5%前後と高めに設定され、外国の株式で運用するタイプだと、2%近いものも珍しくはない状況である。

モーニングスターの調べによると、「国内株式・大型ブレンド」に分類されるアクティブ型投信のうち、運用成績がインデックス型に勝ったのは、全体の3割にとどまる。

ところが、低コストのアクティブ投信に限ると、勝率が高くなっている。

以下は低コストアクティブ投信がインデックス型投信に勝った比率。
保有期間3年:43% 同5年:44% 同10年:62%

10年保有では6割以上がインデックス投信に勝っているのだ。
  
これまでの定説は、アクティブ型はインデックス型には勝てないとされてきたが、それはアクティブ投信のファンドマネージャーの運用手腕が問題ではなく、手数料が割高だったからである。

長期の運用で運用成績の上積みをねらうのであれば、低コストアクティブ型投信も選択肢の1つだ。

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