- 沼田 順
- Office JUN 代表
- 兵庫県
- ファイナンシャルプランナー
対象:住宅資金・住宅ローン
- 伊藤 誠
- (ファイナンシャルプランナー)
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銀行の中では数少ない、翌月の適用金利を今月に発表しているソニー銀行ですが、9月は固定金利が全て低下しました。
まず変動金利ですが、これは日銀が「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」を継続していることや、日本の短期金融市場が安定しているため横ばいとなりました。変動金利の横ばいは、9月の他行の金利でも同様だと思います。
なお、ソニー銀行は返済額を5年間一定としその一定の金額の範囲内で、元本、利息の定期的な見直しを行う「5年ルール」や、5年後に返済額を見直す際に前回返済額の125%を上限とする「125%ルール」の不採用により、適用利率が急激に上昇した局面においては返済額が大幅に増える可能性があります。
ソニー銀行や新生銀行の変動金利を選択する際は、上記の仕組みの適用がないことをよく理解しておくことが大切です。
一方の固定金利ですが、中心となる固定10年は前月比0.043%低下の0.863%、20年超の最長期間は前月比0.035%低下の1.428%となっています。(新規で自己資金が10%以上の場合)
ソニー銀行の資金調達時期にあたる、7月下旬から8月上旬にかけては長期金利が低下したことが要因と考えられます。
今後の見通しですが、変動金利は横ばいとして、長期固定金利の指標となる長期金利も低位安定の展開となりそうです。
日本銀行が先の金融政策決定会合で、2%の物価上昇率達成見通しを18年度から19年度に先送りしたことや、北朝鮮問題を巡る地政学的リスクなどで、市場では現在の金融政策が長期化するとの見方から、長期金利は0.05~0.08%台の水準で推移しています。
また、世界的に上昇していた長期金利も落ち着きを取り戻したことから、今後の日本の長期金利は当面、現在の水準で推移する見込みです。
長期金利に連動する長期固定金利が、現在の長期金利の水準をどこまで織り込んでいるかわかりませんが、少なくとも9月の他行の長期固定金利は低下するものと考えています。
沼田 順(1級FP技能士、宅地建物取引主任者、住宅ローンアドバイザー)
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